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ラグドール🐱避妊手術を受けてきた~なぜなぜ編~
生後4か月になったひめ。
ひめは、風邪ひとつひかず、毎日のんびりと健康に暮らす猫です。
一見そうした完全室内飼いの猫は、
「避妊手術なんて受けなくていいんじゃないの?」
とうちの子供も言っていました。
また、27年前にひろったミルという雑種猫も当時避妊手術を受けさせたのですが、その際獣医からは、
・望まない妊娠を避ける
・妊娠や出産、子育てを経験しないので体への負担が少ない
・発情をしなくなるので飼いやすい
・長生きする
と説明を受けほぼ納得。
また、当時はまだ学生だったこともあって、ミルの里親になってくれる人を見つける目的もあって決心しました。
(ただ、思春期真っただ中な私には、かわいい猫の生殖機能を奪うことは結構しんどい決断ではありました。ちなみに、ミルは、結果的に私の両親が飼ってくれることに。)
あれから時間も経ち、どのような理由でひめに避妊手術を受けさせたのか。
改めて調べた結果を「なぜなぜ編」としてまとめましたので、ここに記述します。
メリット:猫・・・とりわけメス猫に関わる重大な病気を予防する
意外に早い、子猫の性成熟
ひめはメスの猫です。
メスの猫は、生後4か月を過ぎると徐々に性成熟が始まって発情期を迎えると、いわゆる「赤ちゃんを妊娠でき、産めるからだ」になっていきます。
人間に比べたら、うんと早いですね。
性成熟が始まると分泌される性ホルモンが悪さもする
性成熟が進み発情しはじめると、卵巣から性ホルモンが分泌されます。
その分泌されたホルモンが、乳腺腫瘍(お乳にできる腫瘍)や子宮蓄膿症、卵巣や子宮の腫瘍を発生させることがわかっているそうなのです。
子孫を残すための性ホルモンのはずなのに、なんという恐ろしさ・・・
特に高い頻度で発生する乳腺腫瘍。どれくらいの確率で起こる?
メス猫において、乳腺腫瘍はとりわけ発情したり高齢化すると発生頻度が上がるそうなのです。
では、まずは、発情が始まったくらいの時期ではどれくらいの猫で現れるのか。
確率を調べてみました。
とある動物病院のHPでは、
「避妊手術を初回発情前に行うと乳腺腫瘍の発生率は9%ですが、初回発情後では14%、2回以上の発情後では89%に上昇します。」
犬と猫の乳腺腫瘍ってどんな病気? | 足立区東和にあるエキゾも診察できる亀有東和動物病院 (kameari-towa.com)
とあります。
かなり高いですね。
しかも、発情が進むにつれて桁違いに確率が上がる。
だから、早期(推奨は生後6か月まで)の避妊手術が勧められているわけですね。
腫瘍は、がん化する。どれくらいの確率で?
さらに、腫瘍は良性、悪性と存在するのですが、腫瘍ががん化する確率について調べてみると、保険会社アニコムのHPにも記載がありました。
※ひめもアニコムさんのふぁみりぃ保険に加入しています。
「猫に発生する乳腺腫瘍は、その内の約80%が「乳腺がん」といわれています。犬や人の乳腺腫瘍と比べても、がん(悪性腫瘍)である確率が非常に高い腫瘍です。」
猫の乳腺腫瘍ってどんな病気?治療法は?症状は? | 猫との暮らし大百科 (anicom-sompo.co.jp)
た、高い・・・!!
これまたなんという確率の高さ!!
また、がん化してしまった場合、腫瘍の直径が3cmを超えると予後がかなり悪くなる(生存期間中央値:4〜12ヶ月)のだそうです。
これは、たとえペットのこととはいえ見過ごすことはできません。
まとめると発情する前に避妊手術を行うことで、ひめのがん発生予防につなげられる、ということなのですね。
ちなみに、仮に避妊手術を行わず発情期を迎えさせ、仮にがんが発生した場合に必要な治療やかかる費用もアニコムのHPには記載されていました。
猫の乳腺腫瘍の平均年間通院回数:3回程度
通院1回あたりの平均単価:5,605円程度
外科手術費用や入院費:10万円からそれ以上の費用がかかる可能性あり
化学療法を行う場合の治療:数回の通院が必要
1回の検査や治療費用:2~3万円程度
・・・つまり。
がんが発生した場合、数十万円単位のお金が必要になっていくのですね。
いや、費用よりも我が家の大切な家族であるひめの体や健康が一番です。
ひめがもし何らかの病気になったとしても、きちんと飼い主である私も病に向き合い治療していく所存です。
その他のメリット
もちろん、病気の予防だけでなく以下のようなメリットも望めます。
・望まない妊娠の予防
完全室内飼いであっても、不測の事態で屋外で何があるかわかりません
・発情期の消失による飼いやすさ
発情期特有の鳴き声は、結構きついらしいです
・長生きする可能性が高まる
妊娠や出産といったライフイベントを経ないので、身体的な負担が減り長生きが可能であるとか
うん。やはりメリットが多いですね。
デメリット:当然デメリットもある
もちろんデメリットもあります。
・太りやすくなる
性ホルモン分泌がなくなる代わりに、食欲が増進して食べすぎによりぷくぷくと肥満化する猫が多い(避妊手術を受けた猫の50%なのだとか)
・子孫が望めなくなる
かわいいわが子のベビーを見てみたいけれども、臓器を摘出してしまうため、一生涯ベビーは見られない
・手術中の麻酔による副作用発生
手術前には全身麻酔がかけられますが、その薬剤による副作用がごくまれに発生すること
こうしたメリット・デメリットを並べてみると、この27年の間に明らかになった、避妊手術による疾病予防の情報も実に多いことに気が付きました。
それでも、私も妊娠・出産を経験した身。
自分の子供を産み育ててみて、貴重な経験だという自負もあります。
その大切な生殖機能をかわいい猫から奪うなんて・・・と今回もだいぶ悩みました。
現在、ひめの主治医となってくださっている獣医師さんともきちんと相談もしました。
以上を何日も何日も熟考し、27年前の記憶も更新出来たところでひめの避妊手術を行う決心。
ここまでが、事前に調べたことをまとめた記事になります。
いよいよ手術にむけた事前準備が必要になります。
準備編については、また別の投稿に分けます。
近いうちにアップします。