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害虫駆除              ――画像しりとりはじめました(#43)

(#42)勘違い→「がい」→害虫駆除

ふぉっ…ふぉっ…ふぉっ…バタッ

見かけが見かけなので
ダメもとで使ったフマキラーが
意外とクリティカルヒットだった


ぐったりと倒れているこの方、名前はバルタン星人
宇宙忍者という肩書を持つ、ウルトラマンの宿命のライバル的存在の強敵である。

大和国の諸君久しぶりだね、また会えてうれしいよ

「宿命のライバル」的と表現したのは、このバルタン星人、初登場は
『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」だが、
これ以降、
第16話「科特隊宇宙へ」で再登場、
第33話「禁じられた言葉」でも、チラッと登場。
さらに、『ウルトラマン』以降のシリーズでは
『帰ってきたウルトラマン』第41話「バルタン星人Jr.の復讐」で1回、
『ウルトラマン80』では
第37話「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」
第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」
で計2回、というように、実に多くの回に登場する異星人だからだ。

しかも、『帰ってきたウルトラマン』以降の登場回は、総ての回でサブタイトルに「バルタン星人」とクレジットされている。いかに人気の敵役だったかということが分かるというもの。
「うお、来週はバルタン星人だぜ!」って、もう大谷翔平の予告先発なみのキラーコンテンツといってもいいくらいである。

で、この人気の敵役であるバルタン星人、いずれの場合も最終的にはウルトラマンに倒されてしまう。これはまあ、敵役としての哀しいお約束なので致し方ないところ。
ただ、その設定上のスペックでも、若干、あれ、コイツ実はそんなに強くないんじゃね? と思わせてしまう部分が多分にある。この点については、画像しりとりシリーズの過去の列車でとりあげたので、今回は割愛ということで。
なお、割愛されたビミョーなスペックについて知りたい方は、こちらの記事を参照いただけると幸いであります。

今回フィーチャーしたいのは、このバルタン星人の地球来訪の経緯について、である。

そもそも論で、バルタン星人がなぜ地球へとやってきたのか?
この手のシリーズで定番の理由といえば、なんといっても「地球侵略」なのだが、彼らの場合は若干事情が違ってくる。

彼らバルタン星人の故郷バルタン星は、発狂した科学者が行った核実験で壊滅してしまったのだ。
その時、たまたま宇宙船で旅行中だった20億3000万人のバルタン星人は、帰るべき故郷を失い難民となって宇宙を彷徨うことを余儀なくされる。
地球へは、宇宙船の修理と、欠乏した予備パーツのダイオードを調達する、そのためにたまたま立ち寄っただけだっりする。

ここらへん、多分に同情の余地はある。
しかし、それ以上にツッコみどころの方がデカすぎる。
イカれたマッドサイエンティストの実験が暴走してひとつの星がおシャカになる、くらいまではギリ納得しよう。
だが、たまたま宇宙船で旅行中だったバルタン星人の人数が 20億3000万人て。いやいや、どんな大規模ツアーやねん。バルタン星の総人口がいかほどなのかにもよるが、どう考えても旅行ぢゃなくて民族大移動レベルじゃないか。
ていうか、キミらは確か、瞬間移動という特殊能力を持っているのではなかったのか?「旅行」(*1)って一体ナニ?
それ、レジャーとして成立する? 

*1:旅行:ただ、考えようによっては、瞬間移動できる距離がある程度限定的なら、単に行動範囲が我々より大幅に広いというだけであり、彼らの瞬間移動距離をはるかに凌駕するような移動は、「旅行」として成り立つ可能性はある。つまり、宇宙船を使って星と星とを行き来するのが、我々でいうところの東京―熱海1泊2日ツアーみたいな感覚なのかもしれない。
 ただ、それでいうても、20憶3000万人のツアーは度が過ぎている。企画した旅行会社の正気度を疑うし、担当されたツアーコンダクターにはただひたすら同情の念に堪えない。

こうして、たまたま寄航した地球。
しかし、彼らはそのたまたま立ち寄った地球が自分たちが居住できる環境だと分かると、移住を考えるようになる。

まあ、どれほどの期間、根無し草として宇宙を彷徨っていたのかは分からないが、依って立つ大地を欲する気持ちは分からなくもない。

実際に、バルタン星人は仮死状態にして乗り移ったアラシ隊員を通じて科特隊と移住交渉をしている。
ハヤタから「地球の法律や文化を守るなら移住も不可能ではない」と言われると、急に言葉遣いが丁寧になって (笑)、いったんは地球人を尊重して共存へという姿勢を見せたのだ。

が、イデ隊員に移住する人数を問われ20億3000万人と答えたところで、さすがにその人数は……と、交渉が頓挫(^^ゞ。
ハヤタにも、じゃあ火星はどう?と次善策を提案されるも火星にはバルタン星人にとっての猛毒である「スペシウム」があるので、これまた交渉決裂、ついにバルタン星人は移住の強行を宣言して、侵略破壊行動に出るのだ。

この『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」が放映されたのは1966年7月24日。あれから50年以上経っても、異星人の移住どころか外国からの移民受け入れにさえいまだに消極的な日本てどうなん?……とか思うと、なにかいろいろと考えさせられるストーリーでもある。

フマキラーなんてかけてごめんよ。←いや、ウルトラマンも科特隊もフマキラーなんて使ってないぞ( ̄∀ ̄)

ちなみに、殺虫剤等の衛生薬品の製造・販売分野では名高い日用品メーカーのフマキラーの社名は、
フライ (fly=蠅)の「」とマスキート (mosquito=蚊) の「」に「キラー(killer)」をつけたものらしい。「マスキート」と発音がちょいとネイティヴっぽいのが逆にクスリとくる^m^


さて、今宵の1曲は、地球への移住も叶わず20億3000万人ごと駆逐されたそんな哀しい宇宙忍者たちへの鎮魂歌レクイエムとして、
今週の5曲目、EUROPEで『NINJA』。

パフォーマーのEUROPEヨーロッパは、
日本では、自動車のCMとかにも使われた『THE FINAL COUNTDOWN』とかが有名なスウェーデンのロックバンド。

この『NINJA』も、『THE FINAL COUNTDOWN』が収録されている同名のアルバム『THE FINAL COUNTDOWN』に収録されている曲である。

良くも悪くも、欧米人から見た「忍者」って、こんな感じなんだろうなぁ…ということがちょっぴりわかる曲でもある。

一応、英語詞ということもあるので、歌詞もついでに。
(スペルミス等あれば、こっそりとご指摘いただけると幸甚に存じます。)

Tell me the story, tell me the legend
Tell me the tales of war
Tell me just one time
What it was like before
Bring me the feeling, right in that moment
When a heart for battle cries
Find me the treasure where the legend lies

If I were a noble ancient knight
I'd stand by your side to rule and fight
It will always feel the same
When I call out your name

Ninja survive, in dreams I walk by your side
Ninja survive, with you there's no need to hide

A handful of saying are more than a reason
For me to feel this way
I'd like to be near you
Maybe for just one day
So tell me the legend, tell me the story
Tell the tales of war
Tell me just one time
What it was like before

If I were a noble ancient knight
I'd stand by your side to rule and fight
It will always feel the same
When I call out your name

Ninja survive, in dreams I walk by your side
Ninja survive, with you there's no need to hide

If I were a noble ancient knight
I'd stand by your side to rule and fight
It will always feel the same
When I call out your name

Ninja survive, in dreams I walk by your side
Ninja survive, with you there's no need to hide

 ちなみにこの曲、JOYSOUNDでは未配信だが、DAMでは配信されているので、気に入った人はぜしとも歌ってみてはいかがでせう(o^-')b♪

こんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
交通機関とかでシンドそうに立っている人を見かけたら
さりげなく席を譲れるような優しい一日でありますよう✋


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (43両目) の前の車両です。タイトル「勘違い」とネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってくださると嬉しいです。嬉しさのあまり、我が家への半永久的な移住を許可します (ただし、定員は先着20憶3,000万人以内とする)( ̄∀ ̄)


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松平雅楽守
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪