見出し画像

自キャラCPぬいを作ってみた(日記)

ぬい──それは無限の可能性。
手元に推しのぬいさえあれば、一緒にお出かけすることも、美味しい料理と並べて写真を撮ることも、あられもないポージングをさせることも、果ては園児服を着せることだってできてしまう……。

ということで、作ってみました。
拙作『敗北魔王、勇者の末裔と500年後の社会復帰』の主人公カプ、オズ(左・攻)とアドル(右・受)のぬいです。

かわいすぎんか?

はじめて作ったぬいにしては、そこそこうまくいったと思うのですがどうでしょう……ちなみに、元の二人はこんな感じです。
上のぬい写真は、表紙の立ち位置を再現してみています。

勇者の末裔×500年ぶりに復活した魔王
現代ファンタジーBLです。
全国書店にて9月19日発売!(告知)

初の紙書籍化作品『敗北魔王、勇者の末裔と500年後の社会復帰』(ビーボーイノベルズ刊)の発売を控え、緊張から逃避するために打ち込みたい仕事も微妙に閑散期で、諸々お返事待ちだったりして、このまま暇を持て余していたらおかしくなっちまう……!と思ったので、無心になれる作業を求め、軽率にぬい作りに手を出すことにしました。
ろくでもない動機だな。

手芸の経験値は0ではないのですが、不器用な上に向上心がないので『完成=100点!』というガバガバ達成感で、半端なクオリティのものを量産してきた過去を持ちます。
そんな感じなので、ひとに見せられるレベルのものなんてとてもとても……しかし、しょせん相手は布に毛の生えた程度の奴(ソフトボア)よ。力業でどうとでもしてくれるわ!ということで、製作開始。

作業前に写真を撮るのを忘れたので、事後のものです。
わたしは映える料理を食べる時も、食べ終わってからカメラアプリを起動するタイプ。

材料を購入したお店は大きくふたつ。

刺繍糸や針、刺繍枠は自前のものがあったので、ほとんど布地のみ。
髪の毛用のソフトボアと、目の部分に使ったぬいトリコット、刺繍用のクリアシートは↓で。


肌につかったソフトボアは↓のお店で買いました。なんか色味がイメージに近かった。

洋服用の生地は、近所の手芸屋さんでハギレを探しました。

次に型紙。
等身高めのぬい、というのに惹かれて、型紙はこちらのサイトさんのものをBOOTHにて購入。(noteでも同じものが買える(見られる)ようです。作り方の解説が丁寧で助かりました!)

わたしが使った型紙は『頭身高めのぬいぐるみの型紙と作り方』『ぬいぐるみのあごを尖らせる型紙アレンジのやり方』『ぬいぐるみの筋肉の作り方』です!

顔の刺繍の図案は、以下の本から。
糸の色や瞳の図案を一部入れ替えたりいじったりして、キャラに合うものにしました。(力業)

型紙と材料が揃ったところで、いざ実践!
瞳に奥行きをつけて、追視(顔を動かすと視線が追いかけてくる)っぽくしたかったので、購入した型紙から少しアレンジすることに。

つまりどういうことかというと……。

横から見たとき。目の位置は動かしていないのに、
まるでこっちを見てるように見えます。

ここからは、わたしの(超絶適当かつ力業な)作り方の備忘録です。

まずは目の刺繍から。

目の刺繍は、こちらの動画を参考にしました。
初回、二回目とぐちゃぐちゃな刺繍しかできなかったんですが、この動画を参考に、アウトラインを縫ってからサテンステッチをするようにしたらかなりマシになった……と思います。


受(アドル)は白目が黒い人外キャラなので、目ん玉を黒地に刺繍します。

型紙の目の図案の、瞼によって欠けた部分を
何とか補完してまんまるな目ん玉を刺繍します。
黒地に刺繍するのがむずすぎて3回やり直しました。
次に顔を刺繍して、白目と瞳の部分を切り抜く。
ほつれない布地なので安心!
一応裁縫ボンドを塗って刺繍部分のほつれ防止をしています。
二つを重ねて……こうじゃ!

本物の目っぽくてかわいい!
奥行きを出すため、瞼(顔)の布地と瞳用の布地の間に、眼鏡の形に切り抜いたフェルトを二枚重ねて、裁縫用ボンドで貼り付けます。

これを、他のパーツと縫い合わせて綿を入れると……。

刺繍が粗い? わ、わざとですよ……

そこまで大きくヘコませてるわけではないのですが、目ん玉部分のへこみを大きくすると、追視効果が増します。写真を撮るときだけ、指で目を押し込めばOK(絵面は完全に目潰し)。普段は『ちょっと奥行きがある目』で通ります。

ここから、攻め(オズ)の顔の刺繍と、地味で苦しいボディと髪型の作業をなんやかんややって……はい!

攻めのオズには、筋肉をつけてみました。
こちらも前述の型紙屋さんで販売中!

髪にも立体感が欲しかったので、オズは前髪だけ後付けにし、アドルは髪の毛全体をカツラのようなはめ込み式にしました。角もついてるぞ!

ちなみに…………オズの左脚は魔法仕掛けの義足……という設定なので、膝の辺りから白い布に切り替わっています。
実はオズの身体には無数の魔除けのタトゥーがあるのですが、刺繍するのがむずすぎたので左手首のみで断念。いつか再挑戦します。

ここで一旦気力と時間が尽きたため、しばらく全裸で過ごすことを余儀なくされた二人。今が夏で良かったな。

後日、洋服を作ってあげました。
参考にしたのはこちらの型紙です。

テディベア用の型紙をメインに、本当に色々な種類の型紙を無料で配布してくださっているサイトさんです。(等身や足の細さにあわせて、実際の型紙からすこし改変しました)
作り方の解説も丁寧で本当に助かる……。

というわけで、

はい!

書籍の表紙に会わせて、アドル(右)の角が折れてます(まち針で留めてるだけ)

オズの服装は表紙のものを。アドルの服装は、書籍版の裏表紙のこちらを参考に……。

美、美美美~!!!

そこから、震える手でメイクを施して……

スキンヘッドでもかわいいね。
なんだかソラス(『ドラゴン・エイジ:インクィジション』に登場するスキンヘッドのエルフ)みたいだね。

メイクに使用したのはTAMIYAのウェザリングマスター。フィギュアやプラモデル用に、汚し加工(ウェザリング)などを施すための塗料のようです。

まずはハギレで試してから……

見た目は化粧品ぽいですが、人間用のものと違って油分が含まれてないので、油じみを回避できるそうで。

メイクの参考にしたのはこちらの記事です。大変わかりやすく、参考になりました!

完成!!!

きゃ、きゃわい~(自画自賛)

製作過程を8割ほど端折ったので、何の参考にもならない記事になってますが、そもそもこんな素人の製作過程を見てもどんな顔をしていいかわからなくなるだけだと思うので、詳しい作り方は記事内のリンク先をご参照ください!

製作期間は、二体で一ヶ月かからなかったかな?という感じ。ちなみにアドルはほぼ手縫い(髪だけミシン)。オズは細かいところ以外はミシンを使いました。
縫い合わせた後で『あれ?』という部分もありましたが、力業でなんとかしました。(ソフトボアの布地を使ったので、歪だったりした部分をあとから縫い直しても縫い目が目立ちにくくてよかった)

そんなわけで、自創作キャラを世界で一番愛してやれるのは作者なのだ!という信念を胸に、世界で一つの立体物を作ってみました。
これから色んなところに連れていこ〜! 服ももっと作ってあげよ~! 写真もいっぱい撮ろ〜!(沼に沈む音)

全く参考にならない記事ですが、ちょっとでも『ぬい、作りたいかも』と思って頂けたりしたらガッツポーズです。
今はネット上に様々なHOW TOが溢れているので、そうした動画や記事を参考にすれば、きっと世界でひとつのぬいが完成するはず……!

長くなりました。
拙作にすばらしいキャラデザをしてくださった相葉キョウコ先生に感謝をささげつつ、この辺で日記を終わりにします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ぬいのモデルとなった二人が主人公のBL小説は、9月19日にビーボーイノベルズより発売となります。

人物紹介つきの公式ページはこちら↓

詳しいあらすじや、特典情報はこちら↓↓

それでは、またお会いしましょ〜!

よろしければサポートしていただけると嬉しいです。 いただいたサポートは執筆の費用に充て、新しいお話を書いて恩返しいたします!