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LIFE STYLE DIARY #002 節分のしつらいで取り入れる和モダンな暮らしの季節感
【新月と満月の夜にお届けするインテリアと暮らしの小噺】
こんばんは。
インテリアスタイリスト utakata designの松田です。
思いつきではじめた、月の満ち欠けに合わせたインテリアにまつわる発信。
初回のテーマは「和モダン」。
日本の伝統・文化・歴史が大好きすぎる私ならではのテーマです。
旧暦 睦月(1月)1日 新月の夜。
お楽しみいただけますと幸いです。
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インテリア界隈では、日本の侘び寂び要素と北欧インテリアが結びついた「JAPANDI(ジャパンディ)」スタイルの人気が続いています。
私個人もとても好きなスタイルで、このテイストでのコーディネートのご要望をいただくたびにわくわくしてしまう次第です。
そもそも、このJAPANDIスタイルが流行する以前から、和モダン・ZEN(禅)スタイルも一定の人気を保っていたように思います。
日本好きの一人として、和のエッセンスを感じるインテリアスタイルが世界的に注目されているのは嬉しい限りです。
ちなみに「和モダン」「ZENスタイル」、どちらもシンプルですっきりとした印象のインテリアスタイル。
伝統的な日本の内装にはやや抵抗を覚える方も、JAPANDIや和モダンスタイルなら取り入れやすいのではないでしょうか。
和モダンスタイルの魅力は、シンプルな中にも日本の美意識が感じられる点です。
その代表的な要素の一つが、季節の移ろいを大切にする心。
スタイリッシュなマンションインテリアでも、季節の行事にあわせた「しつらい」を加えるだけで、ぐっと和の雰囲気を高められます。
和モダンインテリアに季節感を取り入れるなら、春夏秋冬それぞれの行事や季節の移ろいに合わせて、少しずつ演出を変えていくのがおすすめです。
その第一歩として、まずは間もなくやってくる「節分」のしつらいを楽しんでみてはいかがですか?
節分とは、季節をわける節目の日のことです。
本来は、立春・立夏・立秋・立冬の前日をすべて指し、季節の変わり目に邪気を追い払う行事ですが、現在では、立春の前日の「豆まき」や「恵方巻をいただく」風習が残っています。
2月3日になるケースが多い節分ですが、2025年は2月2日。
例年、我が家では「豆まき」は行わないものの、節分の少し前から小さなしつらいを楽しんでいます。
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ぜひ、ご自宅でも、玄関やリビングの一角に節分らしい和モダンなディスプレイをしてみてください。
黒や白のモダンな器に福豆を入れたり、シンプルな和紙で作った鬼の面を飾ったりするだけでも、季節感のある和モダンな空間が作れます。
【しつらいのポイント】
次に挙げる要素を組み合わせて、飾ってみてください。
1. 豆:鬼の目「魔目」を打つための道具と言われています。しつらいに使う際は、乾いた大豆を用意しましょう。
2.あたり棒(すりこぎ):鬼の持つこん棒に負けずに戦う武器としてしつらいに用い余す。
3.柊:とげのある葉が鬼の侵入を防ぐとされています。(飾るときには、とげに気をつけてくださいね。私は何回もささりました……)
4.イワシ:焼いたときの悪臭により鬼が去るいわれから、しつらいにも用います。
このほかに、お多福さんのお面や季節の花でもある椿を生けてもよいでしょう。
「春と秋はどこへ?」と感じるほどに、夏の期間が長く感じられる昨今。
それでも、季節の行事を通して、春夏秋冬-季節の移り変わりを楽しむ気持ちは持ち続けたいものです。
まだまだ寒さの厳しい時期ですが、春の到来を待ちわびながら健やかに過ごしましょう。
ここまでお目通しいただき、ありがとうございました。
次回は、月が満ちるころに。
「春に向けた心の整理術」をテーマに、冬から春への心の切り替え方や季節の変わり目に行う心身のケア、春を待つ時期の過ごし方のヒントなどをご紹介します。
どうぞお楽しみに。
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