その過程が全て全国的に有名かと言われるとそうでもない?御柱祭①〜山出しの旅〜
【諏訪の名物として人気の御柱祭】
日本三大奇祭の一つと言われる、諏訪の御柱祭ですが、あまりメディアに取り上げられない木落とし以外の過程をざっと紹介します!
◉諏訪の神様の氏子にはたくさんの仕事があります。
2016年から、2022年の御柱祭のために子ども会員を募集!
木遣り衆募集ポスター
3月
御柱を引くための縄から氏子衆で作ります。
匠技だな‥!
元綱(もとづな)というのは御柱に直接取り付ける、曳き綱の中でも非常に重要な綱です。
この元綱は2本とりつけられ、それぞれ「男綱」「女綱(めづな)」の名前がついています。
とっても盛り上がるようですね!!
同じ曳き綱でも「曳き綱用の稲を作り、そのワラから綯(な)う」「市販の玉縄(荒縄)を使う」「藤の蔓(つる)を使う」などがあります。このような製法の違いもありますが、綱を三本撚り合わせて太綱にする方法は同じです。しかし、各地区は「代々伝えられた製法と名称」をかたくなに守っています。
ここで御柱祭の解説
天下の大祭「諏訪大社式年造営 御柱祭」は、数えで7年(満6年)ごとに行われる信州一之宮「諏訪大社」の大祭です。
行われる年は、旧暦の干支年号である寅(とら)年、申(さる)年で、
上社は、茅野市の東方八ヶ岳御小屋(おこや)山の神林より、直径1m以上もある樅の大木(一の御柱が長さ五丈五尺の長さ、以下五尺落ち)を本宮・前宮まで4本ずつ合計8本を約14kmを曳き、各々本宮と前宮の四隅に建てます。
上社の全ての御柱にはめどてこ(漢字で表記すると針孔梃子。しばしばめどとも)と呼ばれるV字型の角(つの)のように大きな梃子棒が御柱の前後についている。
このめどを左右に揺らすと接地抵抗を軽減でき柱が曳きやすくなる効果がある、これに氏子が乗り指揮を執りながらおんべを振る姿は壮観である。
(人の力でよく引っ張れるなぁ(´⊙ω⊙`)
14キロの距離だよ!?)
めどてこを揺らす練習等、事前に御柱を美しく曳行する準備が各地区で行われる。
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下社は霧ケ峰西麓東俣(ひがしまた)国有林より、春宮・秋宮まで同じく4本ずつ合計8本を約8Kmを曳き、各々秋宮と春宮の四隅に建てます。
上社と下社で、御柱を引くルートが違います。
上社の山出しから一週間後の山出しとなります。
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神が宿る大樹
里に降りて神となる御柱は、こんな所からやって来ます。
しばし森林浴をお楽しみ下さい。
3月に御柱を切り出します
上社
御柱は、山出しの一ヶ月前に伐採される。伐採が御柱祭の直前のため、どの柱もおよそ10トン以上の重量があり、一番大きな本宮一之御柱は15トンほどの重量があるとされる。
里曳きの直前には建御柱に備え樹皮が剥がされる。
網置き場に安置されて、4月の山出しを待ちます。
下社は一年前に切り出します
下社の御柱は下諏訪町の東俣国有林から切り出される。伐採は御柱年の1年前に行われ、山出し開始地点の棚木場に安置される。
伐採が早い分、木が乾燥し重さは上社より軽い6~8トン。
戦前までは東俣国有林から山出しをしていたが、傾斜が急で事故が相次いだため戦後は現在の棚木場(たなこば)に移った。下社の御柱は下諏訪町の東俣国有林から切り出される。伐採は御柱年の1年前に行われ、山出し開始地点の棚木場に安置される。
伐採が早い分、木が乾燥し重さは上社より軽い6~8トン。
戦前までは東俣国有林から山出しをしていたが、傾斜が急で事故が相次いだため戦後は現在の棚木場(たなこば)に移った。
これは雪の中での切り出し(震え声)
木遣りでもみんな振ってるおんべの材料は、ヒノキやトウヒだって!手間がかかっている。
◎本番、うまく曳けるように総練習もするよ
(これは下社のニュース・毎日新聞より)
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◎4月上旬、上社の山出し開始
山出し (御柱を氏子の力を合わせて長距離を引いていく)
出発!
長い長い距離を人力のみで運んでいく
御柱街道(上社)はトレッキングコースになっています。
実際に歩いてレポートしてくれる人多数!
https://ameblo.jp/bashou008/entry-12723032663.html
木遣りの難関、大曲
奇祭として外国にも紹介され話題を呼んだ「木落とし」は、山出しの一つの過程です。
木落としをする場所
〈上社〉
木落とし前の歌やラッパ
ラッパ吹けないとめどてこに乗る花形にはなれないのか‥?
木落としの裏方、綱をカットする隠れた大役
うわー倒れる!!!
Q:どうして木落としをするようになったの?
「ショートカット。あっちを大周りするよりも、ここを落として近道した。」(知恵袋より)
Q:どうして御柱に乗っかるの?
「昔は御柱だけ滑らせていたけど、だんだん人が乗るようになったんだよ。」(知恵袋より)
人が乗り始めた時期は、明治からと言う人と、昭和中頃からと言う人がいます。意外と最近なのだね!
めどてこに乗る人は、事前練習もあるように、乗る人は決められているそうです。御柱祭の経験年数や、地域への貢献度が物を言う。
〈下社〉
下社の御柱にはメドデコがなく、直接またがって斜面を滑り降ります。上社よりも急なので、より危険と言われます。
より安全に曳行できるように、ここは変えていけないものか‥「ヘルメットを被ったら」のような案も、却下されてしまうらしいです。氏子が自己満足のために派手さ重視で行動するようになり、エスカレートしていくのが止められない問題。
下で待ち構えているのは、「大切な御神木をほかの集団に取られないように(知恵袋より)
われ先にと先端を護りに走ります。
せっかく根回しして御柱に乗る事になったのに、本番で割り込まれてしまった事件
◎2022年は、何の問題もない可愛い御柱で木落としが行われました(毎日新聞より)
◎これは、かつての木落としは諏訪湖にドボンだった説
そしてこれが、古代の諏訪湖
これなら、ドボンも有り得る(その後、諏訪湖から引き上げるのか‥?)
だから、この後すぐ川越しがあるのか??
木落としが終わると、県外から来た見物客の大半は「面白かったねー!!」と帰ってしまうといいますが‥
川越し(上社のみ)
こちらの方が、外国の方にデンジャラス扱いされる木落としよりも更に、命の危険があるという意見も!
春の雪解け水なので、身も凍る冷たさ。
子供達もこの日のために練習したんだろうな
川越しいろいろ
http://nonky.y.ribbon.to/topics/onbashira2/onbashira2.html
男衆にとっては、命懸けで御柱に乗る勇壮な姿を女性や子供に見せることができる絶好の機会で、それが出来た男性は一躍ヒーローになれると言う人も。
水で清めるというより、怖気付かず冷たい川に入って渡り、女性に認めて貰う為の通過儀礼という解釈。
〈こちらは下社、木落としの後〉
こちらも難関の急な坂が待っています
しかし今年は、木遣り、木落とし、川越しの人力による全過程が省かれ、御柱をトレーラーで運ぶことになりました。
いつもなら三日かけて人力で運びますとありますね‥
本来こうなるはずだった
こちらは2016年、御柱屋敷到着シーン
山の神返しを歌い、御柱の四隅に白樺の木を立て、注連縄で囲います。
下社は、注連掛に御柱を安置し、やはり山の神返しを歌います。
こちらは踏まれている神様(;゜0゜)
◎御柱の年輪数えてみた◎
神籬(ひもろぎ)信仰〜森の中の大きな木を神祭の柱として神社の原型を作りました〜
神籬
神籬の古くからの形式では、神が宿るとされる場所に樹木(常盤木)を植えて垣根で囲い、注連縄(しめなわ)を巡らせて神域とする形が取られたと考えられます。
なるほど‥ともかく一旦落ち着いた‥
疲れた‥男衆すげぇな‥
長旅になりましたので一旦ここまでで①とします
私は疲れた‥
余力のある方は、実際に御柱街道を歩いた気分になれるこちらのブログで諏訪をご堪能下さい。
5月の里曳きコースの下見もできるよ!
〈上社〉
〈下社〉
ここまで見てくれてありがとぅ*\(^o^)/*!!
続きは②(里曳き編)で!