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薬剤師のための実はとても身近な相続のお話

こんにちは、モカです。
Twitter:@Ph0507

今日は相続のお話をしようと思います。

相続って聞くと
自分はお金持ちじゃないから関係ないや
まだ先の話だから関心がない
と思っている方も多いと思います。

けれど、相続は実はとても身近なお話です。

人は誰もがいずれは亡くなりますよね。

財産の多寡に関わらず、相続というのは起きてしまうのです。
そしてそれはいつ訪れるのかは誰にもわかりません。

✔相続はお金持ちだけの話ではない

円満に相続ができないと裁判所までいって相続争いをすることになります。この相続争いのことを「争族」なんて呼んだりもします。

争族の大半が財産総額が5,000万円以下であるというデータがあります。
そして実に4分の1以上が1,000万円以下の財産をめぐる争いをしているのです。

ちょっとびっくりしませんか?

例えば資産としてマイホームがあるけれど、現金があまりないAさんがいたとします。Aさんには子供が2人いました。Aさんに相続が起こるとどうなるでしょうか。

…きっと揉めますよね。
不動産は分割することができません。
かといって不動産と同額の現金もなければ、平等に分割なんてできないですよね。

資産がマイホームだけで相続人が複数いるケースは争族が起こりやすいので要注意です。

✔残すのはお金だけじゃない

じゃあお金の対策だけすれば良いのかというと、相続税対策ももちろん重要ですが、それだけではありません。

今まで家族兄弟仲が良かったのに、相続をきっかけに疎遠になる…なんてこともよく聞くお話です。このような争族を防ぐことも重要な相続対策です。

相続が起こるのは自分が死んだ後です。
自分の相続対策は、「本当に残された家族を幸せにできる対策か」ということを考えていく必要があります。

例えば、母親はすでに他界し、父親が亡くなったケースを見てみましょう。
相続人はずっと同居し介護をしてきた長女と
遠方に住み、年1回程度顔を出していた次女の2人です。

相続財産が2,000万円あったとき、1,000万円ずつ相続するので良いでしょうか?

法律上は何ら問題ありません。
けれど、ずっと介護をし、仕事ややりたいことをセーブしてきた長女は納得できるでしょうか。

「介護をしてきた分、自分が少し多くもらっても良いのでは」を主張するかもしれません。

では、その「少し」とはどのくらいでしょうか。
亡くなったお父さんが介護をしてくれた感謝と、その分多く長女に渡す旨を遺言に残してくれていたらこのような争いは防げるかもしれません。

✔薬局を継承したら?

薬剤師の方の中には、親が薬局を経営していて、ゆくゆくは自分が事業を承継するという方もいると思います。 
株式会社として経営し、それを相続することになると、この会社も相続財産として見られます。相続人が複数人いる場合は、会社を相続する人、しない人が円満に相続できるように対策を打つ必要がありますよね。 

 相続はいざ起きてみない限りはなかなか備えようと思いにくいことかもしれません。
けれど、無関係な人はいません。誰にでも相続は起こりますし、それはいつ訪れるかは誰にもわかりません。 

相続は事前に準備さえしておけば遺された家族が揉めることを防ぐことができます。

自分が死んだ後に大事な人たちがお金で争っていたら悲しいですよね。

 相続は身近なことで、事前の対策が重要であることだけは知っておいてほしいです。 

相続については相続税を減らす方法があったり、遺言で絶対やってはいけない書き方があったりと奥深い分野なので、また他の回で詳しくお話できればと思います。

何か質問がありましたらこちらから🔽


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