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深夜、いつもの駅からの帰り道。 元々相当臆病な私なのだけど、なぜだか今日はいつも以上にビクビクしていた。 後ろで人が躓くだけで飛び跳ねるくらい驚いて、家までドキドキが止まらなかった。 時々後ろを振り返って歩く。 嫌な汗が出る。 鼓動があまりにも速くなって、思わず首に指を添える。 ふと小学生の頃によくこれと同じような感覚があったなと思い出す。 秋から冬に向かう頃の、夕日が山の奥に沈んで辺りが暗くなる直前。 小学校から1人で1.5kmの通学路を歩いているときの、あの感覚。