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【サークルのこと】What is RSS ?
noteを書き始めて半年。
元々は、ロシア中欧旅行の記録を書き留めておきたくて始めたような気がします。
それはとうに書き終え、最近はこれまでの旅のことと、食べ物の思い出を綴っておりました。
そういえば「外」のことはたくさん書いてきたけど、「内」のことをあまり書いていなかったかな?
ふと思い立って、これからは大学でのあれこれも書いてみることにします。
初回はサークルのことでも書こうかなと。
前振りいらないよってひとは少し先の「1.最初に」からどうぞ。
私はちょっと変わったサークルに入っていまして、おまけにそこで去年と今年と2期連続で代表を務めているのですよね。
ロシア研究会(RSS)というサークルなのですが。
「サークルは?」
「ロシア研究会です!!」
このやりとりの後、私は何回普段の活動や、どういったサークルなのかを聞かれたことだろうか。
正直にいうと、代表の私ですらも、「あんまよくわからん!」のです。
すごく簡単に言うならば、「ロシア好きの集まり」であり、「各々の好きなロシアを好き勝手アピールし合う場所」である。たぶん。
実際いくらでもこじつけなど後からできるので、ロシアが嫌いでなければ入って何かしらすることはあるだろう。なんなら嫌いでも、嫌いなりにロシアを研究してくれたら面白いんじゃないかくらいに思っている。
ちなみに参考までに、私がロシア研究会に入った経緯も軽くお話ししておきましょう。
私は過去中国に住んでいたことがあり、大学に入学してすぐ「中国語サークル」に入りました。
えぇ、私は確かに中国語サークルに入ったんですよ。
中国語サークルの創設者というのが、実はロシア研究会のメンバーでもありまして。
「ロシア研究会が人手不足なので、見に来るだけきませんか」的なことで勧誘された気がする。
なんだか謎に包まれたサークル。
私が見学した回は、酒好きの先輩によるウォッカ講座でした。
大学1年生に何聞かせとんねん。
特にロシアが好きとかそんなことも考えたことありませんでしたが、結局そのまま次の週も、その次の週も参加し・・・気が付けば(人がいないので必然的にですが)代表になっておりました。笑
ロシアが好きで入ったわけではないのでしばらく発表を聞く専門でしたが、1年目冬くらいからは「食」が好きだなということで、『ロシア文学の食卓』という本を読んでロシア文学上のロシアの食文化を解説したり、ロシア料理会を開催したりしました。
英語同じクラスの友達も私より前に見学に行っており、感想は「ロシア愛がすごかった。」でした。
※ちなみに見学した彼は、ロシア研究会のロシア愛に負けないくらいのインド愛を持ってたため、インド研究会を作っていました。
そんな「ロシア愛がすごい」「変人の集まり」「変わった人が多い」「謎」などなど自称他称とも色々言われておりますロシア研究会。
今回はそんなロシア研究会を、この記事1本でビシッとご紹介して見せましょう。
東京都立大学ロシア研究会とは何なのか、一体何をしているのか?
1.最初に
What is RSS ?
ロシア研究会の略称は「RSS」です。
メンバーもきっと何の略かはあまり知りません。
「Russian Speaking Society」の頭文字だそうです。
じゃあロシア語サークルじゃないか。
・・・いえいえ。
確かに元はロシア語履修者がロシア語を学ぶためにできたサークルですが、6年目となりもはや創設者も卒業しております。
私が入ったときには既に、ロシアにまつわることなんでもありサークルでございました。
しかも別に元がロシア語を学ぶサークルだからRSS、というだけでもなく。
実は都立大には英語のサークル、「ESS」というものがあります。
こちらは、もう皆様お察しかと思われますが、「English Speaking Society」の略(だそう)です。
はい、数年前にTwitterでESSは何の略かをわざわざ聞き、対抗するようにつけた略称が「RSS」、そう現代表には伝承されております。
2-1.普段の活動ー通常
我々ロシア研究会、実は部室を持ち合わせておりません。
本気で願えば得られるのかも知れませんが・・・。
実際去年度末にも部室どうするか問題は浮上しました。
来年度以降現役かつ代表を務めるわたくしがつい「毎月会議に出るのが面倒だ」と言ってしまったがために、ロシア研究会部室入手計画は頓挫しました。(おい。)
ということで、部室のない我々の活動場所は、都立大図書館内にあるグループスタディールーム。
10人ちょっとは座れる。ホワイトボード、スクリーン、PC、プロジェクターが使える。十分すぎる設備である。
毎週水曜日18時。
気が向いたメンバーが気が向いたときに訪れる。
私しか来なかった日はさすがに涙出そうだったが、Wi-Fi使える広々空間で課題をやって帰った。
かと思えば、8人くらい来る日だってある。
正直誰にもよめない。
その日メンバーが何時に起きることができるか、授業後体力が残っているか、バイトがあるかないか、そういうひとつひとつでメンバーの参加有無は変わるのだから。
参加を強制することなく、来る者拒まず去る者追わずなスタンスのロシア研究会の空気感が、私は好きなのかも知れない。人間が10人集まって摩擦対立の存在しないコミュニティって、なんだか不思議というかすごいというか。
そして毎回集まったメンバーで、一応事前に決めておいた発表者が自分の好きなロシアを発表する。
例えばロシア史。1コマ3時間×全12回以上を2年連続講義して下さった先輩もいた。単位は出なかった。
例えばアムールトラ。シベリア周辺の地理も含め、大好きだというアムールトラについて語ってくれた。
他にも、例えばウォッカ、サッカーチーム、建築、食文化、文学、音楽、鉄道、そしてもちろんロシア語も。ロシア旅の報告会をすることもある。
発表者が決まらないと、適当にマップ使って疑似ロシア旅行をしたり、ロシア音楽鑑賞会をしたり、雑談で解散したりしている。
ちなみに現在は図書館閉鎖中ということで、活動場所をZOOMに移している。
先週新歓をやって、毎年の如くほぼ勧誘などしていないにもかかわらず4人が参加してくれた。
今年度第1回目のテーマは「文字」らしい。
2-2.普段の活動ーロシア料理会
図書館での活動に加えて、公共施設も存分に活用している。
都立大は八王子市南大沢にあるのだけど、南大沢には「生涯学習センター南大沢分館」なるものがありまして。
そこの調理室を毎年2,3回は使っております。
なにしろ広い!何でもある!利用料が安い!
都立大生、もっと活用した方がいい。
何を作るのか?
1つは毎年恒例のボルシチ。(※赤カブを使ったロシアのスープ料理)
ロシア研究会では、毎年大学祭でボルシチを販売している。
毎年販売しているのに、毎年誰もレシピを覚えていない。
必然的に毎年試作が必要になる。
おまけにボルシチの試作なのにビーツ缶がなかったのでミネストローネになったなんてこともあるのでもはや試作とは。
もう1つはビーフストロガノフ。
後にウクライナ料理であることが判明するが、おいしかったからよし。
小学校の家庭科とかでやった調理実習を思い出します。
8人くらいしか来ないのに、調理台5くらいあるから広すぎて寒い。
3.大学祭
メインイベントで間違いない。
他のサークルって、めっちゃ人いるんですよね。
我々、8人くらいしかいないしだいたい何かかけもってるから、マジで人手がないんだよね。
おまけに辺境でお酒販売サークルひとまとめでカオス空間創出しているので、まーーーーー遠いのよ、ガスボンベとか机とかコンロの貸出場所まで。
前日準備で筋肉痛になって、当日腕上がらないみたいなね。
そろそろ準備日限定でバイト雇いたい。
販売品目は、ボルシチとウォッカ。
ウォッカの品揃えはなかなかにガチ。
8種類くらい置いてます。
メンバーの私物博覧会でもあるので、怪しげなマトリョーシカとか、ロシア国旗折り紙とか、マグネットとか、毎年微妙に変わる怪しげな展示が見物です。
机の上にはロシア語新聞のコピーを敷き詰めています。
はためくロシア国旗。
正面は2年連続アイリッシュ音楽を奏でるテント。
異国情緒しかない。
人がいないのでずっと働き通しでブラックであるが、ゆるゆる来てくれる人とロシア談義をしながら、時にボルシチ盛大につまみ食いしながら、みんなでおしゃべりしながらの学祭はなかなか楽しい。
終わるとちょっと寂しい。
利益が時給400円程度でるので、労働時間に応じて分配する。
そのお金を持って、打ち上げはOBOGもお呼びしてロシア料理を食べに行く。
大学1年生の時は、吉祥寺のカフェロシア。
2年の時は、府中に新しくできたペーチカへ。
ボルシチとか。
挽肉のクレープ包みとそばの実とか。
ロシアンティーも。
20歳以上はワインやウォッカも楽しみます。
私は未成年だったので、ひたすらコケモモジュース飲んでました。
たぶん成年でもうまいです。
4.課外活動(?)
時には外に遊びに行く。
例えば、ロシア語学院の文化祭。
様々なロシア物産やロシア料理を販売している。
ロシア伝統楽器の演奏も聴ける。
すごくロシアを感じるので興味のある方は是非。
他にも例えば、ロシアの美術展とか。
ちょうどロマンティック・ロシア展というのをやっていたんですよね。
ここでみた絵画の迫力と透き通る綺麗さが忘れられなくて、2年の夏にはロシアはサンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館まで足を運びました。
他にも希望者募ってロシア料理を食べに行くことも。
去年度は新歓を新宿のマトリョーシカで行いました。
こちらもとても美味しいです。
東京には他にも色々なロシア料理店があるので、もっと色々食べに行ってみたいですな。
5.番外編
勧誘もね、なにもしないわけじゃないんですよ。
ポスター貼るくらいはします。
先輩が自費で刷ってきたポスター・・・なぜかこうなる。
先輩方がこれやってから数週間、私は学科の友達に「ロシア研究会大丈夫?」「やばくない?平気・・・?」って心配され続けました。
純粋な善意!心配する方が真っ当!何も言えねえ!
ただ、これを見て入ってきたメンバーが存在するので、何も言えません。
ロシア研究会には実際に、シベリア鉄道に乗ったとかロシアに遊びに行ったとかいうメンバーも何名かいるので、旅行好きにとっても楽しいサークルなのかも知れません。
今年はロシア正教会の建物の上についているくるくるが大好きで仕方ない1年生など、やはり個性強めのメンバーが入ってくれました。
ロシア研究会なら、そのくるくる、何時間スライドに投影しててくれても大丈夫です。笑
ロシア研究会に出会うきっかけも、入る理由も、本当に十人十色です。
1年生から入る人もいれば、4年の夏に入る人もいる。
1年で辞める人もいれば、卒業してからも来る人だっている。
去年の学祭はOBがめちゃくちゃ働いてくれておりました。
謎といえば謎ですが、楽しいです。
謎に包まれた東京都立大学ロシア研究会、もしかしたらこれだけ読んで結局謎に包まれたままかも知れませんが・・・なるほどそんなことしてたのねなんて知ってもらえたらいいな。
あわよくば、ちょっと興味あるかもって人が覗いてくれたりなんかしちゃうと、もっと嬉しいな。
大学祭ではおそらく今年度もボルシチとウォッカです。
ロシア談義がご希望でしたらメンバーがきっと付き合います。
細々と、おまけにとてもマイペースなサークルだけど、これからもどうぞよろしくね。
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