第49回(2021年)総選挙議席シミュレーション(東京)
今月31日に予定されている衆議院選挙の議席シミュレーションをしてみました。基本的には次のような定義で行っています。
1.与党候補VS野党候補、与党候補VS野党候補VS維新候補(除く大阪、兵庫)
前回の2017年衆議院選挙での与党候補から野党候補の絶対得票率(※1)を引いた数字が-3.5%よりも数値が上の場合には与党有利、下の場合には野党有利としています。(※2)また、2017年の時点で立憲民主党と希望の党で野党が分裂している場合や維新候補がいる場合には、原則として維新を除いた票を合計した票を野党票としています。なお、原則に当てはまらない場合には補正であることを明記した上で、理由を明示しております。
また、参考として前回2017年総選挙で維新候補が出て今回不出馬のケースでは、自民票に乗っかった場合と乗らなかった場合の絶対得票率も併せて載せております。
2.与党候補VS立国社候補VS共産候補、与党候補VS立国社候補VS共産候補VS維新候補(除く大阪、兵庫)
与党候補から野党候補の絶対得票率(※1)を引いた数字が-2.5%よりも数値が上の場合には与党有利、下の場合には野党有利としています。また、2014年の時点で野党間で分裂している場合には、原則として維新を除いた票を合計した票を立国社票としています。なお、原則に当てはまらない場合には補正であることを明記した上で、理由を明示しております。
また、参考として前回2017年総選挙で維新候補が出て今回不出馬のケースでは、自民票に乗っかった場合と乗らなかった場合の絶対得票率も併せて載せております。
3.1,2以外のケース
理由を付記した上でシミュレーションをします。
4.その他、候補者の追加、辞退があった場合には表を差し替えます。その場合には差替えの旨を記載します。
表の読み方
◎(有力) ○(リード)
以上が当選確率の高い候補
△(接戦やや優位) ▲(接戦やや劣勢)
以上が競り合いでどちらも勝つ可能性のある選挙区
東京1区(自民やや優位)
東京都知事選に立候補した維新候補が出馬していること、海江田の年齢、僅差での当選を考慮し、自民やや優位と予想。
東京2区(自民やや優位)
希望票は鳩山票という特殊性があり、票をそのまま合算することは難しい要素がある
東京3区(自民リード)
東京4区(自民リード)
東京4区の立民党予定候補は東京15区に鞍替え
東京5区(立民やや優位)
れいわ候補は2%程度、維新候補は4%程度野党票から流れると想定(10/16
にれいわは候補を撤退
東京6区(立民リード)
東京7区(立民有力)
東京8区(自民やや優位)
東京9区(立民やや優位)
自民党候補が地元と縁がない候補のため
東京10区(自民やや優位)
希望候補が若狭勝という特殊な要因があるため、単純に足せない要素がある
東京11区(自民リード)
東京12区(公明リード)
東京13区(自民リード)
東京14区(自民リード)
東京15区(保守系無所属やや優位)
東京16区(自民やや優位)
維新、共産が今回は候補を擁立。また、立民党候補は新人候補
東京17区(自民有力)
東京18区(立民リード)
東京19区(立民リード)
東京20区(自民リード)
東京21区(立民やや優位)
東京22区(立民やや優位)
東京23区(自民リード)
2021年10月13日に共産党が東京23区から候補者を撤退させる報道を受け、予想を修正。自民○を➡自民▲立民△に変更(2021.10.13付記)
東京24区(自民リード)
東京25区(自民リード)
自民 ◎×1 ○×8 △×5 (▲×5)9~14~19
保守系無所属 ◎×0 ○×0 △×1 (▲×1)0~1~1
公明 ◎×0 ○×1 △×0 (▲×0)1~1~1
立民 ◎×1 ○×3 △×5 (▲×5)4~9~13
東京ブロック比例予想
自民 6 立民 5 公明 2 共産 2 維新 2
私、宴は終わったがは、皆様の叱咤激励なくしてコラム・エッセーはないと考えています。どうかよろしくご支援のほどお願い申し上げます。
(※1) 絶対得票率:候補者の得票数を有権者の総数で除した比率。候補者の得票数を得票数を総数で除した相対得票率よりも、棄権者の投票行動の可否を考慮しているため、得票率の経緯を探る上で優れている。(有権者の流出入、新たな有権者の登録、有権者の死亡といった点では厳密な意味では絶対とは言えない)
(※2) シミュレーションで共産党を含めた野党の得票数が与党の得票数を上回るケースが多いという主張がママ見られるが(例:週刊朝日 「自民64議席減の予測 石原伸晃 下村博文、萩生田光一も当落線上か」https://dot.asahi.com/wa/2021092800047.html?page=1)、2017年の選挙において野党が共産党との選挙協力で一本化した選挙区では、与党側も共産党票に匹敵する保守票を掘り起こしているケースが多く見られるため、単純に足せばいいというものではないというのが筆者のスタンスである。筆者は今回の衆議院選挙において、野党が有利と言える状況に至るには"立国社+共-3.5%>与党候補"が必要であると想定した。
参考
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