ロシア・中欧旅行記#8~ワルシャワ街探検&プラハへ~
どうも、うすしおです。
ロシア中欧旅行記、今回はワルシャワ編を完結させます!
この旅最悪級のトラブルに見舞われます。
乞うご期待(?)
前回までの旅行記は上から。
ロシアのウラジオストク→モスクワ→サンクトペテルブルク→エストニアのタリン→ラトビアのリガ→リトアニアのビリニュス→ポーランドのワルシャワと来ています。
さっそく。
今回はワルシャワ旧市街近辺の紹介、そしてバスターミナルへ。
深夜バスでチェコのプラハへ向かいます。
旧市街はバルト三国でも、国ごとに微妙な違いを感じていました。
ワルシャワでは色合いが淡い建物が多いこと、そして建物によっては壁に装飾があることを特徴に感じました。
曇りだからというのもあるかもしれませんが…落ち着いた雰囲気の旧市街、個人的には結構好きでした。
中心地の広場。
真ん中がカフェ兼レストランみたいになっていて、昼からコーヒー飲んだりお酒飲んだりしている人たちが。
寒いけども…。
12度くらいかな。
そんなに広くはないのだけど、意外とお土産屋さんは多かった印象です。
アイス屋さんに子供たちが列を作っていたのは、ほのぼのした気持ちになりました。
ちなみに広場を上から見るとこんな感じ。
ワルシャワ市立歴史博物館から見ることができます!
日がさしてくると少し明るくていい。
それにしても、建物みっちり。
きゅーって上に伸びてぎゅっと幅を縮められたような。
旧市街でない大通りはこんな感じ。
街灯ごとにお花が吊り下げられていて、これだけで街の彩りや雰囲気が全然違うものなのですね~。
住んでみたい街です。
広い分観光客が分散して、変に観光地観光地していないのも心地よかったです。
ご飯美味しいし!!!(重要)
さて、問題はプラハ行きのバス。
宿でチケットの印刷はしておきました。
発車は「ワルシャワ西駅」
私がワルシャワのどの方位にいるのかはちょっとわからない。笑
そして私はとてもなめていた…ワルシャワという街の広さを…。
今までの街がとてもコンパクトだったので、ワルシャワも20分くらいでバスターミナルまで歩けるのでは?などと安易に考えていた。
甘すぎた。
結論から言いましょう。
ワルシャワ西駅までかかった時間は、徒歩2時間。
私の旅では少しでも長い時間街の空気を吸って触れて、音を聞きたくて、行ける場所が減ったとしても基本的に市内の移動で乗り物は使わない。
徒歩で時間内に行ける限界の中で感じられることを感じればいい。
その代わり、その地域をすべて見てきたかのような発言は極力しない。
トラムで行けばすぐに着いたのだろうけど、結果的に夜のワルシャワの中心地から外れまで歩いたことはなかなか良い経験であったと思う。
ただし、10キロの荷物を背負って2時間。笑
日が沈むと大通りでも意外と暗いんですね。
ちょっと怖さも感じなくはない。
ひたすら一直線に大通りを歩く。
「45分くらいで着くよな~さすがに。」
45分くらいで着いたのは…
え~、読めますで、しょうか???
「ワルシャワ中央駅」
あー、はいはいはい。
中央、ね。
え、西は・・・?
地獄の始まりといって差し支えない。
私が行くべきは中央駅ではなく西駅であることを、中央駅を過ぎたときにようやく、はっきりと、認識した。
中央駅を過ぎるとさらに道は暗くなり、人通りも減る。
しかし公共の交通機関に切り替えるには遅すぎた。
Googleマップでバスターミナルの場所はわかっているとはいえ、限りなく迷子に近い。
なんかもう、色々と迷子だよ。
なんかどんどん人通りが減って怖くなってきました。
本当にこの道で着くのか??安全なのか…?
途中からバックパッカー風の若いお兄さん2人が私の前を歩き始めたので安堵。
なんか強そうだったので、離れなければ危険な目に遭わないかもと。
強者の背に隠れ、一体化して進みます。
10キロの荷物背負って背の高い若者のスピードに着いていくのはなかなかツラいのだけど、距離離れたら怖い…!と必死に歩きました。
あ~~、着いた~~~。
真っ暗だし、謎に歩いてる人に声かけてる人とかいるけど、バスターミナル入れば勝ちだ~~~。
時間は確か22時くらい。
バスの発車は23時50分くらいだったかな。
待ちです。
クロワッサンサンドを食べ、しばし休憩します。
23時、いきなり待合室の人が待合室からはけていきます。
「何事…?」
ぼーっとしてたら待合室から追い出され、気温10度に満たない外に放り出されてしまいました。
いぇい。
どうやら私がいた待合室は清掃をするので全員出ろとのこと。
このまま1時間外は凍るでしょ…と絶望しましたが、どうやら隣の待合室はあいているご様子。
警備員に職質かけられているお兄さんとかいらっしゃいますが、基本的には静かな待合室で、待つ。
バス発車20分前には外に出て、バスへ向かう。
同じバス会社のバスが縦に3列並んでいる。
…ここで違和感に気付く。
あれ?私の乗るバスは、どれ…?
チケットを見てもバスナンバーが書かれていない。
しかしバスのフロントガラスに行き先が貼ってあって、「Prague(プラハ)」の文字があったのは1台だけだったのでおそらくこれだろうと。
ダメ元で近くにいたお姉さんに英語で話しかけてみると、英語が話せるロシアから来たというお姉様で。
「私も同じバスに乗るからこれでプラハに行けるはずよ。…それにしても…なんであなたのチケットにはバスナンバーがないの…?」
いや、私が知りたいんだわ。
荷物を詰め込み、チケット&パスポートチェック。
車掌さんに渡します。
「VISA。」
…え?
思わず聞き返す。ビザ???
しかし車掌さん、「VISA」といってひかない。
お互い通じる言語も持っていないので反論のしようもない。
しかし、チェコビザなど聞いたこともないしもちろんもっていない。
待てよ…あるな、ビザ。
ビザは、あるな。
そうです、私には「ロシアビザ」という魔法のビザがあるではないですか。
ポーランドからチェコなのにロシアビザって意味不明だけど、ビザと名のつくものはこれしかないのでしかたない。
当然のような顔で見せたら、当然のような顔で「OK」といわれた。
有効期限のメモを取られた。
ロシア大使館でマックスの1ヶ月間で申請しておいて良かった~~!!!
ロシア滞在期間ギリギリで申請していたら、ポーランドで「日数が違う」とはじかれていたかも知れない。何があるかわからないものだ。
いや、そもそもすでに無効なロシアビザで通れるのがオカシイのだけど。
とりあえず車掌チェックは抜けた。
しかし、これでいいわけはないのですよ。笑
これじゃ偽装ビザみたいなもんじゃないですか。
でもですよ、シェンゲン協定内で日本人観光客がビザ必要なんて私どこでも聞いてないんです。
焦りまくって「チェコ 日本人 ビザ」「チェコ ビザ」「チェコ 観光客 ビザ」と検索しまくった。
結果、、、観光滞在ではビザは不要。
わかってもなお国境越えるまでは気が気じゃなかったですよほんとに…。
さ、乗りますよ。
指定された席は、5A。
バス旅数多くせど、忘れもしない、未だかつてこんな因縁深い席はない。
おじさんがね…横になってすやすやしているんですよ。
なんでよ…???
車掌さんに翻訳アプリロシア語で「私の席で人が寝ています」と見せる。
うるうる、極力助けてほしそうにしたんだが無意味。
「あなたの席でしょう?どかせばいいのよ。」
おっしゃるとおり!!!反論の余地無し!!!!
なぜでしょう。ロシア語一切わからないはずなのに、なぜこういうときだけ人は本能的に理解できるのでしょう。
無念にも追い返されてしまったので仕方なく、おじさんをとんとんと起こし、チケットを見せて私の席であることを主張。
(※指定されている席以外でも空いていたら座っていいというのは後から知った。)
すっとどいてくれた。よかった。
1日観光した上にビザ関連調べまくっていたのでスマホの電池が減っています。
ヨーロッパのバス、Wi-Fiと電源完備ですからね!
…完備ですよね…?
なんだこの席。
正面が座席じゃなくバスの1階に繋がる階段で、電源は前の座席についているものなので…そう、無い。
充電でき、ない。
オワリだな。プラハについても宿すらたどり着けず野宿するんだ…。
※結局早朝後ろの席のお姉さんにお願いして充電してもらいました。
※プラハバスターミナルにも電源ありました。
意外とオワラないもんだなぁ(しみじみ)
朝、プラハで泊まる予定の宿を調べる。
プラハは観光地なので、宿代が高い。
安く済ませるためにドミトリー形式の安宿を予約していたのだけど、予約した後に見た口コミがひどい。
「南京虫が出ます」「南京虫に何も対応をしてくれません」「部屋に南京虫がいたのでロビーで寝ましたが、ロビーのソファーにもいたようです。」
OMG!!!
ここまで疲労困憊でプラハついて、眠ることさえ許されないのだろうか??
やーーー、宿のことはもう着いてから考えよう。(遠い目)(思考放棄)
って感じで、バスの中ではとりあえず眠れるだけ寝ました。
朝起きてもまだ国境越えていなくて、チェコに入るまでずっとGoogleマップとにらめっこしていました。
ほぼ定刻通りプラハバスターミナル到着。
乗車前に助けてくれた、英語のできるお姉さんともばいばいです。
ひとまずプラハバスターミナルで休憩しましょうね…。
今回はこんな感じで終わりです。
いやー、久々に来ましたね!
特大トラブル!!
これはほんっとうにこたえました。
ビザなんて言われたら、途中でロシア領とか通るんじゃないかって、はらはらして眠った気がしない。
スマホの充電できないのも、スマホの電池は水の次くらいに大事だしたぶん。
今思い出してもゾクゾクします。
とはいえつくづくジャストサイズなトラブルを引き寄せる人間なんだなぁと再認識。
ニアピンで、無事。
次回はいよいよチェコのプラハ。
街並が綺麗で憧れていたのでそれだけ大きな期待を抱いていました。
チェコで感じたことはただ1つ、「どんなに客観的に美しい街でも、心が疲れていると主観的にはくすんで見える。」
次回は私の疲労困憊絶望の朝、そこから徐々に回復し、最後には最高のプラハの街並を上から眺めて出国する流れを味わい深く思っていただけたらな~なんて。
トラブルは終わらないっ!