走れクスツ(Pカップ童話)
走れクスツ
クスツは激怒した。
必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
クスツには周回がわからぬ。
クスツは、シャニ村のPである。
冬優子をママ扱いし、"あさかほ"と遊んで暮して来た。
けれども女性声優に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明クスツはシャニ村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシャニマスの市にやって来た。
クスツには石も、金も無い。
iPad Airも無い。
大学生協の、カスみたいなパソコンと二人暮しだ。
クスツは、巷で話題のシャニマスが気になり、はるばる市にやって来たのだ。
先ず、数々のグッズを買い集め、それから秋葉原のcoギャラリーをぶらぶら歩いた。
クスツには竹馬の友があった。
セリヌンティウスPである。
今は此のシャニマスの市で、女性声優の追っかけをしている。
その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。
歩いているうちにクスツは、まちの様子を怪しく思った。
ひっそりしている。
もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。
のんきなクスツも、だんだん不安になって来た。
路で逢った若いPをつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆がUOを切って、女性声優の話に興じていた筈はずだが、と質問した。
若いPは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「王様は、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「トワコレ、というのですが、誰もそんな、石を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは真乃、果穂Pを。
それから、霧子、雛菜P。
それから、冬優子、にちかP。
それから、円香、あさひPを。
それから、八宮、月岡、田中、白瀬…。」
「おどろいた。国王は乱心か。」
「はい。」
聞いて、クスツは激怒した。
「呆れた王だ。生かして置けぬ。」
クスツは、単純な男であった。
タペストリーを、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。
たちまち彼は、巡邏の警吏に捕縛された。
調べられて、クスツの懐中からは「ほのかにあまい」(https://x.gd/oMVgw)が出て来たので、オタクが集まってしまった。
クスツは、王の前に引き出された。
「この女性声優の写真集で何をするつもりであったか。言え!」
暴君ディオニスPは静かに、けれども威厳を以て問いつめた。
その王の顔は蒼白そうはくで、眉間の皺は、刻み込まれたように深かった。
「市を暴君の手から救うのだ。」
とクスツは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」王は、憫笑した。
「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」
「言うな!」とクスツは、いきり立って反駁した。
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。死んだ死んだ喚く割に、結局完凸させているではないか」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」
こんどはクスツが嘲笑した。
「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、下賤の者。」
王は、さっと顔を挙げて報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、LEVEL7送りになってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ。」
「ああ、王は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」
と言いかけて、クスツは足もとに視線を落し瞬時ためらい、
「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに四日間の日限を与えて下さい。たった三人のもちほわに、金手紙を持たせてやりたいのです。四日のうちに、私はシャニマスでPカップを走り、必ず、金の手紙をもって来ます。」
「ばかな。」
と暴君は、嗄れた声で低く笑った。
「とんでもない嘘を言うわい。四日間も走り続けられるわけないだろいいかげんにしろ!」
「そうです。走って来るのです。」
クスツは必死で言い張った。
「私は約束を守ります。私を、四日間だけ許して下さい。もちほわが、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスPというオタクがいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、四日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。そこにいることが問題であるような人間です。」
それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑んだ。
生意気なことを言うわい。
どうせ声優番組に気持ちの悪いリプを送るためにきまっている。
この嘘つきに騙だまされた振りして、放してやるのも面白い。
そうして身代りの男を、四日目に殺してやるのも気味がいい。
人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。
世の中の、正直者とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものさ。
「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。四日目には昼の12時までにTwitterで報告しに来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」
「なに、何をおっしゃる。」
「はは。"いのち"が大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」
眼が覚めたのは翌る日の14時30分の頃である。
クスツは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。
きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。
そうして笑って磔の台に上ってやる。
クスツは、悠々と身仕度をはじめた。
雨も、いくぶん小降りになっている様子である。
身仕度は出来た。
さて、クスツは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。
私は、今宵、殺される。
殺される為に走るのだ。
身代りの友を救う為に走るのだ。
王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。
走らなければならぬ。
そうして、私は殺される。
若い時から名誉を守れ。
若いクスツは、つらかった。
幾度か、立ちどまりそうになった。
えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。
野を横切り、森をくぐり抜け、一億人に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。
まっすぐに金手紙に行き着けば、それでよいのだ。
そんなに急ぐ必要も無い。
ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな歌(HAREBARE!!)をいい声で歌い出した。
ぶらぶら歩いて二千行き三千行き、そろそろ全里
程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、クスツの足は、はたと、とまった。
腹が、減った。
彼は茫然と、立ちすくんだ。
あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、食料は残らず食われていて影なく、夜中でuberの姿も見えない。
クスツはうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う腹の音を! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽が昇ってしまわぬうちに、次のリフレに行き着くことが出来なかったら、私は死ぬのです。」
腹の音は、クスツの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。
音は音を呑み、捲き、煽り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。
今はクスツも覚悟した。
走り切るより他に無い。
ああ、神々も照覧あれ!
空腹にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。
クスツは百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う空腹を相手に、必死の闘争を開始した。
満身の力を腕にこめて、自らを引きずる絶望を、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍を垂れてくれた。
見事、次のリフレ期間に、すがりつく事が出来たのである。
ありがたい。
クスツは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。
一刻といえども、むだには出来ない。
陽は既に東に赴きかけている。
ぜいぜい荒い呼吸をしながら飯を買い、食い切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊の民衆(同じ寮に住む仲間)が躍り出た。
「待て。」
「何をするのだ。私は陽の昇らぬうちに寝なければならぬ。放せ。」
「どっこい放さぬ。お前毎日部屋にこもって何をしている。」
「私には"いのち"の他には何も無い。私の一つの命は、これから王にくれてやるのだ。」
「一体何の話をしているのだ。」
「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
民衆たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを振り挙げた。
クスツはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、
「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙に、さっさと部屋にこもり鍵を閉めた。
部屋に入ったが、流石に疲労し、効きすぎたエアコンがまともに、かっと送風して来て、クスツは幾度となく眩暈めまいを感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。
立ち上る事が出来ぬのだ。
天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。
ああ、あ、空腹をのり切り、民衆を三人も撃ち倒し韋駄天、ここまで突破して来たクスツよ。
真の勇者、クスツよ。
今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。
愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。
おまえは、稀代の不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや芋虫いもむしほどにも前進かなわぬ。
床にごろりと寝ころがった。
身体疲労すれば、精神も共にやられる。
もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。
私は、これほど努力したのだ。
神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。
動けなくなるまで走って来たのだ。
ああ、できる事なら私の胸を截割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。
愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。
けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。
私は、よくよく不幸な男だ。
私は、きっと笑われる。
私のサークルも笑われる。
中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。
ああ、もう、どうでもいい。
これが、私の定った運命なのかも知れない。
セリヌンティウスPよ、ゆるしてくれ。
君は、いつでも私を信じた。
私も君を、欺かなかった。
私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。
いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。
いまだって、君は私を無心に待っているだろう。
ああ、待っているだろう。
ありがとう、セリヌンティウスP。
よくも私を信じてくれた。
それを思えば、たまらない。
友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。
セリヌンティウスP、私は走ったのだ。
君を欺くつもりは、みじんも無かった。
信じてくれ!
私は急ぎに急いでここまで来たのだ。
空腹を突破した。
民衆の囲みからも、するりと抜けて来たのだ。
私だから、出来たのだよ。
ああ、この上、私に望み給うな。
放って置いてくれ。
どうでも、いいのだ。
私は負けたのだ。
だらしが無い。
笑ってくれ。
王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。
おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。
私は王の卑劣を憎んだ。
けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。
私は、おくれて行くだろう。
王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。
そうなったら、私は、死ぬよりつらい。
私は、永遠に裏切者だ。
地上で最も、不名誉の人種だ。
セリヌンティウスPよ、私も死ぬぞ。
君と一緒に死なせてくれ。
君だけは私を信じてくれるにちがい無い。
いや、それも私の、ひとりよがりか?
ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。
シャニ村には私の家が在る。
"あさかほ"も居る。
もちほわは、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。
ああ、何もかも、ばかばかしい。
私は、醜い裏切り者だ。
どうとも、勝手にするがよい。
やんぬる哉。
――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
ふと耳に、潺々、アラームの音が聞えた。
そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。
すぐ足もとで、スマホが鳴っているらしい。
よろよろ起き上って、見ると、「リフレ期間終了間近」と表示されている。
スマホに吸い込まれるようにクスツはTwitterを開いた。
画面を片手で流して、Pカッパーの消えたTLを一通り眺めた。
ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。
走れる。
行こう。
肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生れた。
義務遂行の希望である。
わが身を殺して、名誉を守る希望である。
斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。
イベント終了までには、まだ間がある。
私を、待っている人があるのだ。
少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。
私は、信じられている。
私の命なぞは、問題ではない。
死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。
私は、信頼に報いなければならぬ。
いまはただその一事だ。
走れ! クスツ。
私は信頼されている。
私は信頼されている。
先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。
悪い夢だ。
忘れてしまえ。
五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。
クスツ、おまえの恥ではない。
やはり、おまえは真の勇者だ。
再び走れるようになったではないか。
ありがたい!
私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。
ああ、陽が昇る。
ずんずん昇る。
待ってくれ、ゼウスよ。
私は生れた時から正直な男であった。
正直な男のままにして死なせて下さい。
他のPカッパーを押しのけ、跳はねとばし、クスツは黒い風のように走った。
別界隈で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、キーを叩き、壁に叫び、少しずつ昇ってゆく太陽の、十倍も早く走った。
隣の部屋から聞こえる、不吉な会話を小耳にはさんだ。
「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」
ああ、その男、その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。
その男を死なせてはならない。
急げ、クスツ。
おくれてはならぬ。
愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。
風態なんかは、どうでもいい。
クスツは、いまは、ほとんど全裸体であった。
呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。
見える。
はるか向うに小さく、ボーダーラインの塔楼が見える。
塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。
「ああ、クスツ様。」
うめくような声が、風と共に聞えた。
「誰だ。」
クスツは走りながら尋ねた。
「フィロストラトスPでございます。貴方のお友達セリヌンティウスP様の弟子でございます。」
その若いPも、メロスの後について走りながら叫んだ。
「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方をお助けになることは出来ません。」
「いや、まだ陽は昇らぬ。」
「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」
「いや、まだ陽は昇らぬ。」
クスツは胸の張り裂ける思いで、光輝く太陽ばかりを見つめていた。
走るより他は無い。
「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、クスツは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトスP。」
「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」
言うにや及ぶ。
まだ陽は昇らぬ。
最後の死力を尽して、クスツは走った。
クスツの頭は、からっぽだ。
何一つ考えていない。
ただ、わけのわからぬイベントを、引くに引けぬちいさなプライドにひきずられて走った。
陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、クスツは疾風の如く空リプを投稿した。
間に合った。
「待て。その人を殺してはならぬ。クスツが走って来た。約束のとおり、いま、金の手紙をもって来た。」
と大声でTwitterの群衆にむかって叫んだつもりであったが、群衆は、ひとりとして彼の空リプに気がつかない。
すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスPは、徐々に釣り上げられてゆく。
クスツはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだようにスマホ画面を掻きわけ、掻きわけ、
「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。クスツだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」
と、捨て垢も使い精一ぱいにリポストした後、冷静になって王にDMを送った。
群衆は、どよめいた。
あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。
セリヌンティウスPの縄は、ほどかれたのである。
「セリヌンティウスP。」
クスツは眼に涙を浮べて言った。
「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、普通にPカップは疲れて嫌だなどと考えてしまった。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
セリヌンティウスPは、すべてを察した様子で首肯、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くクスツの右頬を殴った。
殴ってから優しく微笑み、
「クスツ、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの四日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」
クスツは腕に唸をつけてセリヌンティウスPの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」
二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
群衆の中からも、歔欷の声が聞えた。
暴君ディオニスPは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう空リプした。
「瞳に輝く、無限の可能性…!」
どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
ひとりの少女(東京大学アイドルマスター研究会公式アカウント)が、辛口のリプライをクスツに捧げた。
クスツは、まごついた。
佳き友は、気をきかせて教えてやった。
「クスツ、君は、まっぱだか(公開アカウント)じゃないか。せめて鍵垢でふざけると良い。この可愛い娘さん(東京大学アイドルマスター研究会公式アカウント)は、クスツのポストを、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
勇者は、ひどく赤面した。
引用
6th Anniversary Pカップ
結果
イルミネにサンキュー!できたと思います!
環境
24Mbpsインターネット(クソ)
インターネット速度は以下の通り
これもう人権剥奪されてるだろ
快適なのは100Mbps程度らしいですが、上位Pカッパーはもっと速いと思います。
参考:光回線の速度ランキング!15社を比較して速いインターネット回線を紹介 (ieagent.jp)
装備
PC:大学生協で買った安いカスPC
その他:
1000円しないくらいのテンキー
何年前のものかわからんテレビ
アプリ類:
ブラウザ→SRWare Iron
Global Shortcut Helper
ウェブの使いやすいタイマー(sc-timer.vercel.app)
方法
テンキーとブラウザの戻る、進むボタンのあるマウスをならべます
テンキーとキーボードにGlobal Shortcut Helperで、キーをシャニマスの各ボタンに割り当てます
割り当ては好みですが、僕は
テンキー(num off)だけですべての動作ができ
テンキー(num on)でオーディションをして
キーボードでパネルを開けるように設定しました
テレビはモニターとして使いました
テンキー(num on)のキーの一つを別モニターに移したタイマー起動用ボタンにして、オーディション中にロックがかかるのを防ぎます
前回(八宮めぐる6位)でも同じような環境だったので、キャラと運次第でプラチナも狙えます!
反省
前回も忘れましたが、冷却機?みたいなのがあるともっと良かったと思います。
ただでさえクソのインターネットなのに、生協PC三年目でバッテリーはイカれてて、ものすごい発熱で何度も動作が止まりました
金なさすぎなので、買えるかどうかはまた別の話、、、
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