日本語が劣っているわけでは無い
いつだったか、カレンカーペンターの日本語のsingを聞いた時、「あれ?日本語ってこんなに良かったっけ?」そんな風に思ったのを思い出した。
改めて聞きなおすと、やっぱカレンは凄いんだなと関心。
歌声紀行で言う所の、倍音のピッチ感がやっぱり素晴らしい。
もしかして、僕が歌として最初に惚れ込んだのは、カレンだったのかも知れないと、ふと思い、、、やっぱカレンだ。
1995年のドラマ「未成年」で使われていたカーペンターズの音楽に魅せられた僕は、高校生活の電車通学中はほとんどカーペンターズを聞いていたと思う。
車窓の景色と、何となく入ってくる英語の歌詞、何より歌が心地よくて、意味はそんなにわからなかったけれど、とにかく最高の気分だった。
特にこの「青春の光」という曲が好きで、僕はその頃まさに青春を生きていて、どうしたってその曲を口ずさまずにはいられなかった。
決して高いキーでは無いカレンの歌声が、こんなにも刺さるのは、そしてこんなにもメロディーが入ってきてしまうのは、しつこいようだけど、彼女の声の向こうにもっと奥ゆかしい「倍音」を感じるからに違いないと思ってしまう。曲はもちろんいいのだけれど、その良さを生かす最高のボーカルだ。倍音に対しても、すごく素晴らしいチューニングがされている。
話を元に戻すと、彼女の歌うSINGは、紛れもなく日本語だけれど、日本語かと疑わしくなるくらい音楽的で素晴らしい。
そして日本語だって、やればできるんだと思わずにはいられない。
ほんとうに歌が歌える人に言語は関係ないのだと、衝撃を受けたことを思い出した。