津軽三味線コンサート

『響』と題された津軽三味線・浅野祥のコンサートに行ってきた。とにかく惹かれたのは和とジャズやクラシックとのコラボという点。ジャズ界から曽根麻央、クラシック畑からは西江辰郎、ビルマン遼平が演奏に加わってるとなれば期待しかなくて。ちなみに肝心の浅野氏については中村壱太郎のアート歌舞伎に参加してくれてたから名前を覚えてたけど、そこでしか聴いたことない。

二部構成で前半は和装で先ずソロで演奏。覚えたばかりの三味線の技巧の知識を引っ張り出しながら、ひたすら凄いと目を丸くして見てしまう。民謡の人だけあって声も伸びやかで気持ちいい。三味線と声だけ、1人でこれだけ表現ができるものかと息を詰めて浸ってしまった。

そのままソロでやるのかと思いきや、曽根麻央氏登場。ピアノと津軽三味線が合うのはヤノトアガツマで知ってたつもりだったけど、ジャズスタンダードのこれはまた違う味わい。浸り切って前半終了。

後半ではピアノ、トランペット、弦楽アンサンブルとのコラボ。ピアノの前の曽根氏は白で他の人は黒、他に白は三味線の胴だけなのでシンプルな舞台にコントラストが映える。そこに三味線と弦楽アンサンブル、ピアノ、トランペット、声の音色の違いと混ざり合いの妙。本編の締めは「じょんがら節」の独奏。そしてアンコール浅野氏作曲の「Miss My Home」でまたコラボ。2時間で、脳みそ沸くほど楽しめた。出かけては見るもんだ。良き出会いでした。

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