【書評】自己啓発本「伝え方が9割」の解説と所感 Vol.1
「なぜ自分の言葉は相手に伝わらないのか?」
「どんな言葉を使ってお願いしようか?」
そんな悩みを一度でも持った方は多いのではないだろうか?
この国では特に言語数が多い中で、何を使うのかはその人のセンスによって導かれるからこそ難題である
しかし、そこにルールや方法があれば便利ではないだろうか?
本書にはそんな答えが沢山つまっている
これは、コピーライターの佐々木圭一さんが書かれた本で、「伝え方」についてシンプルな技術をベースに書かれている
Vol.1では「イエスに変わる7つの切り口」にスポットをあてて解説していこうと思う
① 相手の好きなこと
自分の好きなことではなく、相手の好きなことを想像して考える
◉まったくあなたに興味がない人がいたとして、その人をデートに誘うときの言葉
改善前「デートしてください」
→あなたのメリットでしかない
改善後「驚くほど旨いパスタどう?」
→相手の好きなことをもとにつくり、相手のメリットに変わった
◉ファストフード店のスタッフが、時間がかかってしまう料理を運ぶまでにお客さんにいう言葉
改善前「4分ほどお待ちいただけますか?」
→あなたのメリットでしかない
改善後「できたてをご用意します。4分ほどお待ちいただけますか?」
→できたては嬉しいという相手のメリットを作る(できたてなのは当たり前であるが)
② 嫌いなこと回避
相手の嫌なことから言葉をつくる方法
「こちら嫌いでしょ、だからやらない選択をしましょう」という切り口
◉芝生が踏まれて困っている時に立てる、注意書きの立て札に記載する言葉
改善前「芝生に入らないで」
→あなたのメリットでしかない
改善後「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」
→相手の嫌いなことからつくり、あなたのお願いを聞くことが相手のメリットに変わった
◉チカンが多発する地域に貼るポスターに記載する言葉
改善前「チカンに注意」
→あなたのメリットでしかない
改善後「住民の皆様のご協力で、チカンを逮捕出来ました。ありがとうございます。」
→相手の嫌いなことからつくり、あなたのお願いを聞くことが相手のメリットに変わった
③ 選択の自由
2つ以上の相手の好きなことを並べることで、前向きに相手が選べるようにする技術
◉まったくあなたに興味がない人がいたとして、その人をデートに誘うときの言葉
改善前「デートしてください」
→あなたのメリットでしかない
改善後「驚くほど旨いパスタの店と、石窯フォカッチャの店どちらがいい?」
→相手の好きなものである上に、選べることで、相手のダブルメリットになる
以上「イエスに変わる7つの切り口」から3つを解説した
Vol.2では、④ 認められたい欲、⑤ あなた限定、⑥ チームワーク化、⑦ 感謝にフォーカスして解説していく
あなたの未来が少しでも良い方向に行きますように
相手の「イエス」を引き出そう