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[ネタバレ] ミュージカル 刀剣乱舞 「真剣乱舞祭2022」 考察

演出のネタバレします。
内容を知りたくない方は、回れ右してください。




2022年5月8日(日)
ミュージカル 刀剣乱舞「真剣乱舞祭2022」@サンドーム福井


千秋楽まで待っているつもりが初日配信を食い入るように見ていました。
審神者ほいほい刀剣乱舞くんコワイ。

今回は2018年で盛り上がった「祭」が復活です。
「疫病退散」「此岸と彼岸」「魂(神)を送る」がテーマ、かな?


「静かの海のパライソ」「東京心覚」未履修のため、そのパートは予想です。

平将門公が「魂」なのか「神」なのか不明のため併記しています。
「神送り」と歌っているので、神さまでいいのかなという気もしていますが…


その後「東京心覚」を見て、考察を追加しました。

[東京心覚を見た] ミュージカル 刀剣乱舞 「真剣乱舞祭2022」 考察



疫病退散

客入れSEが祇園囃子っぽい曲調でした。

京都・祇園祭りは「疫病退散」のお祭り。
(疫病蔓延の影響で開催できないのは皮肉ですね)


今年の祭りパートも祇園祭を模した鉾が出てきます。
この鉾には長刀があるので「長刀鉾」をあらわしています。

長刀鉾は現在、刃のない別の長刀が使用されていますが、三条宗近が奉納した長刀が使用されていました。


御神体は屋根に乗っているこんのすけと思ったのですが、九十九神の男士が乗っているから男士?

2018年では三日月宗近・小狐丸、2022年は小狐丸・鶴丸国永と「三条宗近」に関係のある刀が鉾に乗っています。
(鶴丸を作刀した五条国永は、三日月宗近の弟子の諸説あり)


こんのすけねぶたも出てきます。
こちらに乗っているのは三大怨霊と恐れられる平将門公。

ねぶたは「精霊送り」「彼岸へ渡る道しるべ」の役割があります。


此岸と彼岸

らぶフェス通しのテーマ「此岸と彼岸」
この祭りはその狭間で行われています。

今回は全員おそろいの衣装(2018は上っぱりが同じで下は戦闘服)
神聖な神の色、禊の色ともされる白い衣装で神々しい。
足元も全員、こはぜ白足袋で「刀ミュくん褒めたたえられていいと思う」となりました。


魂(神)を送る

此岸と彼岸を繋ぎ、魂(神)を送るための「船」が各所に出てきます。

最初に船に乗って現れる女面は「シテ」で、此岸と彼岸を渡す役割なのかな?
シテならば、男士たちが白装束で行なっていた祭りは奉納の舞?
帰りの船に女面が乗っていなかったのは此岸だから?(背景が朝焼けの稜線)

女面・将門公・男士の関係性が不明なので、東京心覚を見ます。はい。


将門公も船で現れ、我らが榎本武揚氏も電飾キラキラの船に搭乗。
(榎本武揚氏が射出されて登場するの、本当に意味不明で最高です)

ライブパート1曲目にクルーザーの幻覚が見えるのも「船」の意図があると思います。

女面の乗る小舟で「此岸と彼岸」を繋ぎ、狭間を船で彷徨っている将門公を祭りで送り、エレクトリカル・タケアキ・パレード船で彼岸へ渡す。


2018年は「四神」
2022年は「船」

テーマは変更していますが、根底は同じで「彷徨っている魂(神)を送る」

此岸に残した想いが強く、彷徨っている魂(神)のお迎えが、底なしにご陽気な榎本武揚氏ならば「渡るしかない」状態ですね。笑


「問わず語り」で小竜くんが「忘れてくれと」と歌った時に、江水散花雪の民は血を吐いた…

男士たちが出陣先で覚えた痛みや悲しみも「送って」いるんですね。
穏やかな表情で歌い、彼岸に繋ぐ船から降りて、此岸の本丸へ帰還する。

良い「祭り」でした。

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うた
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