ふぁいたーず日記(6月3日【心の天気・晴れのち雨】)
今日の結果ダイジェスト
日本生命セ・パ交流戦第4カード初戦です。
いっしゅうかんのロードゲームのこうはんは、いっしゅどくとくなふんいきがただよう甲子園球場でのタイガースせん。
ことしからかんきゃくのせいげんもかいじょされ、BIGBOSS凱旋効果もてつだい、だいかんしゅう必至のなか、つねひごろかんしゅう1万人前後でたたかっているふぁいたーずのわかきめんめんがどのようなたたかいをみせてくれるのか、こわくもありたのしみでもある、そんな3日間のまくあけです!
ふぁいたーずのせんぱつはエース上沢直之。ぜんかいのジャイアンツせんは3安打完投勝利 (自責点0)という見事なピッチング、ていうか、5月の上沢とうしゅは、4しあいとうばんして4勝0敗 防御率0.58という、きょういてきなあんていかんをほこっていたので、6月ははつとなるきょうのピッチングにもきたいしたいところです(o^-')b♪。
いっぽうタイガースのせんぱつはアーロン・ウィルカーソンとうしゅ。まきげのちょうはつがくるんくるんで、ヒゲもおにあいのダンディさんです。MLBいりするまえにしょくひんがいしゃのれいとうしょくひんぶもんできんむけいけんがあるので「フリーザー (Freezer)」というニックネームがあるとか。いま、タイガースのチームないでどうよばれているかはさだかではありませんが、バッターだったら、ちょいとノーヒットがつづくと、「いつ解凍すんだよー♪」とかいってひやかされそうなのです。まぁ、ピッチャーなのでその点は無問題ですね^m^。
それはともかく、らいにち1年目のことしは、ここまですでに4勝をあげ防御率も1.45と、すばらしいせいせきをのこしています!(◎o◎)!ちょくぜんのマリーンズせんでも、8回を5安打無失点というもんくなしのとうきゅうで、こちらもあんていかんばつぐん。
これはシビれるようなとうしゅがてんかいされそうで、とうしゅせんが好物のじぶんとしては、ワクワクがとまりません(*´∇`*)♪
しあいは、1回表、淺間大基せんしゅがしょきゅうこうげきで一二塁間をころがってぬけるライトまえヒット。つづく万波中正せんしゅが3球目をうって左中間をふかぶかとやぶるツーベースヒット。あっというまのせんせいてんです。
こうしえんたいかいなら、サイレンがウーウウーウー…てなってるあいだに淺間せんしゅがコツン、万波せんしゅへのおうえんきょくが1コーラスおわるまえにドン、てかんじのそっこうなのです。
この回は、さらに清宮幸太郎せんしゅのぎせいフライでもう1点をついかしました。
さいさきよくせんせいてんをとったファイターズは、2かいにも宇佐見真吾せんしゅのぎせいフライでついかてんをあげます。
2回ウラにタイガースのしゅほう大山悠輔せんしゅのソロホームランで1点をかえされたファイターズは、3回に万波中正せんしゅのソロホームランで、とられたらすぐとりかえせ、というりそうてきなついかてんをとると、ここからいっきにBIGBOSSやきゅうがうごきだします。
野村佑希せんしゅが2球目、清宮幸太郎せんしゅも2球目、松本剛せんしゅが3球目、と万波せんしゅにホームランをうたれたウィルカーソンとうしゅがれいせいさをとりもどすまえに、あれよあれよというまにヒットをつらねてノーアウト満塁というファイターズ名物の「チャンス (ピンチ) 」をむかえます。
このチャンス (ピンチ) でBIGBOSS、
こうこうやきゅうならともかく、プロ野球ではあまり見かけない満塁からのスクイズ(*2)を敢行!(◎o◎)!
このプチ「奇策」があざやかにきまり、さらに1点をついか。
さらにBIGBOSSのきそうてんがいがとまりません。アルカンタラせんしゅしんこくけいえんの1死満塁から、こんどはこうこうやきゅうでもみたことない、1死満塁からのヒットエンドランを敢行!(◎o◎)!
じょうしきはずれの(笑)このさくせんに宇佐見真吾せんしゅがみごとにこたえ、レフト前ヒットでさらに2点をついかして
3回おもてで7-1とファイターズおおきくリードします。
じょばんでおおきくしゅどうけんをにぎったファイターズですが、タイガースもまけてはいません。
🥎4回ウラ、第1打席であざやかなホームランをさちゅうかんスタンドにはなっている大山悠輔せんしゅ、こんどはセンターバックスクリーンのちょいひだりに2打席連続ホームランで、はんげきののろしをあげると
🥎5回には、長坂拳弥せんしゅの3塁打から北条史也せんしゅのタイムリーないやあんだで1点
🥎6回には、糸原健斗せんしゅのタイムリーヒットと、長坂拳弥せんしゅのショートゴロゲッツーのかんに2点をかえし
ファイターズが6点あったリードも、きがつけば2点差までつめられているではあーりませんか。
小さいことからコツコツとぉ!👀
さすがはおおさかげいにんのこころいきなのです。
ぎゃくに、ふぁいたーずサイドからするとこのてんかい、
怒るで、しかし👓
なのです。
ふぁいたーずも、ちいさなことからコツコツとてんすうをかえされているあいだ、だまってたわけではなく、まいかいのようについかてんのチャンスはつくっていました。しかし、
🥎6回は、ノーアウト二塁のチャンスを上沢とうしゅのバスターがうらめにでて宇佐見真吾せんしゅがさんるいタッチアウト(*´Д`)、
🥎7回は、1死一・二塁のチャンスに上川畑大悟せんしゅのそこそこいいあたりがゲッツーシフトにハマってのショートゴロゲッツー( ̄~ ̄)、
🥎8回は、ノーアウト一塁からのおくりバントがキャッチャーしょうフライでしっぱい、一塁ランナーももどれずダブルプレー(T_T)
と、やることなすことうらめにでてしまいます。
こうしてチャンスをひとつつぶすごとに、試合の流れというものは相手へと移ってゆくものです。しょぎょうむじょうのひびきはドルビーサラウンドなのです。
そして7-5とファイターズ2点リードでむかえた8回ウラに、この日さいだいのドラマがまっていました。
ファイターズのピッチャーは、セットアッパーの堀瑞輝とうしゅ。
スワローズせんの神宮魔境では2しあいれんぞくで、手痛いしってんをきっしていますが、その後のカープせん、ジャイアンツせんではしっかりと無失点リリーフでしごとをはたしている、きほんてきには2点あればそこそこあんしんできるピッチャーです。
この日も、せんとうの佐藤輝明せんしゅをみのがしさんしんにうちとり、まずはじゅんちょうなたちあがりです。
ここでむかえた大山悠輔せんしゅ。きょう2打席連続でホームランをうっている、いちばんけいかいしなければならない強打者です。
🥎アウトローいっぱいのスライダーでワンストライク👍
🥎バッターのタイミングをはずすのが主眼で、ふだんはあまりストライクのはいらない(笑)チェンジアップがめずらしくアウトローいっぱいにきまってツーストライク👍
2球でおいこんだバッテリー、しかもおいこみかたがベラボーにいい、
りそうてきなおいこみかたなのです。
そしてうんめいの3球目、うさみんのミットはインコースにかまえます。そとしょうぶのふくせんとして1球うちがわにボールをみせたかったのか、あるいはウラをかいていっきに3球しょうぶにでたのかはわかりません。
わかりませんが、そのけっかは――
ガッツーーーーーン!!!
しょきのパワプロだと、故・安部憲幸氏のそんなぜっきょうのじっきょうがピッタリはまるような、うったしゅんかんそれとわかる会心の一撃、本日3本目のホームランが、レフトスタンドちゅうだんにとびこみます。
打たれた球は、けっしてしっとうではなかったのです。インコース低めのストレート145km/h、むしろ堀とうしゅのベストピッチといってもいいボールです。それだけに、いともかんたんにレフトスタンドにはこばれたショックはそうとうにきょだいだったかもしれません _| ̄|○。
あるいは、ここで堀とうしゅをこうたいさせるべきだったのかもしれません。それくらいショックのおおきないっぱつです。パワプロだと、たぶんおもいっきりずじょうで☆ほしがチカチカ、音も🐤ピヨピヨして替えるタイミングいちもくりょうぜんなのですが、
いかんせんリアルな堀とうしゅはというと、
むかしは、なげるまえからピヨリじょうたいでピッチャーこうたい、といいたくなるようなチキンだったのですが
きょねん最優秀中継ぎ投手というタイトルをかくとくし、それそうおうにじしんもふかめてこんシーズンにのぞんでいるので、みためはいたってつうじょうモードなのです。
しかも、大山せんしゅのホームランで同点だったらまだしも、なまじっかまだ1点リードがある、というところがミソ、しょうぶのかみさまのいぢわるなのです( ̄∀ ̄)
ほんらいならそこまでくろうしないはずのひだりバッターの糸原健斗せんしゅに、いともかんたんにライト前ヒット
ここまであんましうててない打率1割だいでくるしんでるロハス・ジュニアせんしゅにもライト前ヒットでつながれたあたりから、がぜんくもゆきがあやしくなります。
ここで代打に糸井嘉男せんしゅ。みえないピヨリじょうたいの堀とうしゅはここで四球をだしてついに満塁という大ピンチに。
ふぁいたーずだと満塁は「チャンス (ピンチ)」なのですが、ざんねんなことにふつうのチームはふつうにチャンスなのです。ましてや、いまマウンドにいるのはピヨリじょうたいのセットアッパーです。
ピッチャーのだじゅんなので代打の山本泰寛せんしゅがとうじょう。
こうりゅうせんにはいってからまだヒットが1本もでていなかった山本せんしゅでしたが、いったんながれだしたしあいのげきりゅうは、もうどうにもとめられません、うらら、うらら、うらうらら、なのです。
1-1からのアウトコースのスライダーをたたいただきゅうは一二塁間をぬけてライト前へ。
ついについに、7-7の同点です!
どうてんにおいつかれたことで、堀とうしゅもここまで、
ピッチャーこうたいかな、とおもわれたのですが、タイガースはここから
島田海吏せんしゅ、中野拓夢せんしゅ、近本光司せんしゅと、ひだりバッターが3人ズラリとならんでいるので、ベンチもなんとかふんばってくれ……というねがいをこめてか、堀とうしゅ、ぞくとうです。
しかし、ここまでくずれてしまっては、もう、ぶっちゃけ、みぎもひだりもかんけいなっしんぐです。島田せんしゅへの6球目がとんでもないぬけっぷりのボールとなり押し出し四球。
タイガース、ついに逆転に成功です!
こと、ここにいたり、さすがのBIGBOSSもピッチャーこうたいです。
さいだい6点差をつけられたれっせいからのぎゃくてんで、さいこうちょうにもりあがるタイガースベンチ、そして4万人をこえるかんきゃく、というげきりゅうにさおをさしにいくのは玉井大翔とうしゅ。ピンチのばめんでひけしにはいったらファイターズのずいいちのじつりくしゃです。やきゅうせんしゅ以外でなりたかったしょくぎょうが消防士という、へんないみでちゃんとゆめをかなえているひとでもあります。
そんなファイアマン玉井、いつもよりも🔥ハデにもえさかっている🔥げんばにとうちゃく、
まずはきょうもげんきに中野拓夢せんしゅを三球三振!
さすがです。これで2アウト。
このままおさえきり、1点ビハインドのままで9回表にはいれば、もうひともりあがりドラマがつくれるかもしれない、「試合の流れ」というものはそういうものだったりします。
しかし、つづく近本光司せんしゅが2球目をカチコーンとライトにはじきかえすタイムリーヒットで9-7。
……こよいはちょろっと延焼しちゃいましたね(・.・;)
さいだい6点ビハインドがぎゃくに2点リードへとかわったラストイニングのマウンドにあがるのは、タイガースのストッパー岩崎優とうしゅです。せなかをみればいちもくりょうぜんですが、「いわさき」ではなく「いわざき」(*3)せんしゅです。ちなみに、なまえの「優」も、「ゆう」でもなければ「まさる」でもなく、「すぐる」という、もちろんぜんぜんアリだけど、かんじへんかんでもわりと下のほうまででてこない、ちょっとだけレアなよみかたのとうしゅです。
東京オリンピック2020メンバーにもえらばれたすばらしいピッチャーがあいてですが、ファイターズもさいごのねばりをみせます。
せんとうの淺間大基せんしゅがいひょうをつくセーフティバントをきめてしゅつるい、
1死後、野村佑希せんしゅも、4球つづけてとうじられたチェンジアップにくらいついてライト前ヒットをはなちランナーをため、
1死一・二塁、ホームランが出れば再び試合をひっくり返せるという、さいだいのみせばをつくります。ここでむかえるバッターは――
清宮幸太郎。
きょうはここまで3打数2安打、犠牲フライで1打点、とすこぶるちょうしがよろしいので、ファイターズファンのきたいもさいこうちょうにふくらみます。『ドカベン』の山田太郎なら、ほぼ100%きたいにこたえてくれるにちがいないばめんです。しかも、ぶたいは大甲子園、かつて清宮幸太郎を世に知らしめた聖地なのです。
しかし、けっかは1-2からの4球目を見逃し三振(*´Д`)。
ざんねんながら、清宮幸太郎は清宮幸太郎であって、けっして山田太郎ではなかったのです(T_T)
こうして、げきとうにまくです。
ファイターズ16安打、タイガース13安打、両軍投手以外の先発全員安打というノーガードのうちあいみたいなふぜいのしあいは、タイガースのみごとなぎゃくてんしょうりでした。
ファイターズにいたっては、毎回安打を達成しながら負けるという、なかなかざんしんなまけスタイルなのです( ̄∀ ̄)。
ふぁいたーずにとっては、じょばんでさいだい6点差をつけ、しかもエースの上沢とうしゅがなげているしあいでのまさかの大逆転負け、そうとうなショックなのはまちがいありません。
でも、どんなにないてもわめいても、まけたしあいはやりなおせないのです。そして、あしたはあしたのかぜがふくのです。
……まぁ、こじんてきには4年まえに
8-0からひっくり返された試合 (しかも、2イニングで)をまのあたりにしたけいけんがあるので、たしょうなりと大逆転負けのめんえき(*4)はありますしv( ̄∀ ̄)v
さいごに、きょうのごはんはしょうゆラーメン。トッピングのやさいはちょっと炒めすぎました(*´Д`)
きょうもおいしくしょくじがいただけたこと、すべてのかんけいしゃのみなさまと、ひとつひとつのいのちのめぐみにこころよりかんしゃです。
*1:ノーアウト満塁というファイターズ名物の「チャンス (ピンチ)」
単純な統計的には80%強で得点がとれ、得点期待値約2.4というノーアウト満塁だが、ことファイターズの攻撃に関してはそんな統計とは裏腹に無得点で終わることも多い。
今シーズンも昨日まで55試合でノーアウト満塁というケースは計5回あるのだが、首尾よく得点できたのはそのうちの2回。まぁ、サンプル数はまだ少ないが、得点確率40%。今年も順調である(苦笑)。
今日、どうにか得点できたのでこれで50%。統計的な数字に肩を並べるにはあと2回は続けて成功させなアカンなぁ……( ̄∀ ̄)
*2:プロ野球ではあまり見かけない満塁からのスクイズ
満塁だとホームがタッチプレーではなくフォースプレーになるため、サードランナーが投球と同時に走る通常のスクイズでも成功率も低くなるし、ましてや投球と同時に走らないセーフティースクイズでは、よほどうまいトコに転がさないと成功しない。
強硬策が期待できない打者に回ってきた高校野球などでは、満塁からのスクイズもしばしばみられるが、プロ野球ではかなり意表を突いた作戦といえる。
成功条件としては
①打者のバント技術が確かである
②サードランナーの走力が高い
③内野手、特にピッチャーの守備力がお粗末
④バッテリーの警戒がチョー薄い
のどれか、最低でも2つには該当しないと、よー出さんわ、こんなサイン(笑)
今回のケースでは、打者・上川畑、三塁走者・野村なので、①と③、あと④は確実に該当している感じか。
*3:「いわさき」ではなく「いわざき」:
まぁ、日本語の難しい所でもある。地域的な傾向とか、それなりに理由っぽいものもあるにはあるのだが、確実にこっちとかいう厳然たる法則はなく、結局は個別に覚えるしかないのがまたツラい。大学生だった頃、イギリスから来た留学生に、「なんで山崎さんは同じ字なのに『やまざき』さんと『やまさき』さんがいるんだ!!」といってキレられて答えに窮したことがある。一応、東日本と西日本の濁音・清音傾向なんかで説明してみたが、当時たまたまゼミにいた「山崎」さんが、濁音傾向の宮城出身だったのでよけい話がややこしくなった。彼にしてみれば「Why?ジャパニーズピーポー!!」と言いたかったところかもしれない。
それはともかく、個人的にはファイターズの中島卓也を「なかじま」と発音して平気な顔をしている一部のアナウンサーにはちょっとイラッとくる。余人はともかく、言葉を扱うプロが人の名前間違ったらさすがにアカンでしょ。
*4:大逆転負けの免疫
2018年4月18日、ファイターズファンの誰もがトラウマとして抱えている伝説の大逆転負け、埼玉西武vs北海道日本ハム5回戦。
本日のドしろうと目線チェックポイント
ここからは、コロナ以降は球場にもあまり足を運べていないただの野球好きのおっさんが、球場の臨場感や広い視野で野球を見ておらず、メディアの実況で切り取られた映像・音声という限られた情報を基に思ったことを思ったままに書きなぐる、ただの戯言です。
足繁く球場に通い、選手たちの表情を間近で感じられている方たちからは
「地獄のように急勾配な階段を昇り降りしてないくせに」
「作り置きのケンタッキーも食べてないくせに」
「キツネダンスを踊るファイターズガールを生で見てないくせに」
とお叱りを受け、御託を並べるヒマがあるなら、いいから黙って球場に来いっ!!と言われるかもしれません。
球場に足を運びたいのはやまやまなのですが、健康上の諸事情等ありまして、なかなか思うにまかせません。それでいて、近視眼的な視点であるとわかっていても、ついつい思ったことを書いてしまいます。
ごめんなさいm(__)m
今日は、長いシーズンちょくちょくあることではあるが、さりとてなかなか見られない展開ではある、大量点差からの逆転劇について。
ファイターズサイドから見れば、
やりたい放題の序盤戦、やられたい放題の終盤戦
といった両極端な試合展開であり、結局のところ、中盤以降タイガースに流れ続けた試合の流れを止めるための追加点が1点も取れなかったのが、大きな敗因といえる。
実際、やりたい放題で7点とった3回以降は1点もとれていないわけで、そこにタイガースがつけいるスキを生んでしまった。
ただ、ファイターズが中盤以降、タイガースの投手陣にまったく手も足も出なかったかというと、そんなことはなく、むしろ4回以降も毎回ヒットが出ていて、4回、6回、7回、9回、と4度にわたって得点圏に走者を進めてもいるのだ。
要するに拙攻だったということである。
特に、9番上沢の3回及び6回の打席、ここでの強硬策失敗に一部批判が集まっているようだが、そこは状況を少し細やかに見る必要がある。
第2打席はランナー一・二塁という、送りバントを選択するなら野手でもしっかりバントしないと成功しないケース。パリーグ投手が打席ということでファーストのバントチャージもより激しくなるだろうし、第1打席の1死一塁で送りバントをキレイに決めている上沢といえど、マトモにバントにいって成功するかといわれると、正直かなりビミョーだ。
第3打席は、無死二塁という、送りバントには比較的楽なシチュエーションだが、二塁ランナーがお世辞にも俊足とは言えない、ていうか、ぶっちゃけ、壊滅的な鈍足の宇佐見であることが事態を楽にしてくれない。
いずれのケースも、「一夜漬け」のバントも「一夜漬け」のバッティングも、どちらも成功率は低いわけで、ならば
バッティングのいい上沢の打撃により成功率の高さを見出した &
成功した場合のリターンの大きさに賭けた、
というだけのことであり、大量リードで調子に乗ってナメた采配をした、という批判はいささか正確ではない。
ただ、結果として上沢の2打席がタイガースへの流れを加速させたのは事実である。さらに、6回の攻撃では走者・上沢が塁上に残ってしまったということも、ファイターズにとっては大きなマイナス材料になってしまった。
パ・リーグ同士の試合では普段あり得ない、ランナーとして塁上で時間を過ごすということ。ふだんにはないこのリズムの違和感が、6回ウラの投球の乱れにも多少なりと影響を及ぼしている可能性は高いと思う。
あとは、やはり4万2000人を超える甲子園球場の観衆のパワー。
ファイターズの中では比較的経験値の高いエース上沢直之をもってしても、
あの、6点ビハインドで出たランナーなのに、それがあたかも同点ランナーであるかのような大声援、
これには多少なりとピッチングに影響を及ぼされた可能性もあるかと。
例の8回に大山悠輔選手に特大の一発を食らった堀瑞輝も、自信を持って投げ込んだ最高のコースのストレートが完璧に打たれたというショックに加え、その後の大観衆のうねり、ランナーが一人出るごとにどんどんどんどんどんどんどんどん大きくなっていくあの大観衆のパワーが、堀瑞輝のメンタルを根こそぎ削っていったという側面もあったかと思う。
今日、改めて感じたのは
甲子園球場の阪神ファンの大声援は、もはや10番目のスタメン選手だということだ。
明日以降も、ファイターズナインそして、登板するピッチャーは心してかからねばならないだろう。
今日のロマンクリーンナップトリオ
今回からこのコーナー、タイトル「今日のキヨ・J・まんちゅう」から
「今日のロマンクリーンナップトリオ」に変えてみた。
……まぁ、変えた初日がいきなり「2番・万波、3番・野村・4番・清宮」で、クリーンナップじゃないぢゃん( ̄∀ ̄)と言われると、返す言葉はまるでなっしんぐなのだが……
●万波中正 5打数3安打 2打点 1三振
…第1打席(vsアーロン・ウィルカーソン):1回・無死一塁
2球で簡単に追い込まれてしまったが、3球目の甘く入ったほぼ真ん中のチェンジアップをジャストミートして、左中間フェンスダイレクトのタイムリーツーベース。ここも、2球目の同じチェンジアップを打ちにいった時のような満振りではなく、コンタクトをしっかり意識したスイングで打てている。……ていうか、コンタクト意識でここまで飛ぶなら、ぶっちゃけフルスイングいらなくね?( ̄∀ ̄)、と思わせるくらいの規格外パワー。
…第2打席(vsアーロン・ウィルカーソン):3回・先頭打者
初球の真ん中低めのストレート145km/hを真っ芯でとらえ、センター左へのホームラン\(^o^)/。乾いためっちゃいい音が甲子園に響く会心の一打である(o^-')b♪
…第3打席(vs藤浪晋太郎):4回・1死無走者
2-2からのアウトロー、見逃せばボールかというところをバットの先で拾ってセカンドベース後方への絶妙な「アプローチショット」(笑)。これ、まさにペッパー打法ぢゃん^m^
万中は、このヒットで先のカープ戦に続き、またもやサイクルヒットにリーチがかかった。
…第4打席(vs岩貞祐太):6回・2死一塁
2-2からの6球目、インズバのストレートに見逃し三振。コース自体はそこまで厳しいところではなかったが、完全に虚を突かれた感じ。岩貞の気合も乗っていたような一球だった。
…第5打席(vs岩崎優):9回・無死1塁
0-1からのアウトローのストレートを打ちにいったが、バットの先で平凡なライトフライ。ちょっと難しいコースだったが、1ストライク先行しているので、このカウントでそのコースならまぁ打ちにいくか……。
●野村佑希 5打数2安打 1三振
…第1打席(vsアーロン・ウィルカーソン):1回・無死2塁
2-2からの真ん中近辺に甘く入ったカーブをおっつけて、そこそこいい当たりのセカンドゴロ。1点先制した後のノーアウト2塁なので、進塁打意識で最低限の仕事は果たせている。
…第2打席(vsアーロン・ウィルカーソン):3回・無死無走者
1-0からの2球目、イン狙いのストレートがやや中に入ったのを少し詰まりながらライト前に落とすヒット。甘いファーストストライクを逃さずに打つ姿勢はとても大事である。
…第3打席(vs藤浪晋太郎):4回・1死一塁
0-1からのストレート。逆球だったが、インコースへ食い込む156km/hのエグいボールに完全なるどん詰まりのセカンドゴロ。どん詰まり過ぎて進塁打になっとる^m^
…第4打席(vs加治屋蓮):7回・先頭打者
2-2からの5球目、アウトローのカットボールを空振り三振。ホークス時代の加治屋はもっと落ちる球メインだった印象があったのだが、タイガースに来てから変わったのかなー。この打席もフォークは1球も投げず、全球曲がり球だった。
…第5打席(vs岩崎優):9回・1死一塁
4球連続のチェンジアップ。最後の1球だけが高めに浮き、それを逃さずライト前ヒット。ナイスバッティング(o^-')b♪
●清宮幸太郎 4打数2安打 1打点 1三振
…第1打席(vsアーロン・ウィルカーソン):1回・1死三塁
1打席目から鬼門の得点圏(笑)。ここはまだまだ制球が定まらないウィルカーソン、3-1からのアウトハイのチェンジアップという、バットを出すだけで外野に飛んでいきそうなごっつぁんボールを素直にセンターへ打ち返し、センター後方への悠々犠牲フライ。
一発長打も見込めそうなくらい甘い球だったので、犠牲フライはホントの最低限……というのはさすがに厳しすぎるか(^^ゞ。
…第2打席(vsアーロン・ウィルカーソン):3回・無死1塁
0-1からのアウトコースやや内寄りのカーブをセンター返しでセカンド左を抜けるセンター前ヒット。これ自体はナイスバッティングなのだが、その前の初球はもっと甘いストレートだったけど^m^
…第3打席(vs藤浪晋太郎):4回2死二塁
2-2からの6球目、アウトローの素晴らしいコースにスプリットを連続で決められ、バットの先で打ってのセカンドゴロ。これはピッチャー藤浪晋太郎のナイスピッチ。この打席は、2-1からのインコースに入ってきた逆球のカーブがギリ打ちやすいかなぁくらいで、ほぼノーチャンスな打席だった。
…第4打席(vs岩貞祐太):7回1死無走者
2-1からの4球目、インコース狙いのカットボールが真ん中低めに入ったところをキレイにレフト前ヒット。どうしてランナーがいない時にできるこの美しい打ち方が、チャンスでは出ないのか……(^^ゞ
…第5打席(vs岩崎優):9回・1死一・二塁
2点ビハインドの最終回、一発出れば起死回生の逆転というケースだったが、ここも対左のカベ、得点圏時のカベを破れず、あえなく見逃し三振に倒れる(*´Д`)。まぁ、最後の球は厳しいコースだけどできれば振ってほしかったかなー…。
まぁ、それでもこの打席では1-0からの中に入ったチャンスボールをしっかり振りにいってるだけまだマシな打席。結局、チャンスボールはその1球だけだったけど(^^ゞ
ただ、見逃し三振に終わった球にもし食らいついてファウルでもとれていたら、その先がある。次はその先へ進めるよう、また頑張ってほしい。
最後に
今日、6月3日は、阪急ブレーブスの福本豊選手が、それまでの世界記録であるルー・ブロック選手の938個という盗塁数を超え、世界記録更新となる939個めの盗塁を決めた日です。1983年のことでした。
福本豊選手は、5年後の1988年に現役引退するわけですが、それまでの間に積み重ねた盗塁数は実に1065個。
歴代盗塁数ランキングの2位が元・南海ホークスの広瀬叔功選手の596個というのを考えると、ひとりだけ異次元の数字をたたき出しておりますな。
ちなみに、現役選手での通算盗塁数のトップは、昨年までファイターズに在籍していた、現在イーグルスの西川遥輝選手の322個 (6月3日現在)。
……んー、これを考えると、歴代2位の広瀬叔功も、じゅうぶんスゴい数字なのです(◎o◎)!。
今日のヘッダー画像は「みんなのフォトギャラリー」から
水野うたさんの「伴走者 #スポーツ写真展」の躍動感あふれるフォトをお借りしました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げますm(__)m
「走る」ことは、野球の基本であり、ひいてはスポーツの基本といってもいいかもしれません。
私も、このフォトのバッターランナーくらいの頃は、追い風参考なら100m11秒台後半くらいで走れてたんですけどねー (素直に12秒台と言わないあたりがセコい、ていうか人としての器の小ささよ)
今では、そもそも100m走れるかどうかもあやしい(^^ゞ
……トシはとりたくないものです……( ̄∀ ̄)
それにしても、後ろ姿からも一球一打にかける真剣さが伝わってくるような良い写真ですね ♪(*´∇`*)♪
見てると、なんだか無性に野球やりたくなってきます。
(👆 翌日、体中がバラバラになるくらい筋肉痛に襲われるからパワプロくらいにしとけ)
現役選手ではトップとなる盗塁数を誇る、元・北海道日本ハムファイターズ、現・東北楽天ゴールデンイーグルスの西川遥輝選手。
あくまで個人的な意見ですが、彼には若くて経験値の少ない選手があまりにも多いファイターズを引っ張っていくリーダーとして、長くファイターズでプレーしてほしかった選手です。
昨年のシーズン終了時、それまで10年間という長きにわたってチームの指揮を執っていた栗山英樹監督の退任セレモニーの際、チームの一人一人と握手を交わし言葉を交わした栗山監督、その最後の選手が西川遥輝選手でした。
「遥輝、本当にありがとう。いろんなことがあったな。また連絡するからな遥輝、頼むぞこいつらを。いろいろ厳しく言ってごめんな、お前にどういう思いさせたか。頼むぞ遥輝。チームを頼むぞ。本当にありがとう」
退任する監督に何度もチームを頼むぞと託され、
そのわずか2週間後に自分も退任(自由契約)するはめになろうとは……(・_・)
でも、西川選手個人のことを考えれば、結果的に1年早く殺ドの地獄から解放されたのですから、まぁ、良かったという側面もあるかなぁ。
チームが変わっても、素晴らしい選手であることには変わりないですし、1年でも長く活躍してほしいと思っています。もちろん、個人的には変わらず応援しています。
(できれば、ファイターズ戦にはなるべくお手柔らかに、ほどよく活躍してくれれば助かるのですが……(^^ゞ)
明日もなるべく多くの人にとって良い一日でありますよう
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪