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マオリのダンスに心うたれ、涙した日のこと。

NZに来て1ヶ月と数日。
今日は、すごくこころが動いてことばがあふれてきたので、
そのままに残してみようと思う。
ジャーナリング公開版。

朝、目覚めると10時30分過ぎ。
今日も1日のはじまりを心地よく迎えられなかった自分にもやもやする。
なんともいえないきもち。
罪悪感といえるものか….このきもちになんと名前をつけてあげたらよいのだろう….とりあえず、悶々としている。
あまりここちよい気持ちではない。
ここ数日、夜眠れず、ドラマを見てしまい、気づけば2時3時になっていて、寝なきゃと眠る不規則な日々が続いている。
そのせいか、両目はどちらも少し充血気味。
わたしが好きなことは目を使うものばかり(読書、映画、ドラマ、漫画….)なので
目を使わない日はなく、休ませてあげられていないのもある。
ごめんよ、両目。。。

ホステル暮らしは早いもので1ヶ月以上経つ。
だれかと暮らすことには比較的抵抗のないわたしだけれど、パーソナルスペースがほとんどない暮らしはさすがに多少のストレスがあるよう。
自分が求めているものが少しずつ学生の頃とは変わってきているのを
時折実感する。

ひとりとみんなの心地よいバランスを見極めている。
日本とのオンラインは日本時間に合わせると深夜になることも多く、
消灯時間がすぎているため、共同スペースにいくしかない。
共同スペースではいつもだれかがいて、おしゃべりしていることも多く、ちゃんとオンラインに参加できなくて、相手にも気を使わせてしまうことに疲れた。
どこにいってもだれかがいて、ひとりになれない。
そのくせ、ひとりになると孤独を感じる。
そんな矛盾する自分のきもちを味わう日々。

仕事は不規則で、朝早い時もあれば、昼くらいから夜23時近くまでのときもあり、それもあいまって、自分の生活になかなか心地よいリズムを見つけられていない。
なにか自分にとって心地よい1日の過ごし方はできないだろうかと模索して、
これを機にやりたかったことを習慣にするのはどうかと思ってやってみたけど、やはり続かない。(続けるの苦手なんだよな〜)
自分次第でいくらでもその日の過ごし方を変えられるのに、そうできない自分にいらだち、もやもやする。
わたしは、結局のところ何がしたいんだろう。

なにか少しでも変えたくて、
今日は出勤までの間、部屋に篭るのではなく、図書館に来てみた。
場所を変えることで気持ちも切り替わる。

今、自分はなにがしたい?と自分に問いかける。
コーヒー飲みたいかも。
そうだよね。でも、昨日も飲んだでしょ。ちょっと節約する方がいいのでは?
天使と悪魔のようなふたつの自分のきもちが自分の中で行き来する。
しばらく悩んだ後に、この間いってよかったカフェに行くことにした。
心まで貧しくならないように、心地よいものを選びたい。

カフェは土曜日ということもあり、混んでいる。
テイクアウトにしようか悩んだけれど、店内で1時間ほど過ごすことに。

窓側の席がいい。

マグカップにたっぷりのコーヒーがうれしい。
コーヒーに香りだけでも癒される。
コーヒーをおともに滞っていた5年日記を書き始める。
なにかひとつ、やろう、やろうと思っていたことができる、
それだけでほんの少し自己肯定感が上がる。
自分を上げる方法をたくさん知っておくことで、その時に合わせて自分のご機嫌を取ることができる。
今、わたしに必要だったのは、この、なにかひとつまずやってみる、そのためのエネルギーだった。
よくやった、わたし。えらいぞ!
ちいさなことだとしても、自分で自分を認めてあげる。
ここにきて少しずつだけど、できるようになってきた。
いい意味で誰も自分のことを知らない環境だからこそ、一番の味方は自分だと感じられるからかもしれない。

さて、カフェが閉まったので(NZのカフェは朝早く閉まるのも早い。日曜日はお休みのところも多い。そんなカフェ文化が素敵だなと思っている。)

図書館に戻ると、ちょうど、先住民族マオリの人たちの歌のパフォーマンスが始まったところだった。
なにか予定があるわけでもないので、せっかくだし、と聴くことに。

これが本当に良かった。

パフォーマンス披露をしつつ、途中途中で、解説が入り、一般の人にも教えながら一緒に楽しむスタイル。
なんて、やさしい世界。
ことばがわからなくても歌と踊りでつながりを感じられる。
みんなが自然と笑顔になる。
その光景が美しくて、なんだかじんわりとあたたかいきもちになった。
もちろん、彼らの披露するパフォーマンスが本当に素晴らしくて、歌っている人たちが楽しそうで。
「生きてるな〜〜」と感じる。
本気でパフォーマンスして表現する彼らのエネルギー、
そのパワーに自分の心が動かされ、思わずじわりと涙が出た。
感動の涙だった。
最初は、ビデオや写真で収めたけれど、これはきっとこの場でしか感じられないきもちと感動だ、そう思い、途中からはただただ、その場にいて、彼らのパフォーマンスを身体全体で受け取り、楽しんだ。


わたしがやりたいことってこういうことだと思う。
とても感覚的だけれど、確かに感じる、これだ!という感覚。
やさしい世界をつくりたい。
そのために自分ができることってなんだろうを今日も模索している。
まずは、自分にやさしくなるところからだな。
自分を知る日々はつづく。

2023.07.22.




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