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フィリピン人従業員の心をつかむマネジメント術〜現地で学んだ4つの教訓

セブ島でフィリピンの人をマネジメントしている経営者の方と、何人かお会いすることができました。

日本人とフィリピン人の働き方にはどんな違いがあるのか、とても興味深いお話を聞くことができましたので、シェアします。

経営者の属性は以下の通り

・美容関係
・教育関係
・飲食業

*あくまでも僕が見聞きした話や、実際にフィリピンの人に会ってみての"傾向"なので御留意ください。国籍関係なく世の中には色んな人がいますので。

それでは、いってみましょう!

プライドが高い

フィリピン人は、人前で怒られるのを非常に嫌がります。
人前で叱責されたので、「もう仕事やめます」
なんてこともよくあるそうです。

子どもをとても大切にする文化があり、小さい頃から大らかに育ったせいではないでしょうか。
つまり、叱られ慣れてない。

また、自分のハッピーさを、Facebookなどで自慢するのも大好き
支払いがカツカツになっちゃうのに、無理して車やバイクを買っちゃう……なんてことも

ある程度の規模以上の会社になると
年末には会社でクリスマスパーティーを開いて従業員をねぎらってあげる必要があります。

ビンゴやくじ引きなどで景品(家電や現金)が当たる。ゲームや出し物が人気。

みんな大好きビンゴ


僕は、私は、こんなに大切にされてるんだぜ!
ハッピーな会社で働けてるんだぜ!
と、これまたFacebookにアップするとても良き材料になります。

こんな感じのリア充アピールw

逆に、クリスマスパーティーがないプレゼントがない
と「会社から大切にされてない」と感じるようです。下手したら来年から仕事に来なくなる、なんてことも。

クリスマスパーティーとは、フィリピンではオーナーが気前よくお金を払って、なおかつ従業員やその家族まで招いて、プレゼントを渡す場なのです。

日本みたく会費制の忘年会、なんてやったらフィリピンの人は発狂するかもしれませんね。

基本は中学2年生

マルチタスクや空気を読む
なんて作業はフィリピンの人には無理ゲー。

仕事中は、ひたすら1つのことに集中し、
途中で、ちょっと他の案件をお願いしたら
それだけで混乱してしまう

お客さんが増えて来ちゃったので、お昼の休憩をずらしてくれない?
なんて依頼も無理

疲れてるからと、いつも通り休憩に行ってしまう。

フィリピンの人件費はまだまだ安いので
(居酒屋のバイトなら日本の5分の1くらい)
カツカツで人を回すと言うよりは
多めに人を雇ってマンパワーで回すのが最適。

叱られるのが嫌いで臨機応変が出来ないって
マジでゆとり教育の中2かよ!(失礼)って思うけど、本当にそれくらいの気持ちで接した方がうまくいくようです。

時間にはかなりルーズ

日本の沖縄にもウチナータイムというものがありますが(集合するはずの時間にようやく家を出るってやつ)

フィリピンの人も、時間にめっちゃルーズ
5分前行動などと言う表現はこの国にはありません。

時間のルーズさを防ぐためには
罰金制度を設けるよりも
むしろ、1ヵ月無遅刻無欠席だったら、インセンティブをあげる方が有効。

罰金制度は、むしろ仕事が嫌になって飛ぶ原因になるらしい。

ただ、最近では、日本人オーナーは時間に厳しいと言うのは、フィリピンでも浸透してきており、以前のように阿呆みたいに誰も来ない、なんて事は減っている。

後は、良い人を採用するのには、既に働いてもらっている人の友人や知人を紹介してもらうのが"固い"とのこと。

そういや、日本でも、リファラル採用というものがありますよね。

できないこともできると言うし
知らないことも知っていると言う

日本の銀行の職場で、上記のようなことをしたら、即座にゴン詰めに合いますよね(泣

もしかしたらこれは、おおらかさやポジティブさの表れなのかもしれません。「できるかも」→「ちょっとできる」→「ほぼできる」に変換されるみたいな。

ちなみに、フィリピン人に道を聞いた場合
適当に教えられる可能性もあります。
(実際、僕も遭遇した)

フィリピン人ができる、と言った場合は、本当にできるのか、別の角度から質問してみる
あるいは、特に最初は、細かく目をかけてあげる、のが大事なようです。

あとは自分の身を守るために細かい嘘をつくのもフィリピンあるあるらしい。しかもすぐバレる。(まあ、日本にも似たような人はいるけど)

……

最後に、現地の日本人の経営者の方が興味深いことをおっしゃっていたのでシェアします。

「異文化マネジメントに正解はない。でも、だからこそ面白い」

文化や価値観の違いを「困ったもんだ」で終わらせるのは簡単です。

けれど、その違いを認めた上で、どうやって一緒に仕事をしていくか。

その国や人の特性を活かしながら、どうやって成果を出していくか。

セブ島で見つけた小さな気づき。
それは実は、これからの日本の職場でも必要なことなのかもしれません。


……


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