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大切な彼女
以前noteに「大好きな先輩と喧嘩をした」という内容を書いた。
今回はその先輩のことについて書こうと思う。
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中学の部活で初めて出会った彼女は、とても明るくとても優しい、憧れの存在として私の目に映っていた。
部活中にも関わらずサボって空き教室の黒板を心のはけ口にしたり、文通や交換日記をしてお互いの胸の内を明かしあったりしていくうちに、私は彼女の心に触れていった。
彼女はとても繊細な人だった。
第一印象の裏には彼女の我慢と強さが隠れていた。彼女の内側に触れていく度に、守りたい、ずっとそばで支えたい、この先も一緒にいたい、というような気持ちが大きくなっていた。
そんな彼女が私に向けて書いたnoteをよく読み返す。当時はまだnoteという存在をあまり知っておらず、『彼女が投稿しているから』という理由で時々覗いていた。
私の誕生日の日。
何気なく覗いた彼女のnoteに私の影を見つけた。
少しの怖さと切なさと罪悪感を抱えながら読んだことを今でも鮮明に思い出す。
そこには彼女の目に映る私が美しく書かれていた。
「目の前の彼女は確かに笑っているのに、胸の中では泣いているような女の子。」
「彼女は無邪気に笑う女の子で、でもひどく繊細で脆く、しかしとても強い心を持っている人だった。」(彼女のnoteより)
この文章を読んだ時、すごく嬉しくて心が暖かくなったのを覚えている。
私は密かに、誰かにそう思われたいという願望があったのだと思う。
気づいてほしかったのだ。
しっかり私を見つめて言葉を贈ってくれている彼女だから、嘘のない言葉だから、よく私の心を震わせて涙を誘う。
気づいてくれたのが貴女で本当に良かったと心から思うよ。
私が彼女に心を開くことができたのは、紛れもなく彼女が持っている魅力のおかげだと思っている。
これは私の勝手な想像だけれど、彼女は万人を包み込めるような空気を纏っている。でもそれはきっと彼女の意思ではないし、そうするつもりもないのだろう。
それでも私は、彼女の持つその空気に何度も救われて何度も安心して涙を流してきた。
彼女と言葉を交わし、言葉を愛し、お互いのことも愛し、寄り添いあってきた私たちだからこそあの日の衝突は私に莫大な喪失感を与えた。
ここ最近よく彼女のことを考える。
彼女との思い出を振り返ったりもする。
彼女によく似合う花を思い出して無性に彼女に会いたくもなる。
彼女はどうやって私を思い浮かべるのだろうか。
私がたんぽぽを見て彼女を思い浮かべるように、彼女もまた何かを見て私を思い浮かべることはあるのだろうか。
私は彼女のことが大好きだ。
「私が男ならあなたのこと幸せにするのに」
と言った彼女の切なげな顔が頭から離れない。
「あなたは強いね」
と励ましてくれた彼女の手の温もりが忘れられない。
「ずっと味方だよ」
と何度も伝えてくれる彼女の声色をよく思い出す。
出会えてよかった。
歳が一個違いでよかった。
同じ性別でよかった。
同じ部活でよかった。
仲良くなれて良かった。
何が言いたいのかわからなくなってしまったけど、かけがえのない存在です。
大好きだよ。これからもよろしくね。