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「酒呑みの楽園」ひろめ市場

だいぶお久しぶりですね。

大学が始まって、ただでさえ詰め詰めスケジュールの中、課題の海で溺れておりました。
いや、今もおぼれているんですけれども。

ちょっときっかけがあって、久々に書いておこうかなと。

わたくし大学では都市政策を学んでいるわけですが、ある授業の課題でこういうものがありました。

自分自身が良いと思う都市の中の空間・エリアを一つ挙げ、なぜ良いと思うか」と、よきまちづくりとは何か?を問うものでした。

どこがいいかなあとスマホのアルバムをスクロールしていたところ、春休みに行った高知県高知市「ひろめ市場」が目に留まりました。

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青春18きっぷで福岡から四国をまわり、関西を抜け、日本海側を通って長野から東京へ帰るという少々狂った企画(※落ち着いたら最初から旅行記書いていきます。)の途中で立ち寄った、高知市

高知市、個人的にはなかなかにツボでして、お気に入りになりました。
夜もカオスでなかなか良かったですが、今回はひろめ市場だけに絞ろうかなと思います。

「私自身が良いなと感じた都市の空間・エリア」で、私は「ひろめ市場」を挙げました。

飲食店や鮮魚店、雑貨店などが入っている施設で、中にかなりの数のテーブルとベンチが備えてあるため、色んな飲食店で買い集めた高知の食を座って楽しむことができます。

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まずはね、ひろめ市場を上から眺めつつカツオのたたき丼を頂きました。

満を持して、中へ…。

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実際に藁焼き現場をガラス越しに覗けます。
この辺までは正直、よく港町にある市場かなって感覚でした。

この先ですよ。

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こんな感じで中央に座って、買いあさった高知の食を徹底的に楽しめる。
それだけでもう最高。
私、食べるの好きですからね。笑

でもそれだけで、いいと思う「都市空間」には挙げられないかなと。

何が最高って、地元の人も観光客もあまり見分けがつかないけれど、来ている人たちの楽しみ方が最高。

日曜日の昼前くらいに行ったのかな。

隣のテーブルを見れば、大ジョッキのビールを飲み干すお姉さま。
刺身やカツオのたたき、ウツボの唐揚げなどなどおつまみをテーブルに持ち寄り、日本酒にビールで乾杯。
室内なのも相まって、その空間を共有しているだけでこっちまで心がアツくなる。心弾む熱気です。

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ちなみに食べたのはウツボの唐揚げ。笑
なめちゃいかん、美味いんですこれ。

少し歴史的なお話も。
ひろめ市場周辺はもともと、土佐藩家老・弘人蕃顕(ひろめしげあき)の屋敷があったようです。明治維新の後も地元住民に「弘人(ひろめ)屋敷」として親しまれていたようですね。
その後しばらく駐車場として使われていた時期があったようですが、民間からの提案で関連企業の賛同を得ながら、紆余曲折を経て現在の「ひろめ市場」の形になっているようです。(詳細は書きません。)

なんでこんなに惹かれるのだろうか?

行ったときは「高知楽しかった~」で終わっていたけれど、今思い返すとあの独特な熱気と空気感にのまれそうになる感じとワクワクはいったい何だったのだろう。

あくまで私の推測や感じ方の範疇を出ないのですが…。

地元の人がとても自然に朝からだって飲みに来るし、おやつだって買いに来るし、夜ご飯も食べるし、夜に一杯飲みに来る。
すごくその地域にフィットした形の商業施設なのだなあと。

高知県民は酒飲みって聞いていたけど、朝から晩までふらっと一人でも、知り合いとでも、おいしいものつまみながら飲める、酒飲みの楽園ですよね。

だからワクワクする・・・って、なんだかすごく当たり前な感想しか述べていないように見えますね。笑

街って結局そこに住む人の手段というか、住む人のための街であるべきというのか。
住むこと自体が目的ではなくて、何か目的があって住んでいる街が住む人に合わせて緩やかに柔軟に形を変えていくものであり、その街に住む人が大切にしている価値観が現れていくものなのかなって思っているんですよね。今ふわっと思っただけですけれど。
勝手に現れるというより、現していくのかもしれないです。

そういう点で、「ひろめ市場」は都市の空間として私には魅力的に感じられたんです。

中心市街地っていったら、やっぱり観光地化したいというか、外から人を呼ぶための場所に整備したくなるんじゃないかなあって思うんですよね。特にもともとシャッター街とか、使われていない空間だったら。

内にいる人間が一度使わなくなった場所に地元の魅力を見出して、また地元の人が愛着を持って使うような街を創り出すって、けっこう難しくないですか。観光客どうやったら来るかなって考える方が、想像もしやすいですきっと。

そんなこともないのかな。どうなんでしょうか。

とりあえず高知の「ひろめ市場」は、1日しか高知に滞在しなかった私に「これが高知の食文化だ。これが高知市だ。」とくっきり見せつけてきたような気がします。(見た気がしているだけかもごめんなさい。)
この街が好きな人が計画に関わって、結果的に20年以上かけて地元の人に愛されている。計画段階でもかなり対話を重ねたのでしょうか、愛着も感じます。それでいて排他的な空気感はまとっていなくて、そんな空間だからこそ、我々外からふらっと訪れた人間もなんだか吸い寄せられちゃって。

たぶんなんですけど、「ひろめ市場」を全国に量産してもほとんどはうまくいかないんじゃないかなと思うんです。

この形はきっと、「ひろめ市場」だからこそなのかなって。

ただ、全国どこの商店街だって空き地だってシャッター街だって、「ひろめ市場」の一番根っこの根っこの部分は取り入れることができるんじゃないかな。

あーしたらいい、こーしたらいいって、まだ具体的に言えるわけではないのだけど。笑
海外でも日本でも、ふらっと訪れて「好きだなあっ」ってなる街は、その街にいる人たちが街に誇りを持っていたし、愛着を持って大切にしていたし、伝統を残しつつもゆったりと住む人に合わせて変化を重ねていくような街だったように思う。

ふわふわっとした話でいまいちまとまりきらない感じもありますが、感覚だけでも伝わるのかな・・・?

後半は私が今考えていることの整理の意味合いが強いので、後半意味わかんねえよって思っても、とりあえず高知市楽しかったのでいってみてほしいな~。



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うすしお
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