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御神渡り(おみわたり)氷点下の諏訪湖を蛇に乗った軍神が通る
長野県、諏訪湖。
諏訪湖は、昔はスケートができるくらい分厚い氷が張っていました。
下駄スケート
しかし、最近は暖冬が続くので、氷が割れてしまう事もあり、一般人が氷に乗るのは禁止。落下すれば、0度の水に全身が浸かることになります。
諏訪地区観光客安全対策推進会議は、
氷には厚さのムラがあり危険なため、注意喚起しています。
諏訪湖のダイナミックな伝説
1〜2月の真冬の諏訪湖には、
諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道が出来るという言い伝えがあります。
【御神渡り】
諏訪湖が全面結氷すると南の岸から北の岸へかけて氷が裂けて、高さ30cmから1m80cm位の氷の山脈ができます。これは諏訪神社上社の建御名方命が下社の八坂刀売命のもとへ通った道筋といわれています。(なんでも諏訪百科より)
開始からメリメリバキバキ言ってるけど
時間がない人は、
動画1分くらいから見てね!
一瞬だよ!
コメント欄より:これを神様が通ったと考える想像力が凄い‥ 確かに❣️
ドローン空撮
巨大な水晶の龍のたてがみのようです!
全長数キロにもなる、神の通い路
建御名方神は、水神とも蛇神とも龍神とも言われています。諏訪大明神は、元は土着の蛇信仰の神と分析する人もいます。
https I://nihonsinwa.com/page/131.html
諏訪大明神は、もともと龍だった⁉️
民話『信濃には神無月がない』完全版
建御名方神は、蛇に乗った軍神として描かれることもあります。
蛇に乗った上社の男神が、大胆にも氷をブチ破り、無事、下社の女神に逢う事が叶えば、その年は豊穣とのこと!
山梨県の山中湖でも見られる御神渡り。
http://www.suwajinja.com/around.php
発生メカニズム
以下おざわっぷるさんの科学的分析↓
氷点下マイナス10度が続くと、氷は厚くなっていきますが、
氷は温度が下がるとわずかずつ体積が縮んでいきます。縮むということは、引っ張り合うということ。
明け方、気温が上がると氷も温度を上げます。先ほどとは逆に、氷は温度が上がるとわずかずつ体積がふくらんでいきます。ふくらむということは、押し合うということ。
これの繰り返しが続き、
ある時氷に亀裂が出来ます。温度が下がって氷が縮み、引っ張られて裂かれるということです。これが言わば「御神渡りのもと」になります。
ふくらみたい、広がりたいけど広がれない、力を逃がす場所がなく限界まで達した氷は、自ら割れることによってエネルギーを発散します。
https://skima-shinshu.com/suwa-omiwatari2/
このプレッシャー・リッジの原理、つまり御神渡りが出来る仕組みは、プレートテクトニクスに基づいた、山脈が形成される原理とほぼ同じだそうです。となると、御神渡りは「山脈の形成過程がわかるミニチュア」とも言えるのかもしれません。
おざわっぷるさんもブログ内で触れていますが、世界に進出するOMIWATARIレジェンド
2022年はどうかな!?
諏訪湖ライブカメラ
今年も八剱神社が諏訪湖の監視をしています。
https://yatsu-genjin.jp/suwataisya/sanpo/yaturugikou.htm
八剱神社の宮坂清宮司(71)は「野面の山々が雪をかぶり、湖も凍って、諏訪らしい冬景色。あとは御神渡りを待つばかり」と話した。...
御神渡りによる湖面の割れ目の状態を見て、その年の天候や農作物の出来、世の中の吉凶までも占うそうです。
御神渡りが起きない年は「明けの海」と呼ばれます。2019年から2021年には御神渡りが見られないまま、八剱神社による「明けの海」宣言がなされました。
今年は寒い日が続くので期待。
2022年、もうすぐ、諏訪湖を轟音と共に龍神様が貫きます!
最後に
北海道の阿寒湖で見られる御神渡り写真集
アイヌでも「神の通った道」と言われているのですね😊
https://note.com/tsuruga_m/n/na02f4396efcc
バイカル湖(ロシア)の御神渡りもどうぞ!
このスケールなら、神と神が戦った伝説があってもいいなぁ!