IPC日記 -2week Language course-
コペンハーゲン空港で別れ、ひとり、中央駅に向かう。
いよいよここからわたしの6ヶ月のデンマーク、フォルケホイスコーレ生活がはじまる。
ようやく。
楽しみでワクワクする気持ちと同じくらい、ドキドキと不安とそわそわと緊張と
いろんなきもちが混ざりながら、駅で待ち合わせ。
はじめまして、をして電車に乗り、1時間ほど。
お天気に恵まれた。
(デンマーク入りした日は風と雪とで本当に寒くて、わたしはここで冬を過ごせるのか?と思ったけれど…例年に比べても珍しい寒さだったよう。)
大きなキャリーケースを抱えて移動するのは大変だったけれど、なんとか学校に到着。
受付を済ませ、部屋に。
いよいよルームメイトと対面。どきどき、そわそわ。
ルームメイトはスペインから来た、日本にいつか行ってみたい、日本が大好きな子日本語を勉強しているそう。日本人のルームメイトがいいと思ってたの!と
早速、仲良くなれた。
パッキングをほどき、部屋を整える。
ここが今日からわたしが6ヶ月過ごす場所。まだふしぎなきもち。
最初の2週間はlanguage corse
英語もしくはデンマーク語の授業に分かれて授業がある。
このlanguage corseだけに参加するというひとたちもいた。
70代の方もおられて、いくつになっても学びたいことを学ぶ、そんな素敵な生き方のモデルを見せてもらった。こんな歳の重ね方をしたいな。
朝ごはんの後はassmebly(集会)。
このassemblyもフォルケホイスコーレで大切にされている時間。
1日に一度、みんなが顔をあわせる場。
歌はフォルケホイスコーレらしさのひとつ。
「なぜ、歌うのか」
校長先生によると、歌はみんなをひとつにする。
歌の歌詞はいい題材になる。
人生について、人として生きることの喜びや難しさを歌った歌が選ばれている。
歌った後はみんなが笑顔になる、からなのだとか。
デンマークの人たちは1冊はおうちにあるというsongbook
(本屋さんでも買えるのだとか)
みんなと一緒に声を重ねて歌うのは楽しくて、きもちがいい。
上手とか下手とかじゃない。
みんなで歌う今このひとときを楽しむ。
world newsは世界で起きた歴史的な出来事や今、世界で起きていることについての話があり、それについて考える。
いろんな国から来ている人たちとともに暮らし、学ぶからこそ
どこか遠くで起きていたことがぐっと自分ごとになる。
2週目からは英語コースのみんなが班ごとに別れて担当することになった。
わたしは歴史のニュースを担当し、たまたまその日は「小正月」ということもあり、日本のお正月文化について話すことになった。
日本ならではの文化を英語で説明するのは難しく、悩んだけれど、やっぱり自分の国の文化をシェアできるのはうれしい。
午前中はクラスに分かれて英語の授業。
「この2週間は君たちの授業だよ。君たちがなにを得たいのか、どんなことが好きだったり興味があるのか、どんなことをやりたいのか。それに合わせて授業をつくっていくからね」
先生がそうやっていってくれるのが素敵でとても印象に残っている。
クラスの人数規模もちょうどよくて、とにかくたくさん英語を使って話して学んだ。今でもこのクラスのメンバーとは一緒に過ごす時間が多い。
日常の中で出会った知らない単語を集めていく。
自分のもっている円を大きくして、ギャップを埋めていく。
午後はみんなでデンマークについて学ぶ授業。
デザイナーさんのところにいく、デンマーク語を学ぶ、アンデルセンのこと、デンマークの社会保障のこと、いろんな角度からデンマークのことを知ったり考えたりできておもしろかった。
夜はアクティビティがあったり、自由時間だったり。
映画をみんなで観たり、common spaceで話しているとあっというまに時間がすぎていく。
毎日が異文化交流、異文化理解。
2週間とは思えないほど濃い時間を過ごした。
衣食住をともにし、学び合うからこそ距離もぐっと近づく。
すっかりひとつの家族のような安心感とあったかさ。
お別れはいつだって悲しくてさみしいもの。
それでも、またねといいあえる友達が世界中にできることもまたうれしいこと。
"IPC is magical place."
校長先生がfellowshipで何度もつかっていたことばがしっくりくる。
毎日衣食住をともにして、学び合うから、respectとcaringが自然に交わされててあったかい大きな家族のようなつながりを感じた2week。
springterm2024がはじまる。
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