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位相

後で消そうと思っていた記事に思わぬ人から足跡をいただき消すに消せなくなってしまった。

今、私はもうすぐお誕生日のかの先生に師事している。
この年齢になってしまっているので、今さら職業にするためではない。
拗れてしまった自分の在り方の修正や「モノを作る」という生涯続けていきたい趣味として、後は演劇鑑賞時の解像度を上げたいという観点での師事だ。

単にファン(チヤホヤするおじさん)とも言う。

先生の存在を認識したのはもっと後だが、思い返せば出逢いは阿津賀志山異聞だった。

何度か様々なところで書いているが、私にその界隈の文化を持ち込んだのは次男である。リビングの大きな画面で刀ミュを観たかったらしく、その場所を占領していた私を「一緒に観てみん?」と誘ったのだ。

TV画面に次男のPCを繋いでDアニメで観る。私が初心者だし順番で…ということで件の作品を選ぶ。

ピアノの美しい音色にモノクロの炎
その静けさからの怒号
それを合図に繰り広げられる合戦
炎が赤く染まっていく

「我こそは源の九郎義経なり」

次男に付き合って少しだけ観るつもりだった。

「義経公・・・ねぇ義経公・・・これは何?」

ここまで目が離せなかった。
ふぅううう…とひとつ息継ぎをして
別の画面でしていたゲームを閉じた。

このオープニングは未だに何度観てもドキドキする。

そこから推し様と呼ぶ2.5次元俳優さんにハマり、数年かけて先生へと辿り着いた。

冒頭に書いた方から足跡をいただき、そうか…最初に目にした役者さんになるのか…ここに引き込んだ人なんだ…と感慨と興奮と。

何だか一周回ってきた気がした。
でも同じ場所ではない。
螺旋階段のように。
でも上でも下でも無いんだろう。
いや、本当は上だと言い切ってしまいたいんだが、それはアブナイ自惚れた言葉だとどこかが警鐘を鳴らす。

だから位相だと考える事にした。

余談だが「位相」という単語を使おうとして念のため調べてみると案外小難しい概念だった。

が、言語学としての「位相」は使う場所・人によって持つ意味やニュアンスが違う事を指すようなので私が今使う「位相」も「位相」なのだと自分なりに納得する(笑)

推し様も別の位相でまた逢えるかも知れない。


少し思考が混乱してきたので分かりやすいファンメッセージで〆ておこう

演じられた義経公のそのものも勿論ですが、特筆で和太鼓の叩き方が好きです!
出来れば先生の作品でまたお目にかかれる日を楽しみにしています!

(幽白かな?)

以上


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