ふぁいたーず日記(5月31日【心の天気・曇り】)
今日の結果ダイジェスト
日本生命セ・パ交流戦第3カード初戦です。
きょうからの1週間は、ぜんはんはカープ、こうはんはタイガースとのロードゲームがつづくえんせいウィークなのです。えんせいがつづくとつかれもたまりますが、いちファンとしては、札幌ドームで1しゅうかんしあいをすることにくらべたら、たしょうなりとケガのリスクがていげんするので、けっこうホッとするところがあります。
マツダスタジアムも甲子園球場も、がいやしゅがのびのびとプレーできて、きがねなくダイビングキャッチができる(*1)のがうれしいですね(o^-')b♪
ふぁいたーずのせんぱつは加藤貴之とうしゅ。ぜんかいはおなじかようびのスワローズ戦のしょせんにとうばんし、7回無失点というナイスピッチングをみせるも、あとをついだリリーフ陣がうたれてかちとうしゅにはなれませんでした。いつものことですが、カトちゃんがなげるときは、えんごてんがおおくとれません。べつにカトちゃんが、やしゅじんにきらわれているということはないとおもいますが……(^^ゞ
いっぽうのカープのせんぱつは床田寛樹とうしゅ。さいきんではあまりみかけなくなったパームボール(*2)のつかいてです。やきゅうかいではひじょうにきしょうかちがたかいので、レッドデータブックをつくってほごすべきとうしゅなのです。カープのせんしゅがレッドデータブック入りすると、それはただのせんしゅめいかんぢゃないか(*3)、というこえもありますが……
こうとうしゅどうしのなげあいとなったこのひは、とってもしずかなたちあがりです。
ふぁいたーずは、しょかいに松本剛せんしゅが、きょうもげんきに第1打席からヒットをうちますが、ここからさき、だれひとりとしてヒットがうてません(*´Д`)。4回にデッドボールでしゅついるした上川畑大悟せんしゅがボークで2るいにすすんだのがぜんはんゆいいつのとくてんけんランナーという、なんともさみしいこうげきなのです。
いっぽうのカープは、しょかいこそ3しゃぼんたいだったのですが、2回いこうは、まいかいランナーをだして、いっけんおせおせです。ところが、加藤とうしゅがそのつどのらりくらりとかわして、2るいはふませても3るいはふませない、というたくみなピッチングで、こちらももくもくとゼロをかさねていきます。
こうして、りょうぐんともにむとくてんのまま、しあいはたんたんとすすみ、福本豊さんがほうそうせきにいたら
「うわー、たこ焼きみたいやねー(*4)」
とか言いそうなしあいてんかいとなりました。
このひのしょうはいをきめる1つめのターニングポイントは、7回表のふぁいたーずのこうげきにおとずれます。
この回もサクサクと2アウトをとられたあと、谷内亮太せんしゅがツーベースヒットでしゅつるい、いちだせんせいのチャンスとうらいなのです。
ここでむかえるバッターは、ピッチャーの加藤せんしゅ。ヒットは4本うたれてはいますが、6回までの投球数はわずか65球。よりょくはまだまだじゅうぶん、なんならきょうもこのままカドックス(*5)できるんぢゃないかというくらい安定感バリバリのピッチングなのです。カトちゃんじしん、しゃかいじんやきゅうの日本製鐵かずさマジック入社当初は内野手だっただけあってバッティングもそこそこきたいできるせんしゅです。そのままバッターボックスにおくりだすせんたくしもあったのですが、BIGBOSSのけつだんは代打・今川優馬。しょうぶに出ました。
まあ、いくらバッティングがいいといっても、しょせんはふだんバッターボックスにたっていない、バッティングれんしゅうもこのこうりゅうせんぜんごにちょろっとやるだけの「一夜漬け」ですから、このだいださくは、しごくまっとうなはんだんです。
しかし、けっかとしては、きたいされた執念先輩、ここは執念がたりず、みのがしさんしんにたおれてしまいます(*´Д`)。
加藤とうしゅからバトンをうけたのは石川直也とうしゅ。カープにしてみれば、あの、のらりくらりかわされてぜんぜん点がとれるけはいもなかった加藤とうしゅがマウンドからいなくなったので、いまこそせんせいてんをとるチャンス!
――だったはずなのですが、
小園海斗せんしゅ、
会澤翼せんしゅ、
中村奨成せんしゅ、
なんと、三者三振なのです。はなしがちがうのです( ゚Д゚)
加藤とうしゅよりは打ちやすいんぢゃなかったのか?
ただ、ここでちょっとしたしょうぶのあやがこのひのしょうはいをさゆうしたかもしれません。
というのも、このかいさんしゃぼんたいにおわらずに1人でもランナーがでていたら、中村せんしゅのつぎのだしゃは、せんぱつ床田寛樹とうしゅなのです。
6回まででまだ65球とよゆうたっぷりだったカドックスとはちがい、
床田とうしゅのほうは、7回終了時点で102球。ランナー1るいなら、たしょうビミョーなトコかもですが、もしとくてんけんにランナーがいて床田とうしゅにだじゅんがまわっていたら、それこそまよわず代打がおくられていたはずです。
そうなれば、8回表はとうぜんちがうピッチャーが投げることになるので、しあいてんかいはまたちがったものになっていたかもしれません
( ̄∀ ̄)
たらればのはなしはさておくとして、げんじつには7回ウラはさんしゃぼんたいで床田とうしゅにはまわらず、8回表も床田とうしゅぞくとうです。
床田とうしゅは、しょうじきノーサンキューだなぁ……7回までわずか2安打におさえられているふぁいたーずベンチはそうおもってたかもです。ほかのとうしゅがいいなぁ、かわってくれないかなぁ…
でも、床田とうしゅぞくとうなのです。
そして8回表は、
石川亮せんしゅ、ボッテボテのピッチャーゴロ(-_-;)
淺間大基せんしゅ、空振り三振(*´Д`)
水野達稀せんしゅ、空振り三振、ミートゥー( ゚Д゚)
だめだこりゃ (いかりや長介調で)。
そして、ひにくなうんめいがまっている8回ウラ。
まえの回に、三者三振というあっかんのとうきゅうをみせた石川直也とうしゅに替わり、マウンドには800試合とうばんのレジェンド、宮西尚生とうしゅ。
しかし、レジェンドいきなり代打の堂林翔太せんしゅにツーベースをあびちゃいます(*´Д`)
だじゅんはトップにかえって、ほんじつ2安打とあたっている、のまのまイェイ!(*6)こと野間峻祥せんしゅ。
2安打してるとはいえ、ここはおくりバントが妥当にして濃厚なケース。
ファイターズサイドも、とうぜんおくりバントけいかいなのです。こういうしゅうばんの、りょうぐんベンチのさくせんとさくせんがさぐりあったりぶつかりあったりするきんちょうかん、
こじんてきには大好物なのです(*´∇`*)
そして、のまのまイェイ!がおくりバントを決行!
しかし、左バッターからすると、たいせんしたくないめんどくさランキングトップクラスの宮西とうしゅがあいてなだけに、のまのまイェイ!のバントは、キャッチャーのすぐめのまえにポトリとおちちゃいました。ぶっちゃけ、しっぱいしちゃいました。
めのまえにのまイェイ!なのです (意味不明)
これなら、セカンドランナーをサードでよゆうのタッチアウトぢゃいっ!いさんでボールをつかみ、サードへそうきゅうしようとした捕手の石川亮せんしゅ、なげようとしたそのたいせいのまま、いっしゅん固まります。
なんと、めのまえには、サードベースについてそうきゅうをまっていなければならないはずの石井一成せんしゅが、サードベースとホームベースのちゅうかんあたりでかたまってるぢゃあーりませんか。
なにかもう、だるまさんがころんだをやってて、ちょっとうごいたのがみっかっちゃったこどもみたいなたたずまいなのです。
とうぜん、むじんのサードベースになげるわけにはいかないので、石川亮せんしゅはファーストにそうきゅう、けっかてきに送りバントはせいこうなのです( ̄~ ̄)。
このしあい、りょうぐんつうじてはじめてふんだサードベース。1死三塁という得点機に、つづくベテラン菊池涼介せんしゅはきっちりしっかりレフトに犠牲フライをうちあげ、
ついにたこ焼きパーティに爪楊枝が1本刺さってしまったのです。
ひにくなうんめいのクライマックスがまつ9回表。
1点リードでむかえたラストイニングは、とうぜんカープの守護神・栗林良吏とうしゅの職場なのです。
栗林とうしゅのとうじょうで、いっそうちかくてとおくなった1点をめざし、ふぁいたーずもさいごのあがきをみせます。
せんとうの松本剛せんしゅがほんじつ2本目のヒットをはなち、ノーアウトでどうてんのランナーがしゅつるいします。
つづく上川畑大悟せんしゅは、とうぜんのごとく送りバント。しかも、いちるいのファウルラインのきわをぜつみょうにころがるナイスバント。さすがは、しゃかいじんやきゅうしゅっしん、こわざのしごともていねいなのです(o^-')b♪
よていどおりの1死二塁――のはずが、かみさまはなんかヘンなえんしゅつをしてきました。ぜつみょうなおくりばんとでセカンドはムリ、ということで、ファーストにそうきゅうしようとした会澤翼せんしゅ、ボールをとろうとして、そのまますっころんでしまったのです。
すってんころりん、あいたたた(*7)、なのです。
オールセーフなのです。
このチャンスに、だじゅんは万波中正。松本剛せんしゅみたいにヒットをうちまくるようなかくじつせいはないものの、ツボにハマればとてつもないちょうだもきたいできる、あいてにしてみればきもちわるいことこのうえない、あるいみさいあくのなんてきともいえます。
1死二塁なら、一打同点、ホームランで逆転!頼むぞ万波中正っ!
なのですが、無死一・二塁となると話はちょと変わってきます。
バントでおくって1死二・三塁にすれば、ホームランなんていらない、ヒット1本で一打逆転の大チャンスなのですから\(^o^)/
というわけで、ごめん万中、ここはピンチバンターのでばんだ。
杉谷拳士せんしゅのとうじょうなのです。
万波せんしゅみたいなホームランはちょっとうてそうにないけど、おくりバントならまかせとけ!のひとです。
しかし、杉谷せんしゅのとくちょうは、ここぞ、というかんじんなときにかぎって、なにかしらやらかしてくれちゃうところでもあります。
カウント1-1からの、まんなかふきんのストレートをバントでころがす杉谷せんしゅでしたが、これがまたキレイに栗林とうしゅのほぼましょうめんにころがり、セカンドランナーしゅんそくの松本剛せんしゅをもってしてもサードはらくしょうのフォースアウト。おくりバントしっぱいです(*´Д`)
こよいもやらかしちゃいました(^^ゞ
それでも、ふぁいたーずは、あきらめずにさいごのあがき、だいだこうせいにでます。
本日、ひろうをこうりょしてベンチスタートだったロマンクリーンナップのいちよくをになうふたり、
野村佑希せんしゅ、と
清宮幸太郎せんしゅ、です。
このふたりなら、ヒットでの一打逆転もきたいできるし
なんだったら、一発ホームランだってきたいできるのです。
しかし、さすがはさくねんの東京オリンピック2020でせかいをあいてにクローザーをつとめた栗林とうしゅ、
野村佑希せんしゅは三振(*´Д`)
清宮幸太郎せんしゅはセカンドゴロ(*´Д`)
で、ばんじきゅうすのゲームセット。
このしあいは、おくりばんとでサードへ送れたカープと
送れなかったふぁいたーずとの差が、そのまましょうはいをきめてしまったようです( ̄∀ ̄)
やきゅうって、むずかしいですね。
さいごに、きょうのごはんはギョーザとわかめのおみそしる。
きょうもおいしくしょくじがいただけたこと、すべてのかんけいしゃのみなさまと、ひとつひとつのいのちのめぐみにこころよりかんしゃです。
*1:外野手が伸び伸びとプレーできて、気兼ねなくダイビングキャッチができる:
ただ、聞くところによると、マツダスタジアムの外野は、季節によっては試合が進むうちに外野の芝生が夜露で濡れてけっこうなレベルでべしゃべしゃになるとか(^^ゞ。
ま、いずれにしても玄関マットを敷いたコンクリートの上にダイブする恐怖に比べたら夜露でびしょびしょになるくらいは天国である。
*2:パームボール:
変化球の一種。ボールを手のひら(パーム)で包み込むようにして握ることから、パームボールと呼ばれる。変化としては、ザックリ言えばチェンジアップ。ボールを手のひらで包み込んで投げるという握りが独特すぎて、リリースの前にバッターにバレやすいという欠点があり、だったらチェンジアップでええやん、て感じでチェンジアップへとシフトしていく人が多く、現在ではほぼ絶滅危惧種といっていいくらいその使い手は稀少。
古くは、300勝投手の小山正明、中日でセットアッパーとして黄金時代を築いた浅尾拓也、指が短くてフォークが投げられずしょうがなく(笑)パームを使い始めた帆足和幸などが、パームの代表的な使い手である。
*3:カープの選手がレッドデータブック入りすると、それはただの選手名鑑ぢゃないか
レッドデータブックとは、絶滅の恐れがある野生生物に関する保全状況や分布、生態、影響を与えている要因等の情報を記載した図書のこと。日本の場合は環境省がその所管機関であり、環境省のホームページにその情報の検索・閲覧ができるページが設置されていて、いつでも誰でも閲覧が可能。
紙媒体として書籍化もされているが、その表紙が律儀に赤いかどうかは定かではないし、とりあえず広島カープの選手が記載されているわけでは断じてない。
*4:「うわー、たこ焼きみたいやねー」
独特の感性と語り口に味わいがある福本豊氏が、(確か) 阪神対横浜戦の解説を担当していた時に、この日のように両軍0が並ぶ投手戦となった、そのスコアボードを見て、ついポロっと言っちゃった一言。
ちなみに、この後、どっちかが1点をとると、「たこ焼きに爪楊枝がつきましたな」と発言。さすがは国民栄誉賞を「立ちションもできんようになるがな」といって辞退する漢、解説というお仕事してても、居酒屋で一杯ひっかけながら野球を見てるかのようなリラックス感がハンパない(笑)。
*5:カドックス:
通算与四球率1.80というコントロールの良さから「精密機械」と称されたMLBの名投手・グレッグ・マダックスにちなみ、100球未満で完封勝利をおさめることを、MLBでは「マダックス」と呼んでいる。加藤貴之は、4月19日の対イーグルス戦でわずか90球での3安打完封勝利をおさめ、試合後のBIGBOSSは
「カドックス。安心感バリバリありました。素晴らしかった」とコメントを残した。
この日も、残り3イニングで35球なら、再び「カドックス」を達成していた可能性もじゅうぶんあっただろう。
*6:のまのまイェイ!:
カープの切り込み隊長、野間峻祥の打席の登場曲は、O-Zoneのヒット曲『Dragostea Din Tei (邦題:恋のマイアヒ)』。サビの部分の
「Nu Ma, Nu Ma lei
Nu Ma, Nu Ma, Nu Ma lei」が
日本語で「のま、のま、イェイ!」に聞こえるので、野間の登場曲なんやろなぁ…なんか、カープの選曲って、伝統的にずーっとこんな感じのノリなんやね(笑)
ちなみに、かなり古い話で恐縮だが、カープの外国人選手のリチャード・ランスの応援歌の元歌が生稲晃子の『麦わらでダンス』だったのを初めて聞いた時は、ワタクシ、さすがに腹を抱えて笑ってしまった^m^
*7:すってんころりん、あいたたた:
久光製薬のサロンパスのCM (だと思ったけど記憶が今イチあいまい、もし間違ってたらご指摘くださいm(__)m) に出ていたフィギュアスケートの伊藤みどりがコケて
「すってんころりん、あいたたた!みどりさんも、あいたたた」
てな感じのキャッチコピーがついた、かなり頓狂な内容のCMだった。
なんかこう、見てるこっちが気恥ずかしくなり、あいたたた、と言いたくなるようなイタさがあって、いたたまれなくなったのを覚えている。
本日のドしろうと目線チェックポイント
ここからは、実際に今、野球をプレーしたら、体中のありとあらゆる部位が「破滅の音」を響かせるに相違ない、単なる運動不足な五十路のおっさんが、思ったことを思ったままに書きなぐるという、ただの戯言です。
野球を1試合こなしても筋肉痛がちゃんと翌日にくる(*1)ような健全な肉体をお持ちの方からは
「頭の中で考えてるだけのバカな考え方だ」
「それはただの机上の空論だよ」
「それは無料乗り、機上は九龍だよ」
と真っ当なお叱りを受けるに相違ありません。お叱りを受けているという事実を認識するのにも筋肉痛なみに時間がかかるかもしれないので、忘れないうちに先に謝っておきます。
ごめんなさい。m(__)m
――というわけで、こちらも忘れないうちに書きなぐっておきますか。
(開き直り)
一つ目の注目ポイントは、
今日の試合の勝敗を分けた「バント」について。
9回表の杉谷拳士のやらかしたバント失敗。まあ、もともと無死一・二塁の送りバントは、
・サードがタッチの要らないフォースプレーである
・牽制球のケアをしなくていいファーストが最初っから大胆に前進守備がとれる
という条件から、そもそも見た目よりもはるかに難しい作戦ではある。
バントをする打者の技術は勿論、セカンドランナーにも単純な走力、さらにはバッターがバントせずに見送った場合に飛び出さないようにする判断力なんかも求められる。
杉谷のバントも、すでに1ストライクとられているため、次のバントはファウルにはできない、フェアグラウンド内に転がすのが最優先、と考えがシフトしていくのも、まあ分からなくはない。
それにしても、真っ正直すぎたけどね( ̄∀ ̄)
ただ、杉谷のバント失敗は、バントという技術上の失敗なので、あえて言うなら大した問題ではない。3割打者が7割アウトになるのと同様、9割バンターが1割失敗したのと同じようなものだから。
むしろ、より大きな問題は、その前の回 (8回ウラ) のバントシフトに関する守備の方である。
シチュエーション的には無死二塁。ファイターズ9回表の無死一・二塁に比べると、サードがタッチプレーになる分、送りバントが成功する確率は格段に上がる。
それでも、このランナーが決勝点となるかもしれない極めて重要なランナーであることを考えれば、なにがなんでもアウトにしたいケースだ。
無死二塁でのバントに対する守備側の基本シフトは、
一塁前は当然ファーストが前進して処理する
三塁前、投手前は、基本投手が前進して処理をする
であり、投手が間に合わないくらい強く三塁前にバントされた時のみ、サードが前進して処理する
なのだ。
なにゆえ、サードの石井一成が投球と同時に前進せなならんの?(^^ゞ
BIGBOSSは、試合後のコメントで
「でも、石井君はサードの経験(があまり)なくて。でも、ああいうところはセンスでね。バントして浮いて、これはキャッチャーが捕るって判断して、(自分で三塁ベースに)戻るセンスは欲しい。」
と一定の理解と配慮を示したが、
石井一成は別にサードの素人ではない。昨年までの5年間でトータル70試合サードの守備経験があり、2019年には、サードで40試合、ショートで48試合と、本職(?)のショートとほぼ同じ割合でサードの守備にも就いている。
なにより、石井一成は自分の頭の中ではあの場面をどうとらえていたのだろう?
最初っからセカンドランナーをアウトにする気がなかったのなら、あの守備で特に問題はない。でも、あのランナーをアウトにするなら、サードの自分はどのように行動しなければならないのか、という頭の中での整理、事前準備はちゃんとできていたのだろうか?
それがしっかりできていたなら、さすがにあの守備はない。プレーに対する「事前の準備不足」は、ちょいとキツい言い方をするなら「心のエラー」だ。これは、考え方ひとつでいくらでも未然に防げるエラーなのだから、厳しく言われれば怠慢ととられかねないプレーでもある。
そういった意味で、石井一成のミスは、杉谷のバント失敗よりもはるかに問題視されなければならないし、大いに反省しなければならない。
先のBIGBOSSのコメントの続きは
「でも、今後もいろんな選手、いろんなポジションで考えていくから、あれがいい経験になってくれた」
そう、この失敗も貴重な経験なのです。肝腎なのはこの失敗を繰り返さないこと。
次に同じようなケースが訪れた時の石井一成が見せる華麗なプレーに期待し、注目して見てみたいと思う(o^-')b♪。
頑張れ、石井ピン♪\(^o^)/♪
蛇足になってしまうが、今回のケースで、投球と同時にサードが前進する場合もある。ピッチャーとバッターとのマッチアップの関係、点数差、等を考慮したうえで、バッターが限りなく100%に近い確率でバスターはしない (できない) というケース限定で、投球と同時にファースト、サードが前進するという完全バントシフトだ。この場合、サードベースカバーはショートが入る(*2)。
プロ野球でもちょくちょく見られるこの「完全バントシフト」、三遊間が広大にガラ空きになってしまうため、バスターでサード側に転がされたら、ほぼ100%ヒットになっちゃうという欠点があるので、よっぽどバッターがショボ……もとい打力が弱い人でもない限り、とられることのないシフトでもある。
もし、石井一成がこの完全バントシフトのつもりでダッシュをかけたのだとしたら、それは非難されるべきプレーではなくなるが、ショートの上川畑はサードベースカバーに入っていないのだから、それはそれで、意思の疎通が図れていない、作戦の徹底がされていない、という別の大問題に発展してしまう。
どっちにしても、石井一成ぃ、アウトー!(ダウンタウンの笑ってはいけない風に) である( ̄∀ ̄)
二つ目の注目ポイントは
今日のスターティングメンバ―、略称スタメンについて。
最近固定されつつある「ロマンクリーンナップ」から、清宮幸太郎と野村佑希、さらに徐々に正捕手然としてきたキャッチャーの宇佐見真吾がスタメンから外れ、代わりにスタメン起用されたのが、水野達稀、谷内亮太、石川亮だったことで、SNS等では概ね非難殺到だったが、
これはもう、ある程度仕方ないことだと思う。
何度もくりかえすようで申し訳ないが、とにかく現状のファイターズには「1シーズンをレギュラーで乗り切った経験を持つ選手がほぼゼロ(*2)」
なのだから。
今は目一杯ガムシャラに毎日を戦っている選手たちは、決してパワプロの中のキャラではなく生身の人間である。シーズンが経過するにつれ、疲労は容赦なく蓄積していき、蓄積された疲労は時に故障へと直結する。
そういったシンドさや危険性をくり返し経験しているベテランならば、このくらいの疲労までは大丈夫、このレベルだとちとヤバいか、ということが経験的に分かるし、対処法もわきまえている。
が、そういう経験がほとんどない選手にとっては、どんなに体力がありどんなに身体が頑強な選手でも、長いシーズンを考えたら、疲労からくる故障は、ほぼ不可避な時限爆弾だ。
その爆弾が爆発しないように時限爆弾のタイマーを巻き戻すのが、選手のマネージメントを司る監督、BIGBOSSの仕事である。
「ちょっと勝ったらすぐオーダーで遊ぶ」
「なんで最初から負けるようなことをするんだ」
「ふざけた起用はやめろ」
等、やいのやいの非難する前に、そういう事情も慮ってみてはどうだろうか。
貴方がスタメンから外されて面白くない、と思っているそのレギュラー選手が故障で長期離脱した場合、一体だれが得をするだろうか。
レギュラー (候補) 選手を定期的に休ませながらの戦いは、少なくとも今シーズンについては最後まで続くと個人的には思っているし、それで全然かまわないとも思っている。
そして、休んだ選手の代わりにスタメン起用された選手を全力で応援する。めぐってきた貴重なチャンスをモノにできるよう、精一杯応援する。
本来、ファンにできることは文句を言うことぢゃない。
応援することだから。
(※個人の感想です)
*1:筋肉痛がちゃんと翌日にくる:
自分のようなおっさんは、運動した時の筋肉痛は、2日後、ヘタすりゃ3日後とかにやってくる。個人的に「疲労のチェンジアップ」と呼んでいる、哀しい現象である。
*2:ショートがベースカバーに入る:
もうだいぶ昔のことだが、高校野球を見てて、こういうケースでショートではなくレフトがサードベースカバーに入った学校を見たことがあり、大胆やなぁ、と衝撃を受けた記憶がある。
*3:1シーズンをレギュラーで乗り切った経験を持つ選手がほぼゼロ:
今日(5月31日)現在、一軍登録されている野手の中で、1シーズンをレギュラーで乗り切った経験がある、ざっくり言えば規定打席に到達したことがある野手は、淺間大基と松本剛がそれぞれ1回だけ、複数回経験したことがあるのは中島卓也のみ(4回)、たった3人である。
ファイターズがチーム全体で経験値が大幅に不足していることについては、別稿『未熟者たちに長い目を――ファイターズの未来へ』に数値的なものも含めて考察してあるので、奇特にも興味をお持ちになられた向きには、参考にしてもらえるとありがたいですm(__)m
今日のキヨ・J・まんちゅう
今日は、北海道から広島という長距離移動やスタメン起用が続いた疲労等も考慮し、ロマンあふれるクリーンナップトリオはいったんお休み。スタメンは万波中正のみである。
●万波中正 3打数ノーヒット 1三振
…第1打席(vs床田寛樹):2回・先頭打者
2-2からのインローのストレートを打ってショートゴロ。この打席はチャンスボールなっしんぐ。
…第2打席(vs床田寛樹):4回・1死一塁
2球目のパーム(?)をとらえて左中間深い所へライナーでもっていったが、中村奨成のファインプレーでアウト、さらにファーストランナーの上川畑も戻れずダブルプレー(*´Д`)……かと思われたが、この投球がボークだったために無効というラッキー^m^♪
しかし、打ち直しの打席も、インコースに食い込むストレートに完全に差しこまれてのショートフライ。
…第3打席(vs床田寛樹):7回・先頭打者
カーブ、パーム、パームと緩い球3つでカウントを作られてからのアウトコースいっぱいに147km/hの真っすぐで見逃し三振。ここもチャンスボールはなっしんぐだった。
●野村佑希 1打数ノーヒット 1三振
…第1打席(vs栗林良吏):9回・1死一・二塁
カープのクローザー栗林良吏とのマッチアップ。初球、ややボールくさいインハイの高めを打ってファウルは、この打席では正解。代打の鉄則はファーストストライクは必ず振れ!だから。
しかし、この打席は打てる球はひとつもなかった。4球目のストレート148km/hストレートは逆球になったがアウトローいっぱいだったし、決着球のフォークは栗林にしては少しだけ高かったかもだがコースはアウトローぎりぎり。残念ながら完敗である。
●清宮幸太郎 1打数ノーヒット
…第1打席(vs栗林良吏):9回・二死一・二塁
…うーん。まあ、おそらくまったく予測していない球種(カーブ)だとは思うが、初球のほぼ真ん中低めのボールを見逃すスタンスは、同じく代打で出てきた野村とは対照的に映った。
2球目のアウトローのストレートをバットの先で打って平凡なセカンドゴロ。実況のアナウンサーが「いい当たりィぃ―――っ!!」と絶叫していたが、いやいや、バットの先に当たったフツーのゴロやん(笑)て思った。
最後に
今日、5月31日は、藻岩山の日なのだそうで。
一瞬、???――て思たが、藻岩山の標高が531mだからだそうだ^m^
そうか、そうくるのか(笑)。
札幌市民にはなじみの深い藻岩山、アイヌ語では「インカルシペ」(いつも登って見張りをするところ、という意味) と呼ばれるアイヌにとっての聖地だったそうです。
明治に入って和人が入植すると、最初は「インカルシペ」の意味からとって「眺臨山」と呼ばれたり、音からとって「笑柯山」と呼ばれていたそうです。で、アイヌ語で「モイワ」(小さな山、という意味)と呼ばれる小山が隣にあって、これには「円山」と字があてられます。
この「円山」は、やがてモイワそのものとインカルシペを含めた山岳全体をさす総称として使われはじめ、そうこうしているうちにモイワとインカルシペが取り違えられ、インカルシペが藻岩山、モイワが円山と呼ばれるようになって、そのまま地名が定着してしまったそうな。
だから、藻岩山って、意味的には標高531mの「小山」なのね( ̄∀ ̄)
今日のヘッダー画像は「みんなのフォトギャラリー」から
るり˙ᴥ˙さんの「ユキヒョウ、モエレ山に登る」のフォトをお借りしました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。m(__)m
最近、壮大な山のヘッダー画像をお借りする機会が続いたものでして、今日は「藻岩山」ではなく「モエレ山」で(笑)。
エベレストは勿論のこと、藻岩山ですら山頂まで登る気になれない横着者の自分、モエレ山なら登れる気がするぞっ!
(そりゃ、高さ52m、標高62mの人造山やからな( ̄∀ ̄))
ユキヒョウ、実物はまだ見たことないですが、キレイですよねぇ(*´∇`*)
北海道にも、円山動物園に2頭(アクバルとシジム)、旭山動物園に1頭(ユーリ)いるみたいなので、見に行こうと思えば見られるようです。
るり˙ᴥ˙さんのフォトのこのユキヒョウは、なんて名前なんでせうねぇ?
後ろ姿に、なにかこう、凛々しさを感じてしまいます♪ アングルも良いし、めっちゃステキなフォトなのです(*´∇`*)♪
円山といえば、高校野球で使われている円山球場、今は札幌ドームがあるので使われていませんが、昔はプロ野球の公式戦でも使われてました。
もらいもののチケットで最初で最後に見た巨人戦で、桑田真澄投手のプロ初ホームランが、自分が陣取る3mほど前に飛び込んできました。
学生の頃、自前で買ったチケットで見に行った「ロッテ-南海戦」では、今は亡き、ドカベンこと香川伸行選手がサードランナーでタッチアップして猛然とホーム突入するところが衝撃的でした。どうみてもアスリート体形とは思えないわがままボディなのに、短い足を高速回転させて意外と速かったのです。ユキヒョウなみに速かったかもです。
(いや、さすがにそれは盛りすぎか^m^)
明日も、なるべく多くの人々にとってよい一日でありますよう