あっちむいてホイ ――画像しりとりはじめました(#48)
(#47)かるたの「あ」→「あ」→あっちむいてホイ
あっち向いて…の段階で
迂闊にも左を向いてしまうリュウガ
噂どおり「あまりにも速い拳よ」
このうかつにも左を向いてしまっている (*1) 銀髪の男、リュウガは、漫画『北斗の拳』の登場人物である。
泰山天狼拳という拳法の使い手であり、その極意は「天狼凍牙拳」という、かぎ状にした指で敵の肉とかをそぎ落とす技。繰り出される拳があまりにも高速なため、体の一部をそぎ落とされた敵は流血の間もなく、凍気さえ感じるという。
あまりにも高速でそぎ落とされるから凍気を感じる、という設定はいささかムリがある気もするし、そもそもこの手つきがすでに「拳」法の概念から逸脱しているように感じるのだが、それはさすがにイチャモンがすぎるだろうか。
彼は、乱世を治めるには強力な力をもった巨木による支配が必要と考え、その巨木が拳王ことラオウであるとして仕えていた。
が、北斗神拳の正式伝承者・ケンシロウの成長を見てなのか、ラオウとケンシロウ、いずれが乱世を治める巨木にふさわしいのかを見極めることにする。
「北斗神拳」の神髄は怒りにあるとし、ケンシロウの真の怒りを喚起するため、リュウガはケンシロウが立ち寄る先の村の住人を大量虐殺し、さらにトキの村も襲うぞ、という伝言を残して、実際に死期が近づいているトキをその手にかける。
こうして、怒り心頭のケンシロウと拳を交えるリュウガは、しかし、割となすすべなっしんぐにやられ放題。とどめをさされる直前に、実はとどめをさされていなかったトキが現れ、わざとケンシロウを怒らせてその実力を知ろうとしたリュウガの真意、そしてリュウガは戦う前からすでに陰腹を割っていることを告げる。
ここで大いなる疑問。👆
いかに北斗神拳の神髄が怒りで、ケンシロウの真の実力を引き出すためとはいえ、一つの村ごと殺戮しまくるという行動は、それ一体どうなん?(・_・)
殺戮されまくった村人にしてみたら、まあいい迷惑である。
「どっかよそでやれ、よそで!」
そう言いたかったのではあるまいか( ̄∀ ̄)。
つーか、他にやり方なかったんかね?
ともあれ、総ての勝負がついたのち、リュウガは静かに納得した一言。
「これほどまでとは…この天狼の目をもってしても これほどとは見抜けなかった!」
この手のキャラクターは、なぜかこのフレーズ言いがち。
さらにリュウガは続ける。
「今こそ確信した!! 時代はこの男を ラオウよりケンシロウを!!」
トキは語る。
「(リュウガは) 平和を求め、あえて狂気の殺りくをなす魔狼ともなった」
村人たちは思う (たぶん)。
「いいから、どっかよそでやれ、よそで!」
最後にリュウガがちょっとした衝撃の告白
「ケ…ケンシロウ…………
おまえを選んだ わが妹ユリアの目に狂いはなかった!」
そう、リュウガは、ケンシロウの愛するユリアの兄だったのだ。
「な!?」
目を点にしてびっくらこくケンシロウ。
でも、見てるこっちも正直、「な!?」である。
ケンシロウよ、おまへ、愛する人の家族構成もろくに知らんかったのか?
(・_・)
こうして、言いたいことを言うだけ言って、リュウガは静かに息を引き取った。陰腹を召していたので、当然と言えば当然の死である。まぁ、(あえて言い切るが) 意味のない村の殺戮への自責の念からの陰腹だろうが、ぶっちゃけ、何回陰腹を割ろうが、殺戮された村の人々は決して還ってはこない。
何度でも言うが、ケンシロウの怒りを喚起する方法は、他になかったのだろうか?
おっと、もうこんな時間か。今宵はいささか後味が悪い。
こういう時は、一杯ひっかけてから帰ろうか……
――しまった、私はドクターストップがかかっていて、アルコールが飲めないっっ( ゚Д゚)
そんなこんなで
明日も、なるべく多くの人が
何か重大な行動を起こすときには、一度だけ立ち止まり「そこに愛はあるんか?」と自問できる、そんな慈悲深い一日でありますよう😍
……考えようによっちゃ、リュウガって、この女将より弱かったりしてww (いや、さすがにそれは)
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (48両目) の前の車両です。タイトル「かるたの「あ」」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪