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恩返し2.0 受けた恩は果たして直接返すべきなのか?

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ニートになってから、義理・人情・恩返し(略してGNO)というワードをよく耳にします。

実際、受けた恩を単にもらいっぱなしにしておくと、なんだか居心地が悪いし、テイカー(単にうばっていくだけの人)はやはり共同体からも弾かれます。

わかりやすい例だと、ご飯おごってもらったりとか、泊めてもらったりとか、(昔は一宿一飯の恩義といいましたね)

自分の商品を宣伝してくれたり、引き上げてくれたり、困っている事象を助けてもらったり

色々とありますけど

恩をいただいた人が、そもそも困ってない場合とか
受け取ってくれなかったりとか

いや、なんかプレゼントやお金で返すのもなーってとき、ありますやん。

そんな時どうしたらいいのか、僕なりにまとめてみました。

最初のキッカケは、大学の時のサークルです。

僕は、文化系のサークルといえども結構上下関係が厳しいとこに入ってまして、

出町柳の王将とか、今出川の松乃家とかで、よく先輩に飯をおごってもらっていたわけです。

その時に先輩によく言われていたのが

「もし、俺達がやったことで恩義に感じてくれてることがあるのなら、それは俺達に返さずに、後輩に同じようなことをしてやって欲しい。俺達もそうやって先輩たちにお世話になってきたから」と

20歳そこそこの1年の差って、結構大きいですよね。

さらりとかっこよく語る先輩の背中が、なにやら頼もしく見えたものでした。

新卒で金融機関に入ってからも、たまにはケチな上司もいましたが、

先輩が後輩に食事をおごりながら、仕事や時にはプライベートの悩みを聞く。

後輩は、また次に後輩ができたときに面倒をみる。

金融系は基本、上意下達の組織なので。

古き良き、日本の文化みたいなものが作られていたわけです。

まあ、思い出は美化されるものですがw

まだ若かりしころ、僕が四国遍路の帰りに財布をなくして途方に暮れていた時も、当時の支店長が1週間連続で、夕ご飯をおごってくれたこともあります。

振り返ってみると、僕は先輩や上司に”おおむね”恵まれていました。

先輩たちも、「奢ってやるかわりに、むしろ俺を優遇しろ」
とは思ってなかったはず。

やはり、「世話になったと思ったら、その分は後輩に返してあげて」
というのが、あったのでしょう。

少し話は変わりますが

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」という、小説をご存知ですか?

映画は、まあ色々とビミョーな感じでしたが、小説はぜひお読みいただきたい。戦争のお話です。

上記の作品には続編がありまして、
その続編でヒロインがこんなことを、同級生に相談します。

「もしも、とてもお世話になった人達がいて、その人達にどうしても会えない、でもなんとかして恩返しがしたい、そういう場合はどうしたらいいんだろう?」

「僕も受け売りなんだけど、「恩送り」っていって、いただいた恩を他の困っている人を助けることで、お返ししてあげたらいいんじゃないかな」

お世話になった人の、周りの人が困っているということもある。
その時は、助け船を出すというのも、ひとつの形。

受けた恩は、返す。

あんまり受け取ってくれない場合は、どうしたらその人が喜ぶか考える。
その人の周りの人にお返しするのも、あり。

恩返しの本質は、単なる等価交換ではありません。

それは、受け取った善意や支援の連鎖を広げていくこと。

直接返せなくても、その精神を受け継ぎ、別の形で社会に還元することで、真の恩返しになるのです。

例えば、メンター制度やインターンシップなどのキャリア支援。

これらも広い意味では「恩送り」の一環といえるでしょう。

自分が経験した失敗や成功を、次世代に伝えることで、社会全体の底上げにつながります。

また、ボランティア活動や地域貢献も、間接的な恩返しの形。

直接お世話になった人に返せなくても、社会全体に恩恵をもたらすことで、巡り巡って恩を返すことになるのです。

重要なのは、恩返しを義務や負担と感じないこと。
それは押し付けられるものではなく、自発的な気持ちから生まれるべきものです。

最後に、恩返しの形は人それぞれ。

金銭的なものだけでなく、時間や知識、スキルなど、自分にできる形で返していけばいいのです。

大切なのは、受けた恩を忘れず、それを糧に自分も誰かの力になろうとする姿勢。

あなたは最近、誰かに恩返しをしましたか?



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