頭部管のリメイク
以前製作して行き場のない頭部管。
今見ると歌口穴が大きく見えるし、吹いてもなんとなくピンとこない。
ピッチも高めで結構抜かないと合わない。
そこで歌口を成形し直して漆仕上げにしてみることにした。
漆仕上げにすると音の傾向も変わりそうなので、期待も込めてまずはヤマザクラから・・・
最初にエンブレム以外のパーツを外して、オイル仕上げされた木部の脱脂。
おそらく完璧ではないのだろうが、今のところ漆が乗らないといった問題は起こっていないので、ある程度効果はあるのだと思う。
次に歌口穴を塞ぐ埋木を加工し、それがぴったり嵌るように穴開け・・
細部は双方を加工しながら辻褄合わせ。
なんとなく楕円にしてしまったのだが、円柱と円の穴にしてしまえば加工が楽だった・・・
ぴったり収まることを確認して、管の内側に出っ張った部分も内径に合わせて加工した。
埋木を接着する前に、テレピン油で薄めた漆を全てに染み込ませて下地処理。
漆仕上げの場合、普通の接着剤を使うとその部分に漆が乗らなくなってしまうので漆糊を使う。
接着後、出っ張った埋木と一緒にリッププレート部分も削って成形。内側も滑らかに仕上げる。
その後摺り漆の工程を八回重ねてみた
銀のリングと接続管を取りつけてリメイク完了
音を出してみると・・
元の状態に比べて明らかに芯のある反応の良い音に変化した
単に自分はこの歌口に慣れてしまったせいで好ましく感じるのか、ほとんどの人にはそのようには受け入れられないのだろうか?
少なくとも万人受けする頭部管だとは思わないが・・
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