贔屓の球団がアレした。
タイトルを変換します。
小さい頃から見ていたプロ野球のチームが、
ペナントレースで優勝を果たしました。
阿部慎之助がライナーを打った。
金本知憲がその打球を捕球した。
あれから18年が経った。
18年あったら何ができるだろう。
あの日生まれた命は、
今頃 成人しているのだろうか。
2005年
私は4歳。記憶がない。
成長するにつれて
時間が経つにつれて
過去の時間を、栄光を、
振り返る機会が訪れたりすることがある。
その時の記憶でしか、映像でしか、
見たことがない。
何度も何度も、憧れては諦め、
希望を抱いては絶望し、失望し。
幼い頃、訳も分からず、
父にされるがまま、縦縞の法被を着せられ。
これを歌えと六甲おろしを暗唱し、
読売巨人軍は悪の権化だと洗脳されて。
家に帰ると必ず、GAORAが点いていて。
生まれた時からこんなことばかり。
私、生まれも育ちも関東ですけれども。
意味がわからなかった。面倒だった。
物心ついてから一度も勝ったことのない球団を、なぜこんなにも贔屓しているのだろう。
つまらなかった。
自分でも理解できない劣等感?だった。
現地に足を運べば、野次ばかり。
くたばれ讀賣?334?
ネットを覗けばこんなのばっかり。
何でこんな球団をと、何度嘆いたことか。
それでも。
2023年 9月14日
阪神タイガースは優勝した。
18年ぶり6度目。
岡田彰布監督が
「みんなで優勝を分かち合いたい」と言った。
涙が出てきた。
なんかもう、全然意味分からないけど、
心と身体が結び付かないけれど。
脳の信号に追いつけないけれど。
これで良かったんだ。
優勝したんだもん。
その瞬間をこの目で、画面越しだったけど、
見たんだもん。
21年の人生の中で、
その熱は何度も冷めたり上がったり。
最も熱かったいつかのような、
胸の奥が燃え上がるような、
そんな気持ちはもう無いのかもしれない。
でも、やっぱり
中野拓夢がボールを掴んだその瞬間。
嬉しかったことに間違いはなかった。
"こんな私でも、阪神ファンだったんだ。"
阪神タイガース 優勝おめでとう。