終点
疲れに任せて微睡んでた。
視界は現実のもので昭和然とした木の天井。
意識は夢の中だったような気がする。
「ああ、死ぬ時ってきっとこんな感じだな」
「このまま終わってもいいな」
苦しいとか悲しいでもなく
悔いもなく 諦めでもなく 希望もなく
幸せでもなく 不幸でもなく
怖くもなく 楽になれそうでもなく
「まぁ、いっか このへんで」
何の感情もなく、ただ穏やかに受け入れていた。
友人からのLINEの音でハッと覚醒する。
現実に引き戻されて背筋にじんわりと嫌な汗が滲む。
先ほどの感覚は何だったのか。
体調が悪いとか、何かに追い詰められて辛かったとかではない。
確かに周期は良くないのだが、無意味に涙が出るほどでもない。
それでもやはりどこか疲れているのか。
あまりに怖かったからポチポチしている。
私よ。すべて諦めてしまったのかい?
本当にこのへんでいいのかい?
私は来世を信じていないわけではないが、当てにしていない。
だからここの終点で私はすべて無になる予定だ。
しまった!!!無になれない!
そう思ってお金を払わないと消失する内側のブログに移行してたのに、うっかりまたnoteに書き綴っている。
noteは残るじゃないか。
やれやれ。
お?
良かった。
お金の事をぽちぽちしたら何だか現実が戻ってきた。
リアルな五感。語感。互換。
同音異語を並べてみたが、遊びに発展しなくてつまらん。
大丈夫。
土曜日だ。
そして次は
日曜日だ。
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ペンギンのえさ