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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

うーむ、シンドい。

戦争から遠い場所で生きている人間の無関係さ具合が自分の身に痛く染みる。

(この場で他作品を例えに出したくないが、「ゴジラ・マイナスワン」で水島四郎(小僧)が戦争への憧れを主人公の敷島浩一(敷さん)が叱責したシーンを思い出した。)

主人公のアルが抱く、軍人への憧れや、戦争が身近に迫っていないからこその刺激への渇望と退屈。
現実を知らないからこそ抱く理想を無邪気に追い求める様を微笑ましく観られなかった。

しかし、この作品は戦場での血生臭い様子を容赦無く表現している。
アルは、偶然に関わってしまったサイクロプス隊の末路を見ていない。兄貴分のバーニィから言葉で知らされた情報で戦死を知る。
ここに痛いほどのリアルを感じて辛かった。
僕らは人の死をニュースで言葉を用いて知る事はあるけど、実際に亡骸を見ることは無い。
誰かの死を現実的に捉えられないのは良い事なのか、悪い事なのか。きっと答えは出ないだろう。

バーニィとアルが楽しそうにザクIIを修理するのも切ない。討ち死にを覚悟するバーニィを助けたアルがラストシーンで涙するのは後悔の涙だったのだろうか…?

結構、キツイ作品でした。サクサク物語が進むけど観ているコチラに多大なダメージを負わせてきますね。
今こそYouTubeのバンダイチャンネルで配信して欲しい作品。まだ観ていないならU-NEXTで是非。



次は機動戦士ZガンダムをTV版が新訳版で観ます。























(ジークアクス観た人は分かると思うけど、マチュってアルと近いとこあるよね?日常に退屈していて非日常を求めていてグラタン食べてたり。
あ、日曜日にジークアクスIMAXで観てきます。)

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