東大空手部による英語中級解説と逆評定
今年はコロナにより休講や課外活動禁止、オンライン授業化など、いろいろと大変なことになっていますが、そんな中で新入生の頭を悩ませているものの1つに
最新の「逆評定」が無い
というのがあると思います。(持っている方もいると思いますが)そして新入生がよく分からぬであろう
「英語中級の抽選システム」
ここではそのシステムの解説と、ささやかながら、東大空手部2年による最新の英語中級逆評定を送りたいと思います。
ーーーーーー1.「英語中級の抽選システム」ーーーーーー
1.1 「英語中級」とは
まず「英語中級ってどういう仕組み?」ということから解説します。
英語中級は総合L系列に含まれる教科ですが、2年生のAセメスターが終わるまでに文科生はL系列から9単位、理科生は3単位を取らなければなりません。
L系列には英語以外に中国語やスペイン語などの第二外国語、またアラビア語やタイ語などの第三外国語的立ち位置の言語を扱う講義が存在しますが、まぁ大体の人は英語を取りますよね。今まで勉強してきた分、ある程度できるわけですし。
でもある1つの講義に生徒が集中してしまうと、仮に選抜試験をやるとしても、必ず初回講義では教室がいっぱいいっぱいになって、教師とか教室のキャパシティが持たないですよね。
ということで英語の講義については抽選により人数を最初から分散させてしまおう、っていうのが英語中級の抽選システムができた理由です。
……まぁ全部妄想なんですが。
…………。
と、とりあえず1年生はL系列に含まれる英語中級が必修と同等レベルになっています。そしてそれはみんな、1ターム(1単位)分と1セメスター(2単位)分を取ることになっています。どのターム、セメスターで取ることになるのかは、クラスによって異なります。
(以下の写真にある(総合科目L系列)っていうのは全部英語中級のことです。)
したがって理科生は落単しなければ1年のうちに総合L系列を取り終えることができる、ということですね(^ ^)
もちろん、あくまで「必修と同等レベル」であって、落としたからといって再履修とかが求められるわけではありません。2年生のAセメスターが終わるまでに単位を揃えられていれば、自由にやっていいのです。まぁ2年生になると少し抽選面で勝手が違うのですが…。
1.2 「英語中級」の種類
で、抽選の話をする前に少し前提となる話をしておきますが、シラバスを参照してもらうと分かると思うんですが、英語中級には「クラス指定〜型」と「全クラス型」ってありますよね。
「クラス指定〜型」っていうのは文字通り、そこの「対象」欄に記載されているクラスしか受講することはできません。で、このクラスってのは文科理科に跨って指定されています。つまり英語中級は文科生と理科生が一緒に受ける、ってことですね。
「全クラス型」っていうのはその制限が無くなります。そして学年は1年生だけでなく2年生も対象に入るようになります。
先ほど2年生になると勝手が違うと書きましたが、2年生では「全クラス型」しか基本的に取ることができません。なので選べる自由度も下がってしまうということです。もしその時授業内容がつまらないモノばかりだったら悲惨ですよね……。しかも抽選に落ちてしまったら履修できず単位不足で……。
1.3 抽選
はい、抽選の話に入ります!
抽選に参加するためには教務課が定めた期間中に、どの教員の英語中級を取りたいか、希望順位をつけて登録しておく必要があります。この時、登録は「クラス指定〜型」と「全クラス型」で別々に行うことができます。
抽選期間中になると履修MENUのところに「抽選科目登録」的な欄が追加されます。実際その期間になって登録ページに進むと、そこには「クラス指定〜型」と「全クラス型」みたいに分かれた2つの欄があると思うんですが、先に「クラス指定〜型」のページについて。
一方の「全クラス型」。これは第3希望までしか登録できません。
こんな感じで逆評定とシラバスの授業内容を参考に順位をつけて登録。結果を待ちます。
抽選結果が分かると上みたいな感じで表示されます。「当選」って書かれたところが受講するところですね。これで無事英語中級の履修が完了したことになります。
Twitterをやっている方であれば、もしかしたら過去に東大生が「対戦よろしくお願いします。」という文言に抽選の画像を添えてツイートしているのを見たことがあるかもしれませんね。
1.4 注意点
いくつか注意点。
上の画像みたいにすんなり行けばいいんですが、第1希望が毎回通るとも限らず、場合によっては全部落ちる時もあります。
抽選はまずみんなの第1希望を通し、次は第2希望を通し…、っていう感じで行われます。なので、定員が埋まり次第、それ以降の希望者は全て落選になるんですね。となると、第1希望を「大仏」っていう一番楽な教師(激戦区)にして落選したとき、「仏」教員はそこを第1希望に持ってきてる人によってさっさと定員に達している可能性があるので、第2希望以降で「仏」教師を登録していても落選する、という感じでドミノ倒しのように落選するリスクが存在するわけです。まぁ、第1希望をどうするかはある種の心理戦ですね。そして毎年第1希望「大仏」チャレンジをして成功している人がいるのも事実です。
「え?全部落ちた場合はどうするの?」って思う新入生もいるかもしれません。こういう時は人数が少ないところ(要は人気の無いところです)で追加募集がかけられるので、そこで登録をすることになります。まぁこういうのって大体「大鬼」教員とか、点数来にくい教員しか残ってないので避けたいところなんですが……。
(追記:今年は4/6から追加募集がかけられるそうです)
ちなみにそもそも抽選期間での登録を忘れた場合、自動的にこのルートに入りますので、どうか気をつけて……。
あと「全クラス型」についてですが、「全クラス型」と「クラス指定〜型」はそもそも曜限が違う可能性もあり、したがって抽選で両方当選する可能性というのは十分にあり得ます。その場合、2つ受講することもできますし、「クラス指定〜型」の当選を破棄することもできます。「全クラス型」の登録を破棄することはできないので注意してください。
このやり方、一見すると「なんの得があるんだろう」と新入生は思うかもしれませんが、なんと「全クラス型」には「大仏」がいる確率が高かったりするんですね…。なので、「クラス指定〜型」と「全クラス型」で上位希望に「大仏」や「仏」を揃え、いざ「クラス指定〜型」で落選して「大鬼」教員に当たることになっても、「全クラス型」で「大仏」教員に当選していれば、そちらに乗り換えて「大鬼」は切る、ということができるわけです。実際同期がそれに成功してたりしました。
ーーー2.空手部2年による英語中級教員の逆評定ーーー
さてお待たせしました。空手部2年メンバーが去年受けた英語中級教員の逆評定です。
もしかしたら親切な上クラとかから既に情報とか貰ってたりするかもしれませんし、何日かしたら時代錯誤社の方からクラス毎に逆評定が販売されるかもしれませんが、その参考という感じでもいいので、ご覧になっていって下さい。
2.1 三吉 美加
○小説好きにおすすめ ○考察好きにおすすめ ○好きなテーマでプレゼンすると点数がくる ○扱う小説が面白い ○知的な好好婆 ○平易な文章を深読み ○時代背景など周辺知識が身に付く ○小説を読む面白さを教えてくれる ○眠くない授業 ○優しい ○文章読みやすい ○日本語のプレゼンで加点 ○サルでも分かる教養 ○翻訳見ればストーリー分かる
×英語が上達するかと言われたら…
・教員が教養人 ・授業態度よければもっと点数くれた気がする ・プレゼンよければ加点システム ・文化人類学の先生 ・親戚にいそうなおばちゃん
2.2 平賀 優子
○授業めっちゃ楽 ○発音の授業 ○テストも楽 ○課題なし ○先生優しい ○単位はほぼくる
×遅刻1回が命取り ×人気なので抽選外れやすい ×授業中の発表・問題解答は指名制
2.3 サーギル・ジェームズ・クリストファー
○優上取れる ○内容面白い ○優しい ○とにかく先生いい人でおすすめ ○レポートの内容多くても読んでくれる
×エッセイえぐい ×やってる内容日本語でも分からん
・プレゼンあり ・英語力必要 ・髭で口が見えない
2.4 加治屋 健司
○翻訳さえできれば点数くる ○授業ゆるい ○発言点 ○優しいメガネのおっちゃん
×毎回、前回の授業内容から小テスト ×小テストで点差がつきにくい ×美術系の話 ×美術に興味ないと何言ってるのか意味分からない ×78良にするな、80優にしろ
・なんか芸術系の講義も持ってる ・1ターム分なら翻訳持っているが? ・いっぱい発言すると良い ・小テストの平均点悪くて下駄履かせたことある
2.5 勅使河原 美保子
○扱うテーマは面白い ○点数はくれる
×ワークシート埋めるのつまらん ×英語力つかない ××テストは全て初見の文章なので努力ではどうにもならない ×英弱には辛い
2.6 小野瀬 宗一郎
○めっちゃ優しい ○気さく ○点は来やすい ○発表すると加点
×小テストの語彙がむずい ×アイルランドのマニアックな知識だらけ ×教材の物語がつまらないor謎 ×眠い ×音読させられる
・教材はブライアンフリールの演劇の脚本 ・考察厨は楽しめるかも
2.7 岩佐 将志
○めっちゃ優しい ○説明が分かりやすい ○教材の英語が読みやすい ○小テストが難しくない ○短所があまり見当たらない ○余裕 ○テスト回(1回目に日程告知)と自分の発表回だけ出ればおk
×教材の内容が社会学でALESAみたい
・アンソニーエリオットの社会学の論文を読む ・他の人と協力プレイするといい ・テスト回は出席しよう ・かなりおすすめ
2.8 佐藤 洋一
○中学英語 ○楽単 ○出席しなくても単位くる ○テスト簡単 ○テンション高い ○馴染みやすい ○優しい
×金曜一限 ×ノリについていけない時がある ×授業始めに出席と小テスト ×発表
・小テストは単語のみで範囲指定される ・難しい単語はあまりない ・発言ボーナスあり ・発表はビジネス英語が絡んでいれば内容は自由 ・顔がのび太
2.9 牛村 圭
○文章は面白い ○楽単 ○一人暮らしの味方 ○自炊推奨してくる ○自分の和訳の回以外は出席しなくていい
×授業眠い
・本文の和訳が振り当てられる。1回10行ほどで2回当たる ・本文の内容は日本史(去年は幕末史)
2.10 大橋 理枝
○若かりし頃のアイドル感 ○英語力はつく ○分析力身に付く ○くしゃくしゃの笑顔カワ(・∀・)イイ!! ○基本的に怒らない ○ナメた態度でも神対応 ○遅刻・絶起に優しい
×オタクっぽい喋り ×説明長い ×プレゼンへの質問がちょいちょい重い
・レトリック批評 ・コミュニケーション学の先生 ・良い意味でも悪い意味でも典型的な頭いい人
2.11 ロビンズ・ロジャー
○レポートはA4一枚分くらい毎回書いておけば優いける ○とりあえずいい人 ○1発言したら10広げて解釈してくれる ○レポートには毎回フィードバックが来る ○最後のエッセイは文字数多そうに見えて実はそうでもない
×毎週レポート、最後はエッセイという名の軽い論文 ×小説が所々読みづらい ×というか小説が手に入りにくい ×フィードバック時々溜める
・内容薄くてもいいから書け ・駒場祭に出現 ・出席は時々最後に取る ・遅刻はあまり気にされない ・とりあえず分かった風オーラ出して乗り切れば気に入られる
2.12 小川 浩之
○優しい ○毎週頑張れば79良くれる
×毎週A4で1枚の要約レポート ×点数の差っ引き方エグい ×口調がウザい ×毎週7ページくらいの英文読まされる ×ガチプロ多かった
・内容は世界史(めっちゃ細かい)を英語で読む ×毎週のレポート:40点(1枚10点)、プレゼン40点、質問等の授業参加20点
2.13 川崎 修一
○優しい ○陽気 ○頑張れば優くるというのが専らの噂 ○ウザくない
×俺は71良だった(頑張ったのに) ×読まされる英文はウザい ×期末難しかった ×毎週小テスト ×タイムマネジメントできない ×眠い
・英語で英語の文法書を読む授業(授業自体は日本語) ・毎週の小テスト×13回→40点、期末60点
2.14 遠藤 泰生
○寝ても多分減点ない ○遅刻も多分減点ない ○積極的に質問に行けば加点
×予習多め ×どこまで読んだか忘れる ×誰を当てたか忘れる ×小テストの内容が告知と違う ×読んだ文章がつまらない
2.15 藤尾 美佐
○優上取れる ○レポート好きにはたまらない ○プレゼン力つく ○実践的で面白い ○頑張ればいい成績 ○いやだから面白いんだって ○おすすめ
・英語でいろいろ発表できる ・たくさんの英語プレゼン ・レポートたくさん
2.16 大井 赤亥
○そこに存在するだけで優は固い
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新入生の英語中級に幸あれ!!
(東大空手部2年一同)
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