20200815:THE CONVOY SHOW「ATOM 2020」
なんちゃらってウイルスが流行して約半年。
私の舞台の幕が閉じてから、約5カ月。
たくさんの中止と払い戻しを経て、ようやく一枚のチケットが半券をちぎられて手元に残ることになった……。長かった。
以下、ただの日記のパートを過分に含みます。
1.舞台に行くまで
本当はまだ舞台に行くつもりはなかった。
でも、いつ、舞台に行くのかを決めかねていた。
多分、もう某ウイルスがない世界というのは難しくて。
普通に生活をして、呼吸をしている限りは、インフルエンザのように、自分に責任がなくてもかかってしまうこともあるものなのだろうと思っている。(私、インフルかかったことないけど)(でも、冬に毎年1回は熱を出す)
となると、永遠に舞台に行かないという選択以外はいつかは、某ウイルスが存在する中で舞台観劇をしなくてはならない。それこそ、with コロナなんだよね……。
ただ、まあ、職業柄、かかるわけにはいかないのでな……
つか、全国数百拠点あるんですけど、なんで誰もかからねえんだよ!
一番最初にかかるわけにいかないから、必死じゃねえかよ!!
いえ、なんでもありません。忘れてください。
というわけで、ものすごく足踏みしてたんだけど。
TLにはチラホラ観劇を再開した人が出てきていて、なんかもう、ものすごく心が濁る……!! 誰も悪くないし、どうしようもないんだけど、心の中で呪詛を吐きたくなってしかたなくなって、心が死ぬ。死にかけた。
このままどんどん黒くなっていったら破裂してしまうんじゃないかと思った。誰彼構わず、愚痴で人を傷つけてしまうんじゃないかと思った。
ってなってたら、友達が心配してくれて、「行ってみたら」ってチケットの譲渡を教えてくれた。
この時点でもちょっと迷った。
正直、「私を遊びに誘わないでほしい」って思ってたから、「うー」ってなった。
でもだなあ……
自分でそこまで病んでるつもりはなかったんだけど、心配されるくらいにはTwitterの文章がトゲトゲしてたんだろうな……と反省もした。
だから行くことにした。
もちろん、譲ってもらえるかどうかなんてわからなかったから、まだ半分くらい迷っていたけど、とりあえず心の中のシーソーを「行く」方に傾けることにした。
そしたら、いろいろあったけど(その節は大変、ご迷惑をおかけしました)、チケットも譲ってもらえて。
舞台に行けることになった。
2.会場でのこと
とりあえず、感染症対策として会場で行われていたことを箇条書きに。
・事前にチケットの番号と住所氏名電話番号等を登録
・開場前に並ぶときは1m間隔(足のシールが貼られていたり、スタッフさんが誘導してくれたりした)
・入る前にアルコール消毒
・入場口で体温測定(非接触式。知らん間に測られてた感)
・チケットの半券は、仕切り版の向こうのスタッフさんに確認してもらってから、自分でちぎる。(結構、しっかりとチケットは確認された感覚がある)
・靴の裏を消毒
・加湿器稼働(この真夏に! って思ったけど、建物の中は空調ガンガンだから湿度低いのかな……?)
・扇風機稼働(換気目的だけど、窓の外を向けて使う必要がある気はするけど、どうなんだ……? 会場内の空気をぐるぐるかき回してもあんまり効果はないと思うんだけど……)
・グッズの販売窓口には仕切り版を設置
・お支払いは現金以外も可(クレジット、交通系マネー、ペイペイくらいが使えたのかな?)
・お席は1/2使用
(空いた座席に荷物をおくのはNGだったんだが、すべてのウイルスも菌も、最終的には床に落ちるので、床についたウイルスが荷物について、その荷物を触ると手にウイルスがついて……ということが起こるので、床におくより座席に置く方が感染予防対策にはなるよ、というのは申し添えておきたい)
・最前列の人にはフェイスシールド着用(2列目でも希望すれば着用可)
・開園後に1回換気タイム有り。
(本当は換気は1時間に1回なので、2時間オーバーの舞台だから、2回なきゃいけなかったのでは……と思うけど、そこはもう舞台の流れをぶった切る話になるから、してくれとも言い難いな……)
・帰る時には密にならないように規制退場
大体、気が付いたのはこんなところかなあ……と思います。
劇場におけるガイドラインに書いてあることは、きちんと対応されているな、と思いました。
なんかもう、会場に入って一番最初に感じたのは、主催側の努力に涙が出てくるなって感情でした。
今、実際仕事で、感染症予防のためのお金の話をすごくしてるんだけど、平気でよんひゃくまんとか飛んでいくわけですよ(まあ、母体と業種が違うのでアレだけど)。
そういう出費をしても、収入は席が半分だから、半分なわけで。(多少チケット代上がってるかもしれないけど、CONVOYはそこまで上がってなかったよね……?)
なんかもう、やることが地獄なんじゃないか、と思ったりして怯える。(お金の話ばっかりですまんな)
そんな中で、覚悟を持ってやってくださってることが、本当に有難いなって思います。
3.舞台の感想(ネタバレ含みます)
いきなり「プラトン」出てきて、「うっわ哲学かよ!」ってなりました。
私にとって哲学とは、挫折の歴史である。
ベストセラーだったソフィーの世界に、本の虫だった中学生の私が挑戦したんだけど、もうねー訳文が合わなくて、合わなくて、1/3くらいで挫折した。
世の中の人が読めているのに、なんで私、最後まで読めないんだ……ってものすごいショックだった。
私が人生で読み終われなかった本は、広辞苑と源氏物語とソフィーの世界だけ。
なので、ものすごく挫折感があるテーマではあったので、その時点でちょっとテンションが下がった(-1)
でも、哲学自体は好きだよ!
まあ、話は哲学だったわけじゃなくて、ねずみさんがパンフレットに書いてあったように、「青春群像劇」だった……んだと思う。
私は今まで、CONVOYを3つ見てて「asiapan」と「星屑バンプ」と「ONE」を見たんだけど、バンプが一番好きで。
今回のが一番わかりにくかった。
哲学者の名前が出てきたんだけど、何だろう……
「哲学を酒の肴に騒ぐ若者たち(※若者は酒を飲まなくても酔えるので飲んではいない)」
っていう感じで、何を言いたかったんだろうか……? となんかふわふわした感じだったなあ……と思います。
まあでも、若いってそういうことなのかもしれない、とも思う。
ちょっと前の若者()は、ああやって、他愛もないようなあるようなことで、集まってワイワイ騒いでたんだろうな……っていう目で見たら、まだなんかわかるのかな……?
残念ながら、出かける「目的」と「理由」がなければ、引きこもれてしまうオタクなので(出かける「目的」も「理由」も山ほどあったので、実際にはほぼ引きこもってなかったですが)、ああいう状況に縁がなかったし、それが許されてしまう世界に生きてきたので、集団で意味のあるようなないようなやり取りをするよりも、ネットに向かって呟いている方が多かったかなあ……と思ったり。
まあでも、若者の群像劇だったんだろうな。(という感想)
まあ、消化しやすい、解決しやすいテーマがあったらそれはもう、「THE CONVOY SHOW」じゃないのかもしれない、というのが感想でした。
しかし、もやもやするのはこんな鬱々とする状況だから、「パーン」と弾けるようなショーを期待してたのが、ちょっと違ってたからかな、と思います。
まあ、ねずみさんが、パンフレットに「自粛期間に書いた」って書いてあったから、そういう話にはなりえなかったのかな、と思います。
後、いつもよりダンスパート少なかった? そんなことない????
もっとれおくんの美しいダンスを見たかったのに……
4.最後に
「あー楽しかった!」とはならなかったですけど、楽しいだけが観劇じゃないから、行ってよかったと思いました。
こんな状況でも、演劇の灯を消さないでくれてありがとうございます。
多分、この努力があるから、演劇は死なないんだと思います。
前ほどいっぱいは急には通えないと思うけど(観劇って体力使うのな……衰えがやばい)(後、チケット取れない辛い)、また、機会があれば行こうかな、と思います。
本当に、皆さん、ありがとうございました!!