ロシア・中欧旅行記#4~サンクトペテルブルク(前編)~
こんにちは、うすしおです。
今日から仕事始めの方も多いですよね。
私も今日から大学が始まりました。
いきなり無理して体や心を壊さぬよう、心の空白を愛でつつまた日常に戻っていきましょう。
さて、前回までシベリア鉄道そしてモスクワの旅行記を書いてきました。
今回から2回はモスクワから夜行列車で8時間、サンクトペテルブルクについて書いていきます。
朝5時半頃到着しました。
さすがに早すぎるので、駅の中のバーガーキングで朝食を食べて過ごします。
クレカがあれば機械でオーダーできるので、慣れれば言葉ができなくても簡単に頼むことができます。
9時から宿に荷物を預けられるといわれていたので、10キロの荷物を背負ったまま2時間ほどお散歩。ゆっくり宿を目指します。
橋が多いです。街並みも西洋風で、なんならほぼヨーロッパですね。
しかし、寒い。ほんっとうに、寒い。しかも時間は朝7時台。耐えきれずカフェでもはいろうかとお店を探します。
そこに「ボルシチ」の文字が。これは入るしかない!!と飛び込んだ食堂で、、、ブリヌィ(ロシア風クレープ)を食べました。
「え?ボルシチ食べるために入ったんじゃなかったの…?」
えぇ、心はボルシチ一直線でした。
しかし、ないのです。ボルシチが、メニューにないのです…笑
温まりたくてお店に入ったのに、大して温かくないブリヌィのみ。しかもハンバーガーを食べたばかりなのに。
そんなこともある。思いがけずブリヌィ食べられてよかったよ…。
気を取り直して宿へ。
いや、入り口、わかりにくっ!!!近くを3周くらいしてしまった。
表札あるのにドア鍵閉まってるし、人にくっついて運よく入ったところで何階にあるのかも不明。ひたすら階段を上っていくと、宿は最上階でした。笑
筋肉痛必至である。フロントまで30分近くかかりましたね…。
フロントのお姉さんはロシア語しか話せず。
Google翻訳を使ってくれたのだけど、なぜかロシア語⇔中国語。
荷物を置かせてほしいことを頑張って伝えて、やっと荷物を置かせてもらえたのでゆっくり観光に。
本日の目的地、世界3大美術館の1つエルミタージュ美術館へ!
開館時間前にはだいぶ並んでいます。
なぜか2列で並んでいます。
前にいたお姉さんが振り向いてロシア語で話しかけてきました。たぶんこう言っていました、「なんで2列に分かれてんの?」
「それな?」って感じです。私も知りたい。お姉さんと協力して探ります。
結局「事前予約/優先」と「当日券」で分かれていたようです。
50%の確率を引き当て、あたりの「当日券」に並べていたようです。笑
一般の入場料は700ルーブル(約1000~1400円くらい)でした。
私は魔法のカード、国際学生証を持っていたので「FREE」です!
※国際学生証は大学生協で発行できました。
中は写真撮影OK。荷物は貴重品含む小さなカバン程度しか持ち込めず、他は預ける必要があります。水の持ち込みが禁止なので、入る前に水分補給お忘れなく!!
地下~3階まであって、6時間で全ての展示を見きれませんでした(´;ω;`)
最初の展示室を見ていたら、あれ?見知った後姿が…。
なんとシベリア鉄道で1週間同じ車両にいた日本人の方、モスクワで分かれたのですが、まさかのエルミタージュ美術館で再会しました。笑
不思議な縁があるものですね。
豪華絢爛とはまさにこのこと。
金ぴかのぴっかぴかですよ!!
歴代皇帝の肖像画が並んでいます。館内にベンチがたくさんあって、座って休みながらのんびり見ることができるのはいいですね~。
これでもかというほどたくさん絵や仏像、陶器、芸術品が飾られていて、西洋画だけでなく東洋美術や古代のものまで様々なのでまったく飽きません。
中には日本エリアもありまして。
SAMURAI、です!(?)
ロシア研究会で紹介したところ、「なんか、変…。」との言葉をいただきましたがどうでしょう…?笑
家族や友達同士、カップル、一人で…みんなそれぞれの楽しみ方をしていました。
なんだか公園みたいな雰囲気ですね。芸術はこのくらい手近にあるべきだと思います。
夜は何食べようかな~と思ってGoogleさんに探していただいたのですが、ジョージア料理のお店が何軒か。気になる!!ということで。
かんきつレモネード!
意味が分からないと思うのですが、レモネードをオーダーするだけで店員さんと揉めかけました。私が気が短いとかじゃないですよ…?
「レモネードお願いします。」と英語で伝えると、「どの?」と言われるわけです。「どのって言われても…レモネード…。」というと、「だからどのレモネードかって聞いてるの三種類あるでしょ?!」と。
え…?よく見ると「ベリー・柑橘・ハーブ」の3種類。よくわからないので柑橘をお願いしたら、店員さんやっとにっこりしてくれました。
その他に中央アジア香る、肉とトマトとジャガイモ、玉ねぎの炒め物。パクチーがたくさん入っていて泣きました。しかし、パクチーがあってこそおいしい料理なので、不思議と食べられました。食材が適量適切に使われているのはすごく心地がいいですね。
これに加えて「ハチャプリ」と呼ばれる、舟形のパンの真ん中にチーズとバターと卵黄がのった料理を頼んでいたので待っていました。
…あれ?来ないぞ?30分しても来ません。
店員さんに聞いてみます。担当のウェイターが呼ばれ、再度ハチャプリがまだ来ていないことを伝えます。すると…
「頼んでないわよ?オーダーに入ってない。」
(´;ω;`)
仕方ないので再度オーダーすると、「Are you ready to wait for it?」つまり、15分くらいかかるが待てるのか?と。
「Yes.」と答えると、「OK.」と言って去っていきました。
まるで私がオーダーし忘れたかのような。いえ、ちゃんと店員にオーダーを伝えられなかった私のミスなのかもしれません…。笑
待ち望んだやーつ!ハチャプリ~!
激うまです。チーズが塩気強めなので1人で食べるには多いですが、2人くらいでシェアするとちょうどよく楽しめます!
日本でも食べられるかな?と探してみたのですが、吉祥寺のカフェロシアさんにしかなさそうでした。
帰り道は雨に降られて、傘もなく宿まで全力ダッシュしました。
寒いからね!!ほんっとうに寒かったから!!
宿に帰ってシャワーを浴びて、ロシア脱出計画を練ります。
サンクトペテルブルクから隣国エストニアの首都タリンまでは、バスで行く計画でした。
しかし、タリンへはフィンランドまで鉄道で行ってフィンランドのヘルシンキからフェリーで行くしかないという情報を小耳にはさみ、ちょっとびくびくしていました。
1つだけ、サンクトペテルブルクからタリンまでバスで国境越えをしたブログを見つけ、それを信じてぽちっとバスチケット購入。
なんとかなるさ~!の気持ちで。
なぜかこの宿だけロシアでは使えないといわれていたLINEも使えて、シャワーはお湯だしベッドはふかふか。心地よく過ごすことができました。
サンクトペテルブルク1日目はほぼエルミタージュ美術館で終わり。
美術館・博物館が好きな人間として、あらためてその在り方を考えた1日でした。
博物館も美術館も、他の芸術もすべて、日本ではどうにも気軽に触れられない雰囲気が作られてしまっていると感じるのです。
若い人だって子どもだってお年寄りだって、家族連れもカップルも1人でも、それぞれが自分たちなりに何かを感じ取ったらそれでいいと思うのです。
ロシアは芸術に触れられる幅の広さで、見習う点がすごく多いように感じました。
次回はサンクトペテルブルク2日目にして最終日のことを書いていきます。
えぇ、最後の最後まで事件を巻き起こしますよ。キーワードは「因縁の鳩」ですよ…。
バスでの国境越え体験も書いておこうと思います。
ロシアからバスでEUに入りたい方、必見です。笑
読んでいただきありがとうございました!