窓越しの世界 2022.3.7~4.3
3/7【休息の分だけ】
8時間。
それ以上は頭を空っぽにして、受動的にしてみる。
創造する時間は休息の分だけ与えられる。
そんな気がする。
3/8【印象】
えいぎょう。
営業。
ずいぶん印象が違う。
3/9【眠りこそ】
寝具を入れ替えたい。
眠りこそ贅沢な時間を儲けたい。
3/10【その姿を目に浮かべて】
ふきのとう。
泥が落とされている。
その姿を目に浮かべて、感謝する。
3/11【知らないから】
知らないから、できる。
知らないから、歌える。
知らないから、動ける。
知ってしまうと、どうしても動けないものが生まれる。
知らないふりをしないと、動けないこともあるのだ。
3/12【相性】
レコーディングとピザ。
とても相性がいい。
3/13【春の吐息】
夕方になると湿度が増す。
温められた昼間の空気が急速に冷やされるからだ。
夜の湿度。
春の吐息。
3/14【壊れた椅子】
否定も肯定からも離れたところに、何があるだろうか。
存在を縁取る輪郭から離れたら、何に出会うのだろうか。
壊れた椅子が問いかけてくる。
3/15【いつも通りが】
心のときめきよりも、安心を選ぶようになった。
二日続けて、馴染みの中華料理店。
いつも通りが最高の贈り物。
3/16【朧げ】
携帯を持たずに出かける。
目当ての店は臨時休業。
夜の喫茶店は早仕舞い。
街を眺め、ただ眺め、歩く。
珍しく強い睡魔に倒れ込むように眠った。
揺れる世界も朧げ。
トトもその間、僕の懐で寝ぼけ眼。
3/17【それでもいいのさ】
夜にコーヒーが飲みたくなる。
そんな夜が、なんだか好きだ。
眠れなくなる?
それでもいいのだ。
3/18【早すぎる】
今週も金曜日が来た。
早すぎる。
早すぎるぞ。
3/19【コツ】
最高の火の通り具合の砂肝のコンフィ。
小さく切らないのがコツ。
3/20【縁】
突然の来客。
近いという恩恵。
縁。
3/21【戦争の話】
戦争の話をする。
たった5人の意意見交換に思う、世界の複雑さ。
3/22【早く横になれ】
二日目の夜ふかしに体がシグナルを出してくる。
眠れ。
早く横になれと。
3/23【躊躇いなくステーキを】
今日はダメかもしれないと思う朝。
それでも起き上がりスタジオにむかう。
疲労困憊で躊躇いなくステーキを注文すると、夜まで頑張れた。
3/24【共通項】
例えば、言葉を持たず。
あるいは、我を通さず。
愛されるものの共通項。
3/25【いつものように】
浅草寺が路地の向こう。
車でなかったら、僕の足はそちらへ向くだろう。
いつものようにちょっとだけ想像する。
違う選択の人生を。
3/26【その声の度に】
僕とトトだけの午後。
甘えん坊でよく鳴く子になった。
その声の度に、頬擦りしてあげるのだ。
3/27【靖国通りから】
靖国通りを走り市ヶ谷を横切る。
なぜか3月は、この道を通ることが多い。
行動範囲は限定的だけど、時代は流動する。
3/28【幸のため息】
髪を切って、青空の下を自転車で走る。
近所の公園で、同じマンションの子供とばったり。
小さく手をふって、意思の交換。
薄ピンクの白い花を見上げて、幸のため息。
3/29【今の新しさが】
時間をかけずしては見えてこない、変わらずに佇む物の価値。
今の新しさが、価値に変わることも想像しながら。
3/30【ジャンクを受け入れる体力】
真夜中のスーパーマーケット。
カップラーメンを手に取る時。
少しの罪悪感を振り切って買い物カゴに入れる時。
心地よい疲労と、まだジャンクを受け入れる体力が残っている。
3/31【人類の要】
共同体の安定要素は共通項。
前提に由来。
人類の要。
4/1【燻らせていた思い】
異分野を感じること。
異分野にこそ自分の場を知る鍵がある。
珈琲と煙草の香りの中で、かつて燻らせていた思い。
4/2【それしか】
一から積み上げていく。
高校生のあの頃と同じ。
ただ繰り返す。それしか方法はない。
4/3【桜の味】
桜の味は、遠い春の味。
いつの春かも定かではなく、それが果たして春なのかも。