「在野の研究者希望です。」
以下は、問題解決の為に読んだ本です。
1.書名・著者名・出版社
「在野研究ビギナーズ -勝手にはじめる研究生活-」
荒木優太(編者)・明石書店 ¥1800(外税)
2.この本は、
特定の人の研究生活のあれこれを綴ったものかと思っていたのですが、実は、15人の在野研究者たちの研究生活の実践と方法を、各自の体験で論じてもらったものを編集したものでした。「在野研究」とは、大学に所属を持たない学問研究を指しているそうです。この本は在野研究の指南書ではなく、実例集を編んだとのことです。それをどうカスタマイズするかは読者次第だということでしょう。
3.構成
第一部は「働きながら論文を書く」
〜日々の労働の中で、学術論文を発表している書き手
第二部は「学問的なものの周辺」
〜広い意味での研究から非学問に見えるものまで
第三部は「新しいコミュニティと大学の再利用」
〜様々な協働の中から見えてくるもの
♦️各部にインタビューがついています。無所属でも使える図書館や古本屋の利用法、16歳の頃からネット上に訳文を発表していた翻訳研究者に翻訳的な作業のイロハ等。
4.先ず一人目は、編者の荒木優太さんの「貧しい出版私史」
を読むことにしました。なぜかと言えば、荒木さんは書いた論文を電子書籍にして、その後まとめて書籍にしたそうで、以前に私がメモを電子書籍化してまとめていた行為と重なって見えたからです。私でも出来るかなと思ったのです。^^(別の目次では、これは、「ハードに一人で研究したい人向け」に入っています。)
4-1.序「今日のエピメテウス」
荒木さんは、長話は駄目で、書き言葉の自由さとは違って、話し手の速度に合わせなけれなならないのが嫌だとのことです。ここらは、私と全く同じで強く共感しました。
4-2.一「電子の私家版」
ここでまさかの「パブー」!実は私も使っていました。^^一度ダメになりましたが、復活して、今も使えるはずです。以前は、PDFとePub、Kindleの3種類の電子書籍にできたはずです。
私のパブーの電子書籍は以下のような感じです。
『DAISY』河村 宏さんの呟きのまとめ|薄墨 桜 https://puboo.jp/book/35908 #パブー
パブー!懐かしいですね。荒木さんにとても親近感がわきました。^^
それにしても男性だとかなり周囲の「ちゃんと就職しろ」圧力は強いでしょうね。女性の私が勉強したいと言っても、お金ばかりかかってとか、道楽とか、趣味とか、物好きとかまで、言われたことあります。^^; でもね、私を非難する方達は勉強が嫌いかもしれないけれど、私は学ぶことが好きなのです。だから荒木さんが研究したい気持ちが少しだけわかります。
4-3.二「失われたページを求めて」
成程。ネットにはダウンロードしてもらうことができるという、素晴らしい利点がある反面、簡単に改変できる為、信用を保持することがとても重要な事なのですね。目安として自分で頁入りの原稿をwordで作成してPDFにして、パブーにアップロードすることはできるみたいです。有料になってしまいますが。
4-4.三「私を他人にする方法」
確かに、「区切り」は必要だと思う。SNSやネットゲームも自分で自分を律することができないと、だらだらと時間ばかりを食って行く魔物のような顔を持っていると…^^;
それに、論文には誤字脱字などの書き間違いは必ずあるので、自分の原稿を他人の目で読むことは必須ですね。音読と同時に録音して、それを聞いて更にチェックするとかはどうでしょう?
4-5.四「精神としてのサークルイズム」
1年で1万6千字。放送大学の卒業研究の論文が2万字が基準なので、仕事しながら、家事しながらでも可能な字数ですね。
4-6.五「くそみたいな人生にちょっといいことがあってもいいじゃないか」
自分を超えて行くか…。
これから私が書くものは、私を超えていけるのか…。
ちょっとワクワクするかも。^^
他の方の在野研究も読んでみたいのですが、荒木さんの方法は私にも可能なので、選択肢の一つに入れておきます。