新しいガンダムシリーズはポリコレに屈してない
新しく始まったガンダムシリーズ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。前日譚とともに1話も放映されました。私個人的には今の所素晴らしい良作であると思いました。しかし今回の1話目放映後Twitterでは、「ついにガンダムはポリコレに屈した」というオタクによるツイが多く見られた。これは非常に残念な話である。というのも、ガンダムシリーズはファースト以降色んなことに挑戦して、沢山の監督達に作られたアナザーガンダムにより多種多様な作品が生まれた。にもかかわらず今回のポリコレガーは情けない限り。なので今回は「新しいガンダムシリーズはポリコレに屈してない」というのを強調する。
「ポリコレに屈した」と言われてる一番の要因は百合要素所謂同性愛描写でありましょう。しかしガンダムシリーズは今回の『水星の魔女』以前から同性愛描写は存在していた。最近でいえば『劇場版機動戦士ガンダムNT』のブリック・テクラート(劇中で「女性を愛さない」と発言)であったり『鉄血のオルフェンズ』である。もっと遡ると1999年に放映された『∀ガンダム』におけるグエン・サード・ラインフォードや、『機動戦士ガンダムUC』の漫画版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』でのアンジェロ・ザウパーだ。グエン・サード・ラインフォードは、ロラン・セアックが女装して以降ローラと呼び、最終回において、「私はローラを愛してる」と公言した。またアンジェロ・ザウパーは、フル・フロンタルに袖付きのメンバーとして拾われるまでは、男性に身体を売って男娼生活をしていた。このことを踏まえてガンダムシリーズはポリコレに屈したというのは明確なデマであり、ガンダムシリーズを浅くでしか知らぬ人が吹聴してるのである。それどころか∀ガンダムは富野由悠季監督の作品でもある。
ともあれ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は今までのガンダムの先にいくガンダムであり、ガンダムであることは変わらない。今回のポリコレと騒いでる人達はガンダムを何を持って理解しているのかナゾである。