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セブ島で笑える英語失敗録 〜ビールすら注文できない、それでも前に進む留学日記〜
12/15まで5歳の次男をつれて、フィリピンはセブ島へ3週間の親子留学へいってきました。
海外に慣れている人や、英語が喋れる人ならなんてことはないと思うんですが、まあそこはうたのんクオリティですから。
こんなやつもいるんだな、くらいで笑ってくれると嬉しいです。
言葉が通じないときのちょっとしたテクニックも載せてますので、読んでいただければ明日から使える「困ったときの対処法」が見つかるかもしれません。
きっと、あなたの海外での思い出作りのヒントになるはずです。
ビールが注文できません
語学学校のオーナーと、生徒さん数名と、セブでいい感じのイタリアンレストランへ連れて行ってもらいました。
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僕は普段あんまりお酒飲まないんですが、やっぱビール頼みたいじゃん。
さて、みなさんなら店員さんに何ていいますか?
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……
正解は
「Can I have a beer ? 」
*「beer, please ! 」でもたぶん通じる。
しかし、『beer ! 』と何回いっても店員さんが
「は?」みたいな顔をしている。
なんでや? なんでなんや?
あたふたしている僕に、語学学校のオーナーが助け舟を出してくれました。
「beer ! San migeul light , please ! 」
San migeul (サン・ミゲル)とはフィリピンで有名なビールの銘柄です。
日本でいうとアサヒスーパードライみたいな感じ。
オーナーがあとから
「サン・ミゲル、って言ったほうがフィリピンの人たちには通じやすいですよ。あとは日本人の発音の問題もあるかな」
とフォローしてくださいました。
日本語だと「ビール」と最後口を閉じますが
英語だと「ビィアァ」という感じで、最後口を空けて巻き舌で発音します。
きたよ、日本人の苦手なRの発音。
うん、とりあえず、ビールがちゃんと注文できて、よかったね。
数字が聞き取れません
買い物にいくときに困ったのが
トータルでいくらです。って店員さんが言ってくれるんだけど、数字が聞き取れない。とっさに脳内で変換されない。
なんせ、普段は英語を全くつかってないので。
「Two hundred and forty (240ペソ)」
なんて簡単な英語すら、最初のほうは聞き取って脳内に変換するのに苦労してました。
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えーっと、two は2だし、hundred は100で、forty は40だから
合計は240ペソ、と脳内で変換するのに3秒以上かかります。
しかもフィリピンは個人商店だとあんまりクレカが使えないので、なれないペソ札と格闘しているうちに……
「えーっと、結局、いくらだっけ?」
なんてことも。
そこで編み出したのが、
向こうが金額を言ってくれたときに、数字棒読みで返して確認する。
たとえば先ほどの「Two hundred and forty (240ペソ)」なら
「two, four, zero, OK ? (2 , 4, 0 でOK?)」
と繰り返して確認することで、こちらの記憶にも定着しやすいし、間違いも防ぐことができます。
まあ、経験を重ねていったら、なんとかなるもんですね(汗
トランプが買えません
滞在1週間がすぎて、セブにもだいぶ慣れてきた。
基本的には平日は夕食が18時に終わったあとは自由時間なので、子どもは結構暇をもてあまします。
5歳の次男に、ずっとYouTubeばっかり見せるのもなぁ。
そうだ、トランプを買おう。
他に滞在している子ども同士で遊んだりできるし。
で、もよりのスーパーマーケットに繰り出します。
*語学学校のもよりのスーパーは食料品以外にも日用雑貨も売っていました。
はい、みなさんなら店員さんになんていいますか?
……
「Can I have a トランプ?」
で、店員さんにまた「はぁ?」みたいな難しい顔をされるわけですよ。
「Trump? Is that the president of the United States?」
(トランプ? それはアメリカの大統領のことですか?)
いやいや、ワシはドナルド・トランプなんて1ミリも欲しくない。
そこで、ビビり留学生の強い味方、LINE英語通訳ですよ。
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これは、LINEで友達登録しておき、日本語で文字を送ると即英語で返してくれて、写真に書かれた文字も英訳してくれるというすぐれもの。
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「Card、Card、It`s toy toy (おもちゃだよ)」
しまいには僕の「Card」の発音が悪いのか、違う言葉に解釈されるという始末。
だが、僕はもうひとつ奥の手を隠し持っていたのでした。
その名はChatGPT!
ChatGPTに英語と現地語を両方ださせる。
*ちなみにセブでは公用語は英語なので大半の人は英語を理解しますが、ふだん現地の人が使っているのはセブアノ語です。
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「なるほど、Barahaね、そうならそうと言ってくれよ(意訳)」
ニコニコ顔になった店員さんのもと、僕はようやくトランプをゲットすることができました。
番外編 Ghost hunter ってなんすか?
陽気な語学学校の先生のフレッドがこんなことを言います。
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「Hi うたのん ! 君にはぜひとも100%を超えるチカラを出して勉強してほしい!
やるんだよ、君ならできる!
君は、Ghost hunter(ゴーストハンター?)にならなければならない!!」
はぁ? ゴーストハンター なんすかそれ?
僕がとっさに脳裏に浮かんだのは、
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昔のアメリカ映画だっけ?
「ごめん、ちょっと意味がわかんない?」
「えっ? 日本でも有名でしょ? Ghost hunter って?」
フレッドがドヤ顔でスマホを検索して見せてくれた!
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幽遊白書か!!
Ghost hanter , ああ確かに主人公の幽介は「霊界探偵」って設定だったような……。
となると、100%を超えろっていうのは……。
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戸愚呂(弟)か!!
わかりにくいわ(笑)
ちなみに日本の漫画はフィリピンでも有名で、他にもSLUM DUNK や 名探偵コナン(Detective Conan)などは先生たちもフツーに知っていました。
さすがオタク文化の国、日本。
……
実際に3週間暮らしてみて、
「なんで、僕の英語は通じないんだろう?」
「なんでこんな簡単な英語も聞き取れないんだろう」
セブ島での日々は、そんな自問自答の連続でした。
でも今では少し分かります。それは当たり前の過程だったのだと。
まずは飛び込まないと何も始まらない!
たどたどしい英語でも、とにかく声に出して、聞いて、確認して。
恥ずかしがっている暇があったら、もう一度トライしてみる。
そうやって過ごした日々で気づいたのは、
普段、何気なく日本で言葉が通じることのありがたみ。
相手の言葉を理解できる幸せ。
自分の思いが相手に届く喜び。
だからこそ、
どうせ使うなら、誰かの心を温かくする言葉を。
どうせ話すなら、誰かをハッピーにできる会話を。
たとえ拙い言葉でも、堂々とした態度と共に伝えれば、きっと届くはず。
それが、セブ島で学んだ大切な教訓でした。
……
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