本黒檀(インド黒檀)の頭部管
黒檀にしては明るい色の縞が入った材料なので、仕上がりを期待して製作を始めた。
加工を始めて丸棒に近い状態になるとそれ程魅力的に感じられなくなった。
それでも仕上がりに期待しつつ仕上げて行った。
摺り漆を繰り返しているうちに殆ど真っ黒に見えてきたが、よく見るとうっすらと茶色い部分も確認できる程度に仕上がった。
見た目が寂しかったので、マーク部分に金粉(蒔絵用真鍮粉)を入れてみた。彫刻部分を削った訳ではないので少し違うが、沈金の手法を使ってみた。
音を出してみると、反応の良さよりも息の入りがスムーズな傾向だった。
最近製作したものに共通して感じられる傾向なのだが、チムニーを低くした影響なのだろうか。高音域の鳴りや音程については課題をクリアーできたのだが、音色についてはどうなんだろう?
これはこれで悪くないとは思うが。
まだまだ追求して行く要素は色々あると思う。