露出計、一致してますか?
フィルムカメラで撮影して、暗室でモノクローム写真をプリントして楽しんでいる、うたろうです。
あなたは、露出計内蔵のカメラや、単体露出計を、複数台運用していますか?
反射率が同じもの(同じ被写体)を測光したとき、それらの露出計は同じ測光値を返してくれますか?
測光結果が違うと、いったいどれが正解かモヤモヤしませんか?
いつもと同じフィルムでいつもと同じように撮影して現像したのに、カメラ(露出計)が違うとネガ濃度にばらつきがありませんか?
ネガ濃度にばらつきがあるとコントラストや、粒状性に影響します。
露光過多でフィルム濃度が濃い → 粒状性悪化、コントラスト低
露光不足でフィルム濃度が薄い → コントラストが高く、暗部の再現性不足
ネガに濃度差がある場合は、使用したカメラ(露出計)の測定感度がずれています。
実は、僕自身、濃度が違うカメラ(露出計)があると感じていましたが、気のせいにして、放置していました。
ニコン newFM2 若干ネガ濃度が濃い気がする
ペンタックスSP 明らかに、ネガ濃度が薄い
ライカM6TTL 適正
セコニックオートリーダー 明らかにネガ濃度が濃い
セコニック L-508 若干ネガが濃い
ペンタックスSPを、修理に出す機会があったので、露出計の精度をチェックしてもらったところ、1EV不足している状態でした。やはり予想通りです。そんなわけで、SPの露出計の感度設定ダイヤルを1EV更正してやります。普段はEI100で撮影しているので、感度設定を64にしてみました。
ちなみに、ISO、EI、EVの用語ですが、ざっくりと一応説明しておきます。
・ISO フィルムの箱やパッケージに書いてある感度のこと。
・EI ISO感度に関わらず、自分で設定した撮影感度のこと。
・EV 絞り一段分、もしくはシャッタースピード一段分
ペンタックスSP(64設定)でグレーカード(反射率18%)を測光した値と、各カメラ(露出計)で測光した値の差を、更正しました。
EI100で撮影する場合の各機器の感度設定
ニコン newFM2 ISO125
ペンタックスSP ISO64
セコニックオートリーダー ISO200
セコニック L-508 ISO125
ペンタックスSPと、セコニックオートリーダーの1EV分のずれは大きいですね。古いからでしょうか。
露光指数(EI)と、カメラ(露出計)の設定感度が見た目で違っているのは、モヤモヤしますけどね。
でも、これで、ネガ濃度が揃うはずです。