ロシア・中欧旅行記#7~リトアニア・ビリニュス博物館と、バス~
どうも、うすしおです。
ロシア・中欧旅行記もようやく4/7か国目のリトアニアです!
前回はビリニュスの街中を紹介しました。
前回までの旅行記は以下から。
さて、今回はリトアニア・ビリニュスで訪れた2つの博物館、KGB博物館とリトアニア国立歴史博物館、そしてワルシャワ行きのバストラブルの3本立てでお送りします。
リトアニア2日目朝、まず向かったのはKGB博物館です。
旧ソ連秘密警察(KGB)の本部だった場所で、地下牢はそのまま残っています。ジェノサイド犠牲者の博物館です。
ビリニュスではここだけは行こう、と決めていた場所なのでまっさきに行きました。
入り口。狭そうに見えますが、地下と、地上3階で横もそこそこな広さがあります。
以下展示の一部を載せていきます。
※写真やコメントはあくまで私個人の切り抜きでしかないので、少しでも関心持たれた方はぜひ現地に赴いていただきたいです。地下牢の空気感とか、写真ではなかなか伝わらないですし。
当時の写真や使われていた日用品などが壁一面に展示されています。
銃ですね。
十字架など、実際に当時身に着けて使われていたものの展示です。
「Life goes on」壁一面の写真に添えられた説明書きはなかなか英語であっても全てに目は通せませんでした。しかしこのパートは心に残っているので、記録のためにも貼っておきます。
ここから先は実際に使われていた地下牢です。
想像以上に中まで広く、歩いて見てまわることができます。
部屋の中の様子ですね。
シャワー室です。こちらも中まで入ることができます。
日本にいるとリトアニア史まで授業で深く学ぶことは少ないですよね。
例え中学や高校で深く学んでいたとしても、やはり国としてあまり馴染みがないのでちゃんと覚えていられるかと言われると自信を持てません。
一回訪問して実際に見ることは、空気感を感じるというのはもちろん、そのあとその国について学ぶ機会に恵まれた時により印象に残りやすいという価値もあるのではないかと個人的には思っています。
2つ目の博物館は、リトアニア国立歴史博物館です。
後ろには、丘の上にそびえたつ要塞も見えています。
どう考えてもあんな遮るもののない高台は寒いに決まっているので、行きませんでした。
今度はもっとあったかい時に行きたいなぁ…。( ^ω^)
音声ガイドも借りました。
意外と広い…。閉館時間間際、少し急ぎ目に全部目を通すことを優先。
模型が大好きなのでここで3分くらい眺めてしまいました…笑
博物館とはいっても、絵画が多いですね。偉い人の肖像画とか、歴史的な戦の絵とか、美術館とも名乗れそうなくらいには芸術品が多いです。
この博物館で個人的によかったのは、2階か3階にある民俗展示の部屋。
まずこんな感じで民族衣装がいくつも展示してあります。
民家の中の様子ですね。かなり造りが細かくて、好きな方なら細部までずっとみていられるんじゃないでしょうか。
こんな風に暮らしていたのかと暮らしぶりを思わず想像しました。
その先にはかなり特徴的だと思うのですが、「十字架エリア」がありました。リトアニアの十字架と言えば、シャウレイの十字架の丘が有名ですね。
リトアニアの十字架づくりは「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」として2001年にユネスコ世界無形文化遺産にも登録されています。
キリスト教伝来前の伝統を引き継ぎ、木製の十字架は祭や儀式などには欠かせないものであったといいます。
宗教上の道具に収まらない、リトアニアの歴史と伝統、精神の結晶がこの目を見張る数の十字架なのかもしれません。
私はキリスト教徒ではないですし、リトアニアに来るのも初めてでしたので、これらの十字架がどんな意味を持つのか正直知りませんでした。
とりあえず部屋に入った瞬間鳥肌が立って、ただただ圧倒されて息をのんだという感じでした。
KGB博物館と国立歴史博物館を通して経験的にリトアニアが歩んできた歴史を多少は感じることができたように思います。
もう少ししたら本でリトアニア史を読んでみたいですね。
自分が見てきた街や展示をもっと背景から知りたいという気持ちがあります。
さてさて、博物館は閉館の時間です。
雨に降られながらウジュピス共和国を観光し宿へ荷物を取りに戻ります。
宿のおばさんに「あらあら、お茶でも飲んでいけばいいのに」なんて言われながら、宿を後にしました。
前日夜に行ったピザ店でクリームたっぷりカフェラテお供に休憩し、バスターミナルへ。
バスは23時くらいだったので、2時間くらい待ったのかな。
トラブルはまず、トイレで起こります。
ご存じでしょうか、海外のトイレは有料が多いです。
リトアニアも例にもれず、入り口でお金を入れると鍵が一定時間開く仕組みです。
0.50€です。相場は知りません。笑
どうやらおつりが出るようなのですが…確かに嫌な予感はしていたのです。
「なんでみんなお金置きっぱなしなんだ・・・?」
おつりは回収するものです。
えぇ、私も1€入れて、おつりが出てくるのを待ちました。おつりはちゃんと0.50€出てきましたよ。
…!!
…んふっ…やられた…。笑
おつり待っていたら、入り口の鍵閉まってしまった…。笑
一定時間がおつりに対応していない…!笑
最初、お金入れる場所が違ったのかな?とか、開け方間違えたかな?とも思いました。戸惑って入り口の前をふらふらしていました。
すると後ろから陽気なおじさんがやってきて、リトアニア語でたぶんこんな感じで言ってきました。
「入り方が分かんないのか?よーくみてろよ!ここにお金を入れる、はい、開いた~。入れたぜ☆彡」
って。
仕方ないのでおつりの0.50€を入れて素早く入る。
なんたってトイレに120円も払う羽目になるのか。
有料なだけあって中は綺麗。
この時点でおそらく21:58くらいだったのでしょうね。
トイレを出て階段を上がり待合室に戻ります。ほんとうに階段を上がったその瞬間の出来事です。
トイレ閉められました。
「え…?どこにも22時までって書いてないよね…?」
なんかもう、おもしろいな。
偶然あと1分遅かったらパニックものですよこんなん。
そして次なるトラブル、私はどのバスに乗れるのか問題。
はぁ…。
なんでないんだよ…。乗るバス。
「ワルシャワ行きはどこですかーーーーーーー。」
幸いにもバスのチケットには乗り場があったのでね、直接行ってやりましょうってね!!!
はい、ない!!!
おかしい!!!
番号足りないぞ?!?!
乗り場が、指定されている乗り場だけなくない・・・???
よーーーーーく探したら、あった。
なんか、人だかりができていたのでここだろうとおもっていたら、来た。
みんなタバコ吸ってて空気がタバコです。
さて、このバスがまたなかなかやばいのです。
おそらくエストニアのタリンを出発し、ラトビアのリガを経由しリトアニアのビリニュス、カウナスを通ってワルシャワに向かう便なのですよ。
20人くらいが荷物をもって乗車するのに、バスの停車予定時間、わずか10分。
パスポートチェック、チケットチェック、荷物積み込み、乗り込みがコミコミで。
乗る人も乗せる人も、職人技です。
驚くべきことに、バスは定刻通り発車しました。\(◎o◎)/!
無事リトアニアのビリニュスバスターミナルを出発。
ワルシャワまでは約8時間。早朝到着予定です。
街を歩き回った身体的疲労と、博物館での情報シャワーによる頭脳疲労と、トラブルによる精神疲労でバスに乗った瞬間ぐっすり寝てしまいました。
街紹介と博物館・トラブル編の2回に分けてお送りしたリトアニアの首都ビリニュス、いかがでしたか?
エストニア・ラトビア・リトアニアはバルト三国と括られ、それぞれはあまり馴染みがないという方が多かったと思います。
これを機会にそれぞれの違いやどんな街か、少しでも知って興味を持ってもらえたら嬉しいです。
次回からはポーランドの首都ワルシャワ!
盛りだくさんなので3回くらいに分けることになると思います。
読んでくださりありがとうございました~。