黒人裸足 ――画像しりとりはじめました(#207)
(#206) 問い⑥→「く」→黒人裸足
アベベ・ビキラ【Abebe Bikala】
エチオピア出身の陸上競技 (長距離走) 選手。
オリンピックのマラソン種目で史上初となる2大会連続優勝を果たした選手であり、サハラ以南のアフリカ出身者として初のオリンピック金メダリストでもある。
最初の金メダルを獲得した1960年のローマ大会では、レース前に靴が壊れ現地で新しい靴を買おうとするも、自分に合うものがなかった。そのため裸足で走ったのだが、その条件下でも当時の世界記録となる2時間15分16秒2という驚異的なタイムで優勝したことでも知られる。
「…………」
「おい」
「…………」
「おいって!」
「ん? おお、ソラジロー。相変わらず水も滴るいい男だな♪」
「ふざけるな💢 ていうか、貴様は吾輩がこの企画に登場しようとすると、何かと洗濯機の中に放り込みフタをして10分間もぐるんぐるんに回すが、これは一体全体、何のお約束なのだ?!」
「別に他意はないよw そもそもおまへさんが風呂に入って体をキレイにさせるのを嫌がるから、そうせざるを得ないだけ」
「…………💢(ФωФ)💢
まあいい。それよりも、だ。さすがにこれはマズいだろう」
「え? なに?」
「なに、じゃない。
『黒人裸足』って。
そもそもそれを言うなら『玄人はだし』だろう。」
「だから、シャレだよ、シャレ^m^ 黒人ランナーでなおかつ伝説の『裸足の』金メダリスト\(^o^)/♪
だから、『黒人裸足』(≧▽≦)♪」
「そこだ。黒色人種を『黒人』呼ばわりするのは、この御時世、コンプライアンス的にいかがなものか?と言っておるのだ」
「おや、思索が深いソラジローともあろうお方が、そんな偏狭な考え方なのかい? 意外だねぇ」
「? どういうことだ?(ФωФ)?」
「私ゃ、黒色人種を差別なんてしてないよ。むしろ、リスペクトしてる。
そもそも論として、ヒトとして、白色人種と黒色人種、どちらが純粋に生物して優れている?――て考えたら、明らかに黒色人種の方が優れていると思ってるもん」
「む」
「考えてもみてごらんよ。彼らは、強烈な太陽光線が容赦なく降り注ぐ厳しい環境の中で生き抜くために、メラニン色素を大量に蓄えるようになったわけだ。その結果の黒い肌。
それを✨美しい✨と思うことはあっても、我々より劣っている、なんて考える方がはるかにおかしいでしょw」
「むう」
「アングロ・サクソン系の白色人種がたまたま先に世界のリーダーシップをとったというだけで、別に白色人種自体がとりわけベラボーに優れているというわけじゃないんだから。少なくとも純粋に生物学的には、ね。
でもまあ、これはあくまで個人的見解ってことにはなるのだけど、この順序が逆でなくて良かった、と思うことはあるかなぁ」
「??(ФωФ)?」
「だってほら、生物学的に生存に優位かつ身体能力的にも概して優れているとされる黒色人種が先に社会的隆盛を勝ち得ていて、これまで人類 (主に白色人種) がとってきたような浅はかな人種差別を白色人種に行ったと想像してごらんよ。
これぞ、まごうことなき『弱い者いじめ』だから」
「…………」
「とりあえずだ、たかだか肌の色ひとつとって差別するほうがおかしいし、そもそも、ホモ・サピエンスという同じ種同士で差別するのもバカげてる。
そう思わないかい?
それとも、君は縞模様を持つ虎猫のトラジローや、お隣さん家の黒猫のタンゴちゃんのことを、白猫のキミより劣っている猫だと蔑んだりするかい?」
「そんなアホウなこと、考えるわけなかろう💢(ФωФ)💢」
「でしょ(笑)。
まあ、そういうことだよ。
ただまあ、こちらがいくらリスペクトをもって『黒人』という言葉を選んだとしても、それを目にしたり耳にしたりする側が気分を害するというのなら、その時はこちらの意図を丁寧に説明したうえで誠意をもって謝罪する――
それしかないけどね( ̄∀ ̄)
昨今世間さまに蔓延る『○○ハラスメント』って類の殆ど総ては、ハラスメントを受ける側がどう思うかが重要なのであって、発する側がどう思ってその発言・行為に及んだかは二の次、三の次だから(^^ゞ💦
それと同じこと」
「…………」
「あとまあ、ついでに言えば、この差別ってヤツはヒトの人種のことだけに限らず、人間の性別なんかにも言えることだけどね。
「区別」はあってもいいと思うしケースバイケースで必要なことでもあるけど、「差別」は愚かだと思う。
これもあくまで個人的な見解だけど( ̄∀ ̄)」
「そうだな」
「www(≧▽≦)♪」
「どうした? 急に笑い出したりして(ФωФ)💦」
「あ、いやね。ちょっと思い出し笑いw
ほら、白人の人たちが陽光の下でサングラスするでしょ。あれって、要は色素の薄い白色人種には太陽光が厳しいから目の保護のために、言わば必然としてかけているわけであって。
何も、黒人の人たちがマネしてサングラスかける必要ないんじゃないかと思ってねw」
「それは単にファッションなのではないか?」
「もちろん今はそうなんだけどw
でも、最初の頃は、『なんでわざわざこんなモンかけなアカンねん』とか思ってたのかなぁ……て^m^」
「そういうご主人も外出する時はかけてるではないか」
「私はまさに必要だからかけてるんだよ。白色人種の方たちがかけている以上に切実な理由。むしろ遮光ゴーグルなしではおちおち目も開けていられないからねw」
「……そ、そうであったな (ФωФ)💦」
「ま、それでちょくちょく危険人物とみなされて職務質問食らうのは、ぶっちゃけカンベンしてほしいけどねー(^^ゞ💦💦」
「それこそ不当な差別というものでは?」
「どうだろう。ちょっとビミョーな感じかな。彼らも犯罪を未然に防ぐという職務として行ってることだからね。一概に不当な差別とは言い切れないとは思う。
ただ、『スキンヘッドで遮光ゴーグル (グラサン)=要注意危険人物』て単純な先入観は、今時どうかと思うことはあるけどね。
ホンマの危険人物は、そないあからさまに
デンジャラスな格好はせぇへんやろww
――て思う^m^」
「それはそうと」
「なに?」
「最初からずっと気になってたのだが、そもそもこのアベベなる選手、裸足で走ることのどこに特筆すべき点があるのだ? これも不当な差別の一環なのか?」
「いやいやww 私ら人間の足には、君らのような肉球はないのだよw」
「おお(ФωФ)!」
「だから、裸足で走ること自体が相当なハンディキャップと言わざるを得ないんだ。
ただまあ、現代を生きる我々にはちょっと厳しいけど、この年代当時だと、日本あたりでもまだまだ田舎の方では裸足で走り回ってる子どもはたくさんいただろうからなあ。
普段から裸足で歩き、走り慣れていれば、そこらへんあまりクリティカルなハンデにはならないかもしれないね^m^」
「ふむ (ФωФ) まあ、肉球を持っていても、休みなしで40km以上走るなんてことは、吾輩はごめん蒙るがな」
「ふーん……( ̄~ ̄)
ああ、そういや、シャルル・ペローの小説に『長靴をはいた猫』ってあるやん。
どう? 長靴履いたらフルマラソンいける?^m^」
「いけるかっ!(ФωФ)💢
てか、長靴なんぞ履いてては、かえって走りづらいわっっ!」
「ま、そりゃそうだ^m^」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
なお、「玄人はだし」とは、
素人にもかかわらず、専門家が驚くほど技芸や学問が優れていること
をさし、その由来は
玄人 (専門家) が、とても敵わないとみて、履物を履くのも忘れ跣で逃げ出すほど――というさまからきているらしい。
いやいや、玄人、慌てすぎやろ( ̄∀ ̄)
靴も履かずに逃げるって、どんだけアセったらそんなことになんねん……て気がしないでもない。
そもそもこの慣用句、「跣で逃げる」というくらいだから、靴は脱いでることが前提なんやね( ̄o ̄)
どういうシチュエーションを想定してできた慣用句なんやろ……?(・・?
囲碁の対局?
生け花の腕前?
はたまた禅問答対決?
意外なところでラップバトルとか( ̄∀ ̄)←なんでやねん
とりあえず、靴を脱いではいるのだから、屋内イベントないし屋内のシチュエーションであることは想像に難くない。
そんなワケで、「玄人跣」にまつわる故事成語的な具体的なエピソードがあるかどうか調べてみたのだが、ざっと調べたところでは残念ながら興味深い逸話等は何も見つからなかった(*´Д`)💦
まあいずれにしても、家の中でも靴を履いていることが日常的な欧米人にはかなりピンときづらい慣用句なんだろうなぁ……ということだけは言えそうだ^m^
なお、「玄人はだし」といった場合、「はだし」の漢字は「跣」を充てることが多い (もちろん「裸足」でも間違いじゃないけど)。
あまり一般的に使われることが少ないと思しき「跣」であるが、この漢字、字義的にはほぼ「裸足」や「素足」と同じ意味。
ただ、語の成り立ちを見ると旁の「先」は「洗」に通じるようで、もともとは「はだしを洗う」という意味を持ち、足偏がついて「はだし」の意味になったという成立の流れがあるようだ。
「くぁーっー、あの素人、ヤッベえぐらいすごかったなあ」
と冷や汗を拭きつつ、裸足で逃げ帰ってきて汚れた足を洗う玄人――
そんな光景がちょっとだけ頭の片隅に浮かんだ。
あるいはこんな感じ?(゜o゜)?
「玄人はだし」とは
深く考えると、げに面妖な言葉である←それは考えすぎというものだ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今宵の〆の一曲は、JANET JACKSONで『BLACK CAT』
ジャネット・ジャクソンの4thアルバム『RHYTHM NATION』の収録曲。
一応、シングルカットもされていて、全米ビルボートチャートの1位にも輝いているヒット曲でもある(o^-')b♪
イントロの咆哮は、どうみてもジャガーなのかパンサーなのか、少なくとも黒猫ぢゃねーな( ̄∀ ̄)🎵……て感じ (カッコよスなので無問題やけど)
サビの "nine lives" は「しぶとい」とか「したたか」とか「サバイバル能力に長けた」という意味のイディオムだが、これは
"A cat has nine lives" (猫は9つの命を持っている)
という迷信に由来している。
日本の化け猫は尾が二股に分かれる程度だが、欧米のネコは9回も生まれ変わることができるらしい( ̄∀ ̄)🎵
なんにしても、カッコよい曲である(o^-')b♪
(1サビ終わりから2番のAメロがすぐ入るので、何回歌っても2番の出だしが遅れてグダグダになるけどねー私ゃ^m^💦💦)
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
あらゆることに差別のないフラットな目と心が持てる、そんな健全な一日を過ごせますよう🍀
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (207両目) の前の車両です。タイトル「問い⑥」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪