2020.7.19
朝7時前、いつもならぐーすか寝ている。
でも今日は同居人が旅立つ。静かに目覚めた。
昨日とは打って変わり、窓から見える空の青さと匂いは夏そのもので、思わず泣いてしまった。
去年の夏のようには、この夏を共に過ごすのがかなわないのだと理解してしまった。
昨日は最後の日だからとみんなで公園に出かけて、子供のように駆け回った。とてもとても幸せな時間だった。
夜にギターを教えてもらおうと思っていたけど、最後だからとわざわざそれをするのがなんだか憚られて、いつものように過ごした。焦らなくてもまた一緒に弾けるさ。
頭のキレが良い彼は、鋭いツッコミがお得意で。
それゆえ幾度となく畳み掛けられ、わたしはたじたじしていた。
そして、それがおかしくておかしくていつも笑っていた。
つっこめるというのは、話を理解してくれているから。
そして理解してくれているのは、ちゃんと聞いてくれているから。
人に興味がないと言いつつも、そうやって、きちんと対話するような人。それだけでなく、人との会話をフランクにキャッチーに変換してくれるので、何を話すにしても仰々しくなく、気が楽だった。そう、とても楽だった。
日常の端切れは、思ったよりも私を左右する。日常の変化が飲み込めない日もある。それでも、こういう存在がいるのはとても喜ばしいことだ。
だからいまはギターをもっと練習しよう。
そして秋深まる頃、また一緒に演奏して歌おう。
それまでどうかお元気で。