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「ハーフカメラなんて使わない」と思っていたけれど、、、

 フィルムカメラで撮影し、暗室でモノクローム写真をプリントして楽しんでいる、うたろうです。

 今回はハーフカメラのお話しです。暗室でプリントしていると、大きなネガサイズの方が、楽にきれいに仕上がることが身に染みて分かります。135フルサイズのフィルムが、僕にとっては許容できるギリギリの画質です。  そんなわけで、僕にとってハーフカメラはまったく興味のないカメラで、機種の研究もほぼしたことがありませんでした。

  僕が物心ついたとき、家にあったカメラは、オリンパスのPEN-FTでした。今から40年ほど前に写真に興味を持ち、ニコンのFE2を買ったときに、PEN-FTを下取りに出したのですが、やっぱりハーフサイズであることに不満があったためです。

  しかし、180度の転換は、きっかけさえあれば容易に起こるものです。 そのきっかけは、最近(2024年7月)、「ペンタックス17」が発売され人気を博していることから始まります。フィルムが高騰した昨今では、倍の枚数を撮影できるので経済的であるとは思いますが僕にはそれほど大きなメリットではありません。そもそも、そんなにたくさん撮らないし、自家現像しているので、ランニングコストは安いのです。
  「ペンタックス17」は、過去にはなかった現代のハーフカメラという感じがして、興味はあるのですが、人気がありすぎて注文すらままならないし、ちょっと遊んでみるには結構高いです。

 ハーフカメラはボディが小さいので常にバッグに忍ばせておいて、気になった時に撮るという使い方が出来ます。というわけで、そんな使い方をするのであれば、過去の黄金時代のハーフカメラの中から、安価なものを選べばいいという気になってきました。高価なカメラだと、バッグに入れたままにしておいてカビが生えたらショックが大きいですしね。 それに、デフォルで、縦構図で撮れるのがおもしろい。ハーフカメラを使うときは積極的に縦構図で撮っていきたいです。縦構図を意識すると、慣れない間は、カメラをつい縦に構えてしまったりします。そうなると、ファインダー像が横向きになるので、あれ!?って思ったり(笑)

 いろいろ考えていると、画質を理由にハーフカメラを、使わないというのはもはやどうでもよくなってきました。

「撮ることと使うことが楽しめれば、この際、ハーフカメラに関しては、画質はどっちでもいいなあ。小さな印画紙に引き伸ばして楽しむなら、不満がないだろうし。」

と、あっさり自己解決してしまいました。

 ハーフカメラの小さな筐体に、ぎっしり機械が詰め込まれている感じが、見た目の可愛さと相まって、使う喜びを味わえます。

 ハーフカメラで撮影して大作を作ろうなんて、思っていません。でも、いいんです。楽しく過ごせるならそれで。

 そして、、、

 ハーフカメラを使い慣れたら、135フルサイズのフィルムカメラに戻ってみましょう。なんて立派なしっかりしたカメラなんだと、思い直すようになりますよ。きっと。  

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