【MBA】アカウンティング基礎DAY6:財務諸表で意思決定できるようになる
2024年にグロービスを卒業したので、これまで受講した科目を振り返り学びをまとめます。
一生に一度のMBAライフを楽しみましょう!
※本記事は自分自身の学びの整理で、授業内容全体の共有はしません。
テーマ
財務諸表で意思決定できるようになる
授業内容
今回の最終回では、これまでの学びを統合し、予測財務諸表を作成する演習に取り組みました。
具体的には、各項目の数値の算定根拠を明確にし、実務に役立つ形での作成手順をまとめ、意思決定の基礎となる予測財務諸表を完成させました。
予測において必要な仮定を立て、数値計画を策定することは簡単ではなく、予習段階では「机上の空論」と感じる場面もありましたが、演習を通じて実際の事業に即した形にするためのコツを得ることができました。
数値の裏にあるストーリーを描くことや、各項目がどのように事業運営に影響を及ぼすかを理解し、より説得力のある財務諸表の作成ができるように予習したつもりでしたが、まだまだです。。。
自分の学び、自社への落とし込み
開業費の正しい扱い方
開業費は企業設立や新規事業立ち上げ時の初期費用ですが、営業活動とは異なるため、営業外の費用に分類されるべきものであることを学びました。
これまでは、開業費をどの項目に計上すべきか迷いがあり、営業費用に含めてしまうこともありましたが、今回の授業での指摘により、経理上の適切な処理方法を理解しました。
実際の事業においては、開業費の位置づけを誤ると、収益性や営業利益の数値に影響を及ぼすため、経営判断が誤ってしまう可能性があります。
今後は、開業費と営業活動における費用を明確に区別し、財務諸表に正確に反映させるようにします。
この理解は、企業のキャッシュフロー管理においても重要な影響を持つため、資金調達や投資の判断においても活用していきます。
予測財務諸表の妥当性評価
作成した予測財務諸表の妥当性をどのように評価するかについても学びました。
特に今回は、人件費が少ないためにROEが上昇している点が見受けられ、異常な数値として捉えました。
これまでは予測財務諸表の作成自体に集中していたため、実際の妥当性評価までは十分に行っていなかったことに気づきました。
今後は、競合他社との比較も含めて評価を行い、自社の財務状況が市場全体の中でどのような位置にあるのかを把握することが重要だと考えます。
ROEなどの指標を基に競合と比較することで、自社の強みや改善点が浮き彫りになり、財務目標の設定にも役立つでしょう。
この分析は、資金調達や投資家向けの説明においても説得力を高めるものとなります。
定性と定量の両輪を重視した意思決定
今回、予測財務諸表作成を通じて、定性分析と定量分析の両方を重視することの重要性を再確認しました。
どちらのバランスも非常に大事で、特に事業の背景や市場動向といった定性面を先に考慮することで、定量分析の精度も高まると感じました。
まず事業のイメージや方向性を定性分析によって明確にした後、定量的なデータを基に意思決定を行う流れがおすすめかなと。
しかし、事業に対する強い思い込みや先入観があると、定量分析においてもバイアスがかかるリスクがあります。
これを避けるため、チームメンバーに定量分析のサポートを依頼し、客観性を保ちつつより精度の高い財務予測をしていきます。
経営判断の場面では、データに基づく冷静な判断が求められるため、組織全体での協力が鍵ですね。
全体まとめ
これまで財務諸表に対する理解は表面的なもので、ざっくりとした確認にとどまっていましたが、現在の数値データから未来を予測する方法を具体的に学ぶことができました。
銀行や投資家といった外部関係者にも説得力のある説明ができるようになり、企業の財務状況や成長見通しについても自信を持って話せるようになって良かったです。
実務においては、まず毎年、次年度の予測財務諸表を作成し、経営判断の精度を向上させていきます。
数字の扱いが得意でない私にとって、メンバーとの協力が不可欠であり、チーム全体での予測作成をしていきます。
また、自分の弱みを認め、できない部分については社員に率直に伝え、フォローしてもらうことで、チームとしての強みを生かした予測を行います。
さらに、社員を巻き込むためには、自分自身が財務諸表を読解し、意思決定に基づくストーリーを共有することが重要です。
財務データが単なる数値にとどまらず、会社の将来を描く材料であることを示し、社員に納得感を持ってもらうことが、組織全体での共通認識の第一歩かと。
定性・定量の両面からの理解を深め、社員にも積極的に財務分析の意義を伝えることで、組織強化をしていきます!
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