2024.12.21 ogre you asshole@恵比寿liquid room

開場時間ちょっと前にliquid roomに到着。階段を上がったところのスペースにすでに多くの人が滞留している。

物販で、買いそびれていた家の外のCDを購入。15分ほど待って自分の整理番号の入場が許可される。昨年とほぼ同じ後方にポジション取りすることに成功。満員のフロアでスタッフが「前方に詰めてくださーい」と声を張り上げている。かなりのデジャヴ感。

時間が有り余っているので、開演前SEをShazamしてググったりしてみる。その中で見つけたwhite noiseのlove without soundという曲の解説がやばかった。
http://proglyrics.blogspot.com/2014/01/blog-post.html?m=1

そんなことをしたり、フロアを眺めたり、赤く照らされた天井をただ見つめたりすること数十分。SEがフェードアウトし、4名が登場。

出戸氏「あ、どうも、ogre you assholeです。」

"ただの好奇心"の唐突なイントロで、意外な幕開き。それ生演奏でできるんですね。歌詞が三角形に降りてくるのを想像。

最新アルバムの曲を立て続けに。人間と機械の境目がわからない。人間が機械ぽいというか、機械が人間ぽいというか。

袖から出て来たスタッフ2名が機械のつまみを捻った模様。それの効果かどうかわからないが、ボーカルが二重に聴こえる。

勝浦氏がおもむろにドラムを離れ、鍵盤へ。自然とコンピューター。

出戸氏「後半戦です。」
観衆「ドッ(笑)」

後半は新旧織り交ぜて。何か起きそうな予感を感じさせつつ、突き抜ける手前で曲が終わる、みたいなのが続く。観衆はゆらゆら揺れている。

出戸氏がギターを置いてシンセサイザーの前へ立つ。高速で上がり下がりを繰り返す電子音が流れ出す。それに同期するように、ハイハットを高速で叩き続ける勝浦氏。彼は遂に、人間の形をしたドラムマシンになってしまったようだ。

"家の外"のalternative ver.。"待ち時間"からのEP ver.。気が遠くなる。

終盤に差し掛かかり、"朝"。いよいよ暴発しだしたぞ、というところで、近くにいた男性がフラッとし、そのまま後ろにひっくり返る。

ogreのライブを体験した人の感想で、気絶しそう、昇天しそう、酩酊状態、などはよく目にするが、本当に卒倒する人は初めて見た。単に体調が悪かっただけかもしれないが。

会場全体がogreの空気に飲みこまれていく中、彼周辺がスポット的にハッと我に帰る。一瞬の間を置いて、左横と背後の男性2名が、彼を抱え起こす。どちらも連れではなさそうだ。
スタッフを呼んで退出した方が良いのでは?と思ったが、その人はふらふらと立ち上がる。が、しばらくしてまた、ふらっとひっくり返る。抱え起こされ、また立ち上がる。

そんな中、ステージ上の4名の演奏はヒートアップし、PA卓にいると思われる佐々木氏がそれに拍車をかける。これ以上やったら彼が魔界に引き摺り込まれてしまうのでは?と心配するほどに。

1曲のうちに3度目となる卒倒をした彼を、「座ってたほうがいいっすよ。」みたいな感じで背後の男性がたしなめる。

開演前SE のlove without soundの世界観とちょっとリンクするとか思ってしまった。勝手に結びつけてすいません。

出戸氏「来年も6月くらいに原村でやります。あと僕ら来年20周年らしいんで(なんかやると思います?)。あ、次の曲最後です。」

見えないルールの「ルーーーーーー」が、フロアで踊り狂う観衆の頭上を飛び回る。それを座り込みながら眺める人。と、その人を心配そうに気遣う人。と、関係なく盛り上がってしまう私。

卒倒boyは、本編終わりに介抱されて退出していった。

アンコール。興奮冷めやらぬ観衆をなだめすかすかのように"確かにそこに"。

出戸氏が「良いお年を」と言い残し、4名が退場。

会場を後にする人波の中、ロビー的な空間で談笑しているダウンを着た大柄な男性の左頬に大きめのほくろがある。もしやimai氏?ということは、一緒にいる人は「君よりも君らしい」のmv制作を務めたryu okubo氏?
人混みの真ん中ら辺にいたが、誰も気づいたそぶりを見せていなかった。私も、あ、とは思ったが、彼らを横目に通り過ぎ、出口に向かう階段を登った。