投資先としてのフィリピン株式ってどうよ?現地で感じた成長の可能性
こんにちは!5歳の次男を連れてフィリピン・セブ島で親子留学を楽しんだ、すっかりフィリピン大好き人間のうたのんです!
3週間の滞在で、現地の人たちの明るさや経済の可能性に触れ、「これはチャンスなのでは?」と感じました。
せっかく好きになった国だからこそ、お金を通じて応援したい!
そんな思いから今回のテーマはズバリ、
「フィリピンへの投資、アリかナシか?」です。
人口ボーナスや今後の成長の可能性など、フィリピンならではの魅力を一緒に探っていきましょう!
人口ボーナスが見込める
フィリピンの人口ピラミッドは、みごとな三角形。
すでに高齢化が進みまくっている日本とは対照的です。
ちなみに、日本人の平均年齢の中央値は47.3歳(2020年)に対して、フィリピン人は23.5歳と倍以上の開きがあります。
確かに、街を歩いていると、子供がたくさんいる。みんなめっちゃ若い。
一方、普段京都府のクソ田舎に住んでいると、昼間に歩いていても、すれ違うのはほとんどお年寄りです。
フィリピンの若々しく活気に満ちた雰囲気とは対照的で、その違いに驚かされます。
英語が話せる人が多い
ちなみに、アジア圏の第1位はシンガポール。
韓国は36位で、日本は80位です(涙目。
元々アメリカの統治下に置かれていたフィリピンでは、英語が公用語となっています。
小学校でも3年生になると、国語(フィリピン語)と社会科以外は、オールイングリッシュで学ぶそうです。
テレビや映画、YouTubeなどのエンタメも、全部英語。
英語を話す人が多いということは、その分ビジネスチャンスがたくさんあるわけですね。
まだまだ人件費の安いフィリピンは、欧米企業のコールセンターやソフトウェア開発を請け負うなど、海外企業がどんどん進出しています。
また、フィリピンの人の英語は聞き取りやすく、訛りがあまりないのも上記の進出に一役買っています。
(おなじく、アジアで英語圏のインドもIT大国として近年台頭してきていますが、インド訛りが大変との声がたくさん)
これから経済発展が見込める
つまり、中間所得層が拡大していくことで、その人たちがたくさん物を買ってくれる。テレビやパソコンやバイクや車など。
フィリピンでは車はまだまだ高級品。
*古いデータ(2014年)では、自動車の世帯あたりの普及率が11%というものがありました。今はさらに増えていると思われる。
日本の昭和40年代くらいに近いイメージか?(僕は生まれてないけど)
若い人が多い、そして今後家族を持つ可能性が高い、ということは今後自動車の需要もさらに増えていくことでしょう。
フィリピンへの投資を考える上での注意点
さて、ここまではポジティブな話をしてきましたが、投資にはリスクもつきもの。
フィリピンという国への投資を考える際のリスクについても見ていきましょう。
政治的・法的リスク
フィリピンでは、政治や規制の変化が投資家にとってリスクとなる場合があります。例えば、外国人が土地を購入する際には法律で制限されており、所有が認められるのは建物のみです。
また、政権交代や政策変更によって、税制やインフラ計画が大きく見直されることがあり、これが投資プロジェクトの進行に影響を与える場合があります。
さらに、契約の履行や法的手続きがスムーズに進まないケースも報告されています。
自然災害のリスク
フィリピンは、7,000以上の島々から成る国であり、地震、火山、台風といった自然災害が頻発する地域です。2018年の「世界リスク・インデックス」では、自然災害リスクが世界で3番目に高い国と評価されました。
「フィリピン沖で発生した台風〇号は……」
と日本でもよくニュースになっていますよね。
また、首都マニラを含む多くの都市が地震の被害を受けやすい場所に位置しており、経済活動やインフラ整備が自然災害によって頻繁に中断される可能性があります。
フィリピン株式ファンドを買ってみた!
というわけで、僕がNISA口座を開いている楽天証券で、フィリピンの株式に投資できるファンドはどれくらいあるのか、と調べたところ3件が該当しまた。
その中でも、一番純資産額が多い(ざっくりいうと一番人気の)「フィリピン株式ファンド」という商品を今回は見てみます。
投資している銘柄数が、19銘柄とやや少なめではありますが、銀行、エネルギー、食品、運輸 など幅広い業界へと投資をしていますね。
組入上位銘柄をみてみると
◆JOLLIBEE FOODS(ジョリビー)
フィリピンが誇るファストフードです。
フィリピンは、実はマクドナルドが唯一シェアNo1を取れていない国とも言われており、国民はジョリビーを愛しています。
僕も滞在中に何回もお世話になりました。
次男もジョリビーに夢中。
メニューは、ハンバーガーやポテトのほかに、なぜかフライドチキンやパスタまである。
味付けは、マクドナルドより若干甘めな気がします。
*フィリピンの人は甘いものが大好き、ケチャップもパン生地もなぜか甘い。
◆SMグループ
スーパーマーケットからショッピングモール、銀行業や不動産開発までてがけるフィリピンのコングロマリット(巨大企業体)。
僕がセブにいったときは、ちょうどSMシティJモール(ショッピングモール)がオープンしたばかりでとてもにぎわっていました。
◆アヤラグループ
アヤラグループは、フィリピンを代表する財閥系企業グループの一つで、1834年に設立された国内最古のコングロマリットです。不動産、銀行、通信、エネルギー、自動車など幅広い分野で事業を展開し、フィリピン経済の発展に大きく貢献しています。
代表企業には不動産開発のアヤラランドや銀行のバンク・オブ・フィリピンアイランズ(BPI)があります。
◆GTキャピタルグループ
GTキャピタル(GT Capital Holdings, Inc.)は、トヨタ自動車の現地パートナーとして国内の自動車市場をリードしています。トヨタモーター・フィリピン(TMP)の主要株主として、販売、製造、アフターサービスを通じて国内自動車産業の発展に貢献しています。
また、GTキャピタルは金融事業にも力を入れており、傘下のメトロバンクはフィリピンの3大メガバンクの一角を占めています。
たしかに、セブ島で走っている車をみると、圧倒的に日本車が多い。(特にトヨタ)
今後、フィリピンが経済的な発展をとげれば、中間所得層がふえて、自動車産業もうるおう、という未来も期待できますね!
財閥系の企業の影響力がつよいフィリピン
ここまで見てきて、薄々勘づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、フィリピンの経済は、財閥系の企業グループが大きな影響力を持っています。
さきほど挙げた、アヤラグループ、GTキャピタル、SMグループ、サンミゲル(ビール製造)などが主要な財閥です。
財閥企業が占める「総資産」はフィリピン経済全体の約35%、「時価総額」は約24%とされています。
これは、財閥企業だけを対象とした数値ですが、実際にはサプライヤーやベンダーなどの関連企業も含めると、経済全体の約5割が財閥関連グループに依存しているとも言われています。
参照元:https://cebutrip.net/local/view/zaibatsu
メリット
財閥系企業は豊富な資本力を活かしてインフラ開発や雇用創出を進め、フィリピン経済の成長を支えています。
さらに、国際市場への進出を通じてフィリピンブランドを世界に広めるとともに、長期的視野での投資により大規模プロジェクトを遂行することができます。
デメリット
財閥系企業が市場を支配することで、新規参入や中小企業の成長が妨げられ、競争が抑制される場合があります。
また、財閥中心の構造は富の集中を招き、所得格差を拡大させる一因ともなります。
さらに、政治への強い影響力から特定の政策が財閥に有利になることがあり、公平性に欠けると指摘されることもあります。
まとめ
というわけで、メリットもあればデメリットもあるフィリピン株式投資ですが、現時点では僕は「投資先としてアリ」との判断を下しました。
*もちろん、真似する場合はくれぐれも自己責任でお願いします
もし、仮に自分が昭和40年代に戻ってトヨタ自動車の株を買えるとしたら?
もし、2000年代初頭に戻って、中国株を買えるとしたら?
多くの人たちが「買えるだけ株を買う」との選択をするのではないでしょうか。
フィリピンという国は、これからもっと発展するのではないかと、そんな夢とロマンと活気があふれています。
そして何より、投資を通じて、セブ島でお世話になったあの笑顔あふれる人たちの暮らしが少しでも良くなるとしたら、こんなに素敵なことはありません。それが、僕にとっての「投資する意味」でもあります。
この記事があなたにとって、新たな気づきや「日本だけでなく、色んな国に投資してみようかな」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
一緒に、未来の可能性にワクワクしてみませんか?
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