潮は引くけど、必ず満ちる
潮時が肝心だよ。
そう言われた。
実際、そんな言葉を投げかけられると本当に心が痛い。
そんな風に外からの言葉に心が折れて消えていった才能は、確かにあると思った。
そういえば、いつからか自分の才能のことなど、どうでも良いと思うようになった。
なぜって?
そりゃぁ、才能が無いって思うことの方が多いから、そんなこと考えていたらつまらないでしょ。
才能なんて、無いなりに理想を求め続ければその都度出来上がったものに喜びみたいなものがあって、それを誰かが才能だって言ってくれることがある。
ただそれだけのことだ。
「僕は潮時なのかもしれない。」
そんなことは、もうずっと心の片隅で思っている。
だけど誰かの励ましがあるから、こんな風に書いたり歌ったりを恥ずかしげもなく披露しているのだ。
誰かが誰かに「あいつは潮時だ」と、
芸術や音楽の世界はそんな思いが螺旋を描き、経済と対面している。
実際にそう言われると、それは、辛いよな。
いや〜辛い。
みんな辛いんだろうな。
声に出せないんだろうな。
声に出したら負け、みたいな?
でも、芸術や音楽は弱虫だ。
弱虫が、弱さを高らかに歌ったり、描いたりするんだ。
だから、
僕自身、潮時だって思うけど、今日も練習して、まずは僕が僕の歌を褒めてあげよう。
精一杯前向きに考えるのならば、
潮は引くけど、必ず満ちる。
さあ、練習しよ。