『日本人画家 岡田謙三から学ぶ 〜幽玄主義的歌手奏流爆誕編⁉︎〜 』
『表現をする上で様々なアートに触れ、感性を磨くことが非常に重要!!』
具体的には
『見て』、『聴いて』、『触って』、『嗅いで』、『感じて』
アートに触れるとき、五感を全解放する
ある方との出会いによりこの重要性をしっかりと理解できました。
ー 日本人画家『岡田謙三』 ー
岡田さんは抽象画を中心に描かれていた日本人画家です。
日本を代表する画家であり、私にアートの「真髄」を教えてくれた恩師です。
勝手に「アートの師匠」だと思ってます✨
絵画作品や書籍「岡田謙三の生涯」「画家・謙三とともに」を通して非常に多くのことを学ばせて頂きました。
ちなみに、岡田さんの生涯やリーダーシップ、そしてパートナーシップについて、「やなぎあこ」さんが記事を書かれています。ご興味ある方はこちらへ。
さて、私のnoteでは、岡田謙三さんの作品や生涯から私が感じとった事を中心に記載していこうと思います。
岡田さんの作品の多くは「抽象画」です。日本の伝統的な美意識や色彩感覚、自然観に基づいた独自の絵画表現を行い、国際的に評価された日本人画家です。
あくまで私の解釈ですが…
「日本人としての誇りを持ち、日本人が本来持っている感性で心に思い浮かぶものをそのまま描いた本物の画家である」と私は思っています。
作風は「幽玄主義(ユーゲニズム)」とも言われ人気を博していた画家です。
岡田謙三さんの作品から教わったことで最も感銘を受けたこと。
それは『攻撃性が全くない心地よいアート』ということです。
「奇抜で目立ちたい」という作者の意志を作品から感じ取ってしまうアートなども世の中には多数あります。岡田さんの作品は全く違います。
『ほんのりと心が温かくなる。』『どこか落ち着く。』そんな作品ばかりです。
初めて岡田さんの作品を見た時は、衝撃でした。ネットや画集で見ていた作品とは全くの別物だったのです。本物の絵を見ないと正直、本物の良さは伝わりません。もちろん、画集で見た時も素敵でしたが、本物はレベルが違いました!!!!
改めて、アート作品は「本物を見たり、聴いたりしないと何も語れない」と実感しました。
作品を遠くから見た時と近くで見た時の印象もまた違いました。
近くから見ても鑑賞している方が飽きないような様々なタッチで、しかも丁寧に描かれていました。また、色を塗り直して試行を重ねた痕跡なども近くで鑑賞するとよくわかりました。
そして、「あえてここに!?この色を一塗り添えたのか〜✨」と…
このワンポイントがあるかないかで、作品の印象に大きな違いが出るんだなあと実感しました。
そして、とにかくきれい。派手ではなく、色合いが美しい。
一般的に暗いトーンの色を使った作品でさえ、明るさをほんのりと感じる仕上がりになるんです!
また、明るいトーンの色も明るくなり過ぎないように意識されながら作成しているのだとも感じ取れました。これは世阿弥の「陰」と「陽」の考え方に近いと思います。
明る過ぎず、暗過ぎず、まさに中庸!そんな心地良い色合いの作品が多い。
さらに、岡田さんがすごいところは、作品を見た瞬間に「THE岡田謙三」とすぐにわかるところです。癖はないのに、圧倒的な個性があるとはこういう作品のことだと思いました。
ご興味が出た方は「岡田謙三」で検索してみてください!!
さて!私は歌い手なので、岡田さんの作品を通して「歌唱」に活かすにはどうすれば良いのかを考えてみました。あくまで今の私の歌唱に対する考え方です。こういうアーティストになりたいという願望も込めて書かせてください!!
バラードは暗過ぎずに「陰」の中にほんのり「陽」が入るようにすること
アップテンポ曲は「陽」になり過ぎず「陰」も入るように構成すること
1曲を通して、攻撃性なく心地良い聴き心地にすること
飽きないように、大袈裟にならない程度のワンポイントを要所に入れること
クセをできる限りなくし、自分の素の声で歌う(飾らない)こと
副交感神経優位(リラックス)の状態で、力まずに歌うこと
この考えをオリジナルソング『レナトス』の歌唱では意識して録音しました。
仮歌ver.で初めて「レナトス」を聴いたとき、「これはカッコいい曲だけど、歌唱が非常に難しい曲だ〜💦」と感じました。
何が難しいって、今の流行りのような歌唱に引っ張られてしまいそうになることです。Adoさんみたいに刺激的で攻撃的な歌い方とか💦
さらに「レナトス」はロックテイストであり、無意識に格好つけて歌ってしまいそうになるという非常に誘惑に満ちた曲でした😂
しかしながら、
私は、アートの師匠である岡田謙三さんから学んでおります😤!!
私が目指す歌唱は、刺激的で攻撃性の強い流行りの歌い方ではなく、心穏やかに落ち着いて何度も聴いて頂けるものです。
レナトスは「陰」のロックな曲なので、ほんのり心を温かくしてくれる「陽」を入れることを意識した歌唱が重要と考えました。全体を通した構成は「中庸」です。
開始のAメロは「ラップ口調」になって格好付けないように注意しました。
ラップでもなく、メロディーでもない感じの表現、かつ低い声になり過ぎないように注意を払いました。
また、Bメロは語尾の処理が強くなり過ぎないように、優しくまとめることや声を張り過ぎないことも意識しました。
サビに関しては「陽」になり過ぎないように、そしてカッコつけないように素の歌声を信じて歌唱をしました。
それでは、今一度、ここまでの文章を思い出しながら聴いてください!
曲は!!「レナトウウウーーースッッ!!!!」←今週まで宣伝させて〜🤣
いかがでしょうか?意識していたところを私は表現できていたでしょうか?
まだまだ、表現しきれない部分が多いですが💦今、持っている全てを出し尽くしたと思っています。お聴き頂きありがとうございました😭✨
私の『歌唱』に対する考え方の軸は、岡田さんのお陰で完全に固まりました!!
今日から私をこう呼んでください!!
『ユーゲニズムシンガー soul(幽玄主義的歌手奏流)』←なんか恐い🤣笑
岡田謙三さんには心から感謝しています🙇
いつか、岡田謙三✖️ユニクロでUTを作成して頂く日が来るのではないかと密かに思っています!抽象画ブームが再び到来した際には、間違いなく、正当な評価を日本国内で受けることでしょう。
ー 岡田さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 ー
《ヘッダー写真》
『生誕100周年記念・没後40年 岡田謙三展 図録』表紙より引用
《参考文献》
北湯口孝夫(2003)『画家 岡田謙三の生涯』AI NETWORK Co.ltd.
岡田きみ著、小山内富子筆記(2009)『画家・謙三とともに』鹿島出版会
横浜美術館(2002)『生誕100周年記念・没後40年 岡田謙三展図録』横浜美術館
玉村恭(2020)『おのずから出で来る能』春秋社
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