ogre you assholeの自然とコンピューターを聴いた。

2024.9.17
夜。帰宅すると、長野県から荷物が届いていた。ogre you assholeの新アルバム「自然とコンピューター」である。


夕食や風呂を済ませ、寝支度を整えてから開封。歌詞カードをひらく。

やばそうなタイトルが並んでいる。
なんか物語っぽくないか。
三角形の連続で文字が配置されている曲もある。

初回限定盤を注文したので、インスト盤がついている。今晩は、インスト盤だけ聴くことにする。

全体的に、シンセサイザーの音が印象的。この前のリキッドでのライブで、最初「?」ってなったけど、生身の人間の演奏と合わさったら「!!」ってなったタイプの曲。クラフトワークが、とか、トーキングヘッズが、とか言いそうになったが詳しくないので控えておく。

急に不気味な笑い声が聴こえてくる。

ジャズっぽいサントラっぽい短い曲が混ざっている。

終盤にかけて眠気が襲ってきて半分寝ながら聴く。

どんなふうに歌をのせるか想像しようとしても無理。

ボーカル入りは明日聴く。


2024.9.18
朝。通勤の車の中でボーカル入り盤をかけた。ボーカルがあることによって心地よさが増してる気がする。後でゆっくり聴こう。


夜。出戸氏と勝浦氏と郡司ペギオ幸夫氏との鼎談がアップされている。

郡司ペギオ幸夫氏って得体の知れないスピリチュアル系の人なのかと思ってたけど、早稲田大学基幹理工学部教授なんだ、、、。

過食症患者が語る隙間と、リー・ペリーのライブで波を感じた自分の中の心でも身体でもない場所に、共通性を見出した勝浦医師。

一人称的な自己イメージと三人称的な自己イメージのリンクが切れることで発症する精神疾患(仮説)。

圧倒的に理解不能な他者との関係。

"外部"から"やってくる"って何だ。

彼らが語っている内容と、自分がogreの音楽に惹かれる理由が関係あるのかは、よくわからない。

今作の全曲で出戸氏とともに作曲でクレジットされている馬渕氏の話も聞いてみたい。

2024.9.19
午前中早いうちに起きて、外出しようと思っていたが、ヘッドフォンをつけてベッドに寝っ転がり、自然とコンピューターのボーカル入り盤を再生してしまう。

安物のプレーヤーに安物のヘッドフォンをつないだだけだが、声の重なりや小さな音まで綺麗に聴こえる。

反復するリズムに、ピョワーン、ビョビョビョ、クチュクチュとかいう機械音や、美しいコーラス、笑い声や吐息、異様に低い声色等、大小様々な音が相まって、気持良いけど気持ち悪い状態がずっと続いている。

4人組のロックバンドの影を追い、快適な麻痺状態へ誘われたリスナーだが、気づくと影を見失ってしまった。雲ひとつない晴天の下にぽつんと小さな木屋があり誰かが出てくるのを待っているがいつまで待っても扉は開かない。周りを見渡してみても何もなく、誰もおらず、ただ奇妙な音だけがそこらじゅうを飛び回っている。"ここはどこだ"と叫んでも答えは返ってこず、"ここはここだ"と言わんばかりに姿の見えない誰かの嘲笑う声が聞こえてくる。4人組の目的は不明で、たしかに4人がここにいたという感触だけが微かに残っている。

タイトルと歌詞を適当に繋げて変な妄想をしてしまった。危ない危ない。

結局、インスト盤とボーカル入り盤をたまに交換して垂れ流しながらダラダラしているうちに日が暮れていた。

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