フランス語の成句表現 n° 3
【manger le morceau / se mettre à table】
・すっかり白状する
・泥を吐く
いずれも隠語的表現で,同じ意味です。
manger 食べる
morceau 破片,かけら,少量
se mettre à table 食卓につく
18世紀の終わりには,既にこれらの表現は使われていたそうです。由来としては,警察が捕らえた犯罪者に口を割らせたいとき,白状するまで食事を取りあげていた(白状すれば食事を与えていた)ということから来ています。
lâcher / cracher le morceau と言っても同じような意味です。
lâcher 〜を放つ,放棄する,漏らす,吐く
cracher (唾,血,悪口など)を吐く
lâcher と cracher は,どちらも吐く(外に出す)なので分かり易いですね。一方,manger は食べる(体内に取り込む)と反対のイメージですが,同じ意味です。はじめは不思議に思いましたが,由来を知れば納得です。
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